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- / ISBN・EAN: 4988105059733
感想・レビュー・書評
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この作品のミソは、代々「櫻の園」を上演してきたが11年前の不祥事により上演禁止になっているという設定で、つまり作中の名門女子校で「櫻の園」を再演するということは、「革新」ではなく「伝統への回帰」ということになる。
作中でいみじくも保守派の教頭に「生徒が伝統を作る」のではなく「伝統を守り通すことで生徒になる」と言わせているが、主人公らがやったことはある意味「本来の伝統」を守ったことになるわけで、特に中途転入生で「異分子」である主人公は「櫻の園」を通して本当の櫻華学園の生徒になる、という物語構造となる。つまりこの作品には実は対立構造がない。旧支配階級の貴族の没落と新興ブルジョワの台頭を描くチェーホフの「桜の園」とは似て非なるものなのである。
決定的な葛藤や対立がないため、展開はすべて予定調和ないしは中途半端にならざるをえない。幼少時から英才教育を受けていたヴァイオリンを断念したという主人公の過去もストーリーに生かしきれていない。当初主人公と対立関係にある優等生は、主人公との葛藤が描かれないまま勝手に一方的に変貌してしまう(学校側の脅しにより一度上演を断念した主人公に上演断行を迫る場面はあまりの唐突さに失笑してしまった)。11年前の演劇部長で上演に反対していた教師が唐突に心変わりするのも謎(キャストの菊川怜が大根で台詞にない心理を出せていないせいもある)。とかく人間関係や人間心理の「変化」を描けていない。
文句ばかり書いてしまったが、全体像を考慮せずに個別のシーンだけを切り取ってみれば、演出は悪くはない。女の子の芝居の水準は総じて高いので、一種のイメージビデオ的に観るならばそれなりの満足は得られる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作は学校の中から動かなかったが、今回は時間も空間も動く。そのせいかロケ地にこだわっているようだ。
「もっと寄ろう」にもこだわっているし。
ただタイトルは「櫻の園」でなくても良かったんじゃね、と思う。 -
櫻の園 2008 日本
大失敗に終わった2008年版。うん、そりゃ失敗するよ。オスカーのプロモーションビデオとしてもさすがにどうかしてる。オスカーのえらい人はこれでいけると思ったんかいな。
6 -
駄作。
1990年版は良かったのに。。。 -
前作との繋がりはありません。
時代を変えて、今の時代の櫻華学園で櫻の園をやるとするのならばという物語。
だというのに前作を連想させるシーンをいれる必要があったのかなというのは何度かあったけど、写真を二人で撮るところでやっぱり可笑しいと強く感じる。
時代を変えるのはともかく、繋がりを持たせなかったのになぜと思うのは私だけではないはず。
全体的に薄っぺらく感じてしまったのは登場人物が増え、色々なメイン以外の人物情報が出てきたうえに、問題がすぐに解決してしまうからだと思う。
あと大人の言い分が一方的かつ、簡単に論破できてしまいそうな言葉の羅列というのが良くない。うっかり、なるほどと思ってしまうような言い分が欲しかった。 -
セーラー服の杏ちゃんがとてもとてもふつくしてこれだけでも価値ある。
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ひたすら瑞々しい。ロケ地になった地域や高校を知っていたから親近感がわいたし、脇役の武井咲が可愛かった。
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BS。若手のみなさんが初々しい。武井咲ちゃんも。
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役者が、なんか好きだった。
特にオタクみたいな子にめっちゃ笑った。演技うま!
演劇って遠い世界だけど、へーこんな感じなのかなーってちょっと近くなった。 -
ストーリーとしてはウムウムといった感じ。
ただ百合要素がとても良かったので!!!とても楽しめた!!!
やはりお嬢様学校での百合は最高である…切なさとか背徳感とか色々~可愛い~ずっと観てたい!!
みんな可愛くて綺麗なので観てて飽きませんでした。みーんな可愛い。癒しです。 -
チェーホフの櫻の園をめぐる物語。
「櫻の園」は正直よくわからない。でもそれを女子高の生徒が演じようと奔走する。 -
ちょい役でオスカーの看板女優がたくさんでてきたのが気になってしょうがなかった。
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鎌倉、青森などを舞台とした作品です。
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福田沙紀がかわいい。杏がかわいい。
割と好きな映画でした。
できれば舞台が観たかったな。
櫻の園が読んでみたくなりました。 -
旧作「櫻の園」のリメイク、ではなくって、同じ監督によるリイメージだそう。旧作がすごく好きだった身としては、どうせなら旧作をちょっとだけ受け継ぐ設定にして欲しかったなああ。演劇部関連であの頃の誰かの名前が出てくるとか‥
とか思いつつもやっぱり、雰囲気が好き。女子高生たちがそれぞれお喋りして笑いさざめいているところや、演劇部のレッスン中の一生懸命で生き生きしている感じだとか。