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- / ISBN・EAN: 4547286111151
感想・レビュー・書評
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ロウイエ!ロウイエー!!
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激しい炎のような衝動を抱える女子学生ユー・ホンと、恋人チョウ・ウェイ、その同級生たち。彼らをやさしく包み込む陽光が、痛く突き刺さるようだ。大学生として天安門事件を体験し、深い喪失を背負ってしまった彼らは、あるいは亡命し、あるいは国内にとどまるが、いずれも帰るべき故郷をもたない異邦人のようにその後の時間を生きている。もがきながら自分の位置をたしかめようとしていた学生時代の彼らのセックスと、まるで、まだ生きていることを確かめるためのようなセックスと。やるせない情感に満ちた映像は美しいが、感傷に流れすぎた非政治的な映画だ。
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強烈!
本当に中国で上映されたのか!?
と目を疑う程の大胆な性描写。
(案の定、上映停止+監督作品制作禁止が出たのですが、)
政治的な事は全然メインにはなっていないのだけど、コレは凄い。
中国と言う土地柄、広いスケールで描いている。
そして俳優陣が素晴らしい!
ユー=ホン役のハオ=レイが凄い。
激しい愛に翻弄される女を熱演。
個人的に好きなシーンは、別れ話がちらりと出た時、
男子寮内で恋人のチュウ=ウェイと全裸で煙草を吸うシーン。
映像そのものが好みです。
中国独特の色味が出ている。
カメラワークも時々ドキュメンタリー的になっている所がまた面白い。
他の作品も観てみたい。 -
蘇州、中国、北京などを舞台とした作品です。
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天安門事件の時代に青春を送った大学生たちを二人の男女の恋愛を通じて描く。
『ノルウェーの森』のような喪失感が全体に散りばめられている。
心の中で行き続ける永遠の“あの人”。愛し合ったがゆえに、傷つけもした。自分が自分でなくなっていくほど、もがき苦しむほど愛したあなた。別れは全く予期せぬ方角から突然やってきて私の時間を止めてしまう。
別々の人生を歩んでいることを頭で理解しても、心は“もしもあの時別れなければ・・・”
歳月が流れ、再会する日に何を想う。
何故かくも愛する人を傷つけるのか。自分を傷つけるだけでなく。
見ていて自分の学生時代が蘇ってきた。
そして永遠のあの人を思い出した。
でも二度と会うことはない。
だからこの映画のラストは好きだ。