アメリカン・ビューティー [DVD]

監督 : サム・メンデス 
出演 : アネット・ベニング  ケビン・スペイシー  ピーター・ギャラガー  ウェス・ベントレー  クリス・クーパー  ソーラ・バーチ  ミーナ・スヴァーリ 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
3.69
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本棚登録 : 723
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113759427

感想・レビュー・書評

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  • アカデミー賞を取った作品。なので、いつか観たいと思っていました。
    父親が娘の友達に恋をして•••というストーリーだということは知っていましたが、いや、ちょっと想像してたのと違うし!
    恋をきっかけに、父親がぶっ飛びだしたのは見ててわかるんですが、イカれてると見せかけて、意外にそうでもない。それを言ったら、主要な登場人物は全員オカシイ。
    見終わった後も、何がテーマだったのかよくわかりませんでした。でもつまらんと思ったらすぐストップする自分が最後まで見切ったので、つまらないわけじゃないと思います。
    何とも感想の書きづらい、でも見終わった後に心がザワザワする映画でした。

  • 初めて見たのは高校生の頃。
    アカデミー賞の作品賞受賞作品と聞いて期待して見たけど、肩透かしにあった気分になったのを覚えていたけど、年を重ねて何か別のものを感じられるだろうか?と思いもう1度鑑賞。

    結論、アカデミー賞ものなのかはちょっと分からなかったけど、
    当時のアメリカの時代背景に通ずる何かを感じた。

    アメリカに限らず、世の中の家族に当てはまるのかな。
    偽りばかりで体裁だけを気にする母親に支配される上部だけの家族、でも本能のままに生きようとしても必ずしもその先に幸せが待っているわけではない。

    答えのないテーマ1つだと思う。

    自分が新しい家族を持つようになって、見方が少し変わりました。

  • 出だしから、主人公は殺されるという暗示があったのだけれど、終盤に差し掛かって誰に殺されるのか予想がつかず、結局予想外の人物に殺されてしまう。
    ただ、犯人がなぜ殺したのかいまいちよくわからなかった。
    自分のことを振ったからなのか、自分がゲイであることを悟られてしまったからなのか。
    しかし、彼が醸し出す独特の雰囲気は、説明がなくともゲイであろうことを予感させる素晴らしいものだった。
    サスペンスの様なコメディーの様な不思議な映画だ。

  • 魅力的な映画でした。

    タイトルやパッケージは前々から知っていました。
    ただ勝手に『正統派文芸作品』のようなイメージでいて
    ちょっと距離をおいていました。
    まさか、こんなアバンギャルドな映画だとは・・・。
    意外でしたが、おかげでとても興味深い鑑賞となりました。

    中年男性の悲哀ストーリーをコーティング剤にして
    コミカルなタッチで、彼をとりまく様々な人の心模様を描いていました。

    美しさとは、歓びとは、幸せとは、という普遍性のあるテーマを
    素晴らしい脚本と映像で組み上げられた秀作だと思います。


    登場人物が面白かった。
    これを現代アメリカが抱える現状や問題のメタファーととらえるのは
    うがった見方か、それとも言いすぎでしょうか。

    ・様々なしがらみからの自己の開放、自由を最優先にした主人公

    ・向上心が強い余り、周りをないがしろにする主人公妻。その結果、安易な自己啓発本にのったがために取り返しの付かないことに・・・。

    ・自分の感覚を最優先に見つめて、様々な形の「美」があることに気付き、打ち震える隣人男子。

    ・主人公娘はこうして思い返すと案外一番普通な感覚の持ち主。

    ・人の目が最優先の美人娘。ただ大人に見られたい一心で「エアあばずれ」を演じる。

    ・自分の負い目を隠す余り過剰な規律にしがみつく実は・・・な大佐。

    ・夫の強権に服従し続けた結果、自分の判断や思考を停止してしまった大佐妻。

    こんな凄い映画だったなんて・・・
    皆様知っていたのかなぁ・・・、知っていたんだろうなぁ。
    英・米アカデミーもたんまり貰っているだけのコトはあるのね。
    大変失礼いたしました。

    あぁ、面白かった。

  • 40歳を過ぎた広告マンのレスター・バーナム(ケビン・スペイシー)と上昇志向たっぷりの妻キャロリン(アネット・ベニング)。
    彼らの家庭生活に潜む歪んだ真実が徐々に暴かれていく。
    妻は夫を憎み、娘のジェーンは父親を軽蔑している。そして会社の上司はレスターにリストラによる解雇を告げる。
    そんな毎日に嫌気が差したレスターは、人生の方向転換を図る。
    しかし、自由と幸せを求めるレスターを待ち受けていたのは、あまりにも高価な代償だった。 
    表向きだけつくろってきれいに装うアメリカの中流家庭の崩壊を、娘の同級生にひとめぼれして若作りするケビン・スペイシーや度を超えた上昇志向のアネット・ベニングやモデル気取りのミーナ・スバーリやゲイ嫌いな軍人を通して、シニカルに描く。世間体や世間が求める生き方や価値観に振り回される人間の滑稽さを、徹底的に描いています。

  • アメリカンビューティー(皮肉)。
    見るのは学生の時以来で2回目だったんだけど、当時はあまりピンとこなかった登場人物に対して「あーこういう人いる!」って今は思うしある程度結末がわかった上で全員の気持ちを想像できるようになったから1回目より凄く面白く鑑賞できた。決して心から分かりたくはないし誇張されててバカみたいなんだけど、誰もが一つかけ違えたらこうなる危うさを感じる。映像が無駄に叙情的だったりするので、これ実はシリアスなんじゃねーかって時々脳が騙されてくれて良い感じ。
    色々アウトだけどある時期のアメリカ人を的確に写し取っていたのだと思う。今の時代じゃ絶対作れない。社会派作品でした。

  • 10代で観たときは、特に何も刺さらなかった、と思う。
    娘の視点から見ていたから?
    家族を持つ今はこの母親の視点になり、
    悲しさや切なさや情けなさが沁みて沁みて、
    何かから変わらなきゃと言う思いになる。

  • 「シェア」の中でハイパー消費主義や「ディドロ効果」の1例として1つのシーンが紹介されていて、興味を持って観てみた作品。お互いに興味や頑張りたいことが違ったりで外を向いた家族がだんだんと離れていってしまうストーリーは今の世の中では割とありがちかなと思うものの、そこを家族の中だけで解消するのも本当に難しいと思うのも確かだなと。

  • 解説 (映画.comより)
    郊外の新興住宅地に暮らす夫婦と娘の三人家族。夫婦仲は冷め、娘は親と意思の疎通がない。おかしな青年とゲイ嫌いの父親がいる隣家も同様の家庭だ。だが夫がリストラに合い、娘の友人に性的妄想を抱き、妻は浮気、娘は隣家の青年と駆け落ちを決意し……。コミカルで辛辣な家庭崩壊ドラマ。アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門を獲得。



    私にはレビューを書くのがなんだか難しい作品でした。
    うまく言葉に出来ません。

  • アマゾンプライムで見たが、賞をもらっているということで、期待してみたが、それほど、面白くなかった。でも、日本などの外側から、アメリカの郊外の家を見ると、きれいな家で、幸せそうに見えるが、中に入るとこの奥さんのような自分の欲求ばかりいう女性、わがままな娘、無気力な夫などがいて、それぞれ、壊れそうだが、共に生活しているのだと思う。このような家族のそれぞれの不満、鬱屈はアメリカの家庭の中でもごく普通にみられることなので、共感を呼び、観客が来て、賞を取ったのでしょう。楽しそうに、幸せそうに見えるアメリカの郊外の家の中は、多くがこのように面白くなく、退屈な日常を送っていると思います。でも、主人公の娘が地味な印象だが、隣の男の子に乳房を見せるシーンばありましたが地味な印象と違い、乳房が大きかった。また、いつも、娘役に、自分がもてること、セックス体験を風潮する娘の友人が実は、処女で、それを知った主人公が、セックスしたいために、筋トレまで行っていたのに、何もしないで、やさしく離れて行ったことは、実は、いいひとなんだと思いました。それから、主人公のお父さんが殺されたのは、隣人である大佐が実は、ゲイで、それを知られて、耐えきれなくなって、殺したと思う。また、息子からうその報告を聞いて、隣の男もゲイと思って、仲良くしようと近づいて行ったと思う。

  • ケビン・スペイシーのなんともいえん情けなさがたまらん。
    自分を押し殺して表面だけ取り繕っても、反動で好きなように生きても、幸せではないんやろうな。
    どっちも大事なことに気付くことができたから、最後は幸せって言えたのかな。

  • 現代版バルザックみたいな人間喜劇。女子高生アンジェラがかわいい。やっぱり、この映画のヒロインはアンジェラ。娘は隣の男の子の付属物みたいでつまらなかった。アンジェラの名前は覚えてるけど、娘の名前は忘れてしまったもん。
    リッキーの言う人生の美しさなんて、別にテーマとしていらなかった。この映画は欲求不満の主人公の親父がやりたいことやりきってやっと父親に戻れるってところが面白いのに。死ぬ理由もギャグみたいで、それはそれでいいけど中途半端に真面目なのが残念だった。

  • 初見は確か10代の頃ですけれども、ひょうなことから観返してみました…良い映画だった…かと思います!!

    ↑微妙なコメントになってしまったのはアレですね、ラストがねぇ…幕引きとしては少々弱いと言いますか、映画の余韻を弱めてしまっているような印象を受けたんですけれども、ラストに行き着くまでの進行は良かったですよ!! 飽きずに観れましたねぇ…。

    夫婦の諍いやら親子の確執やら日本でも通用するようなテーマでしたけれどもアレですね、主人公の性格もあって笑えるところもありましたねぇ…そういえばゲオではこの作品、コメディのコーナーにありましたねぇ…まあ、そんな感じで楽しく笑える作品かと思います。さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • ずっと見たかった映画の一つ。
    アカデミー作品賞も受賞しています。
    1999年の映画なので時代を表す皮肉な部分は
    少し古さを感じる。

    でも人間って理想ばっかりでは生きられないよな
    幸せな家族だってずっと続くわけないよな
    もちろん逆もしかりですが

    そんな少し物悲しい映画。

  • '99年の映画ですが、この時ぐらいがもしかすると
    一番映画を観てなかった時期かも。
    タイトルだけで全然知りませんでした。
    『ゴースト・ワールド』でソーラ・バーチを知って、遡ったんですけど
    すごい有名な作品だったんですね!
    みんな良い良い、おもしろいおもしろいと言う。評判がとてもいい。

    なので観てみたんですけど、最高に面白かったです!
    これがアカデミー賞獲るとかどんだけだよ!!w
    今とはちょっと傾向が違うのかもしれませんね。
    アカデミー賞というのは、権威があるように感じるけども
    けして「面白い作品に与える賞」ではないですよね。
    今まで観た中でも、ぶっちぎりに面白い!ってのはそんなになくて。
    でもこれはめちゃくちゃ面白い!
    だからあんまり、アカデミー賞だとかカンヌだとかそんなに関係ないです。
    面白いものは面白いし、つまらんものはつまらん。


    90年代のケヴィン・スペイシーはですね、『セブン』の時にも書いたけど
    ぬめっとしたむき卵みたいな感じで、そんな気持ち悪い悪役が多くて。
    でもこのケヴィン・スペイシーは最高でした!!
    コメディ要素・笑える点で、
    ケヴィン・スペイシーが童貞ソウルを・・・DTSを取り戻す過程が最高!
    めっちゃわかるし笑える。

    「核家族の崩壊云々・・・」と言われるんですが、
    そこはあんまり大事じゃないような気がしますね。
    群像劇で、みんな裏と表があって。
    闇の部分、アメリカの闇を個人の問題として抱えてる。
    印象としては不条理じゃない部分のデヴィッド・リンチ。
    わかりやすいリンチの、'99年版っぽかったです。

    脚本の人がゲイで、まあそういうのが関係あるんですけど、
    この人はアメリカ人。
    サム・メンデス監督はイギリス人なので、外から見たシニカルな目線というのは
    監督の方が大きいのかな?とどうしても思わされますねー。

    アメリカからイギリスに行った監督としてはキューブリックとギリアムさん、
    そしてイギリス人だけどアメリカを描いてる監督だと、
    サム・メンデスとクリストファー・ノーランとかがいますよね。
    『007スカイフォール』は『ダークナイト』に影響を受けたそうで・・・。
    サム・メンデスにできてノーランにできないこと、
    またその逆を考えるのも面白いかもしれませんね。

    色々書くとどうしてもネタバレしてしまうので書きませんけど、
    ラスト近辺のミーナ・スヴァーリの設定がすごくよかった。
    あれが一番のどんでん返しでした!(笑)
    生々しく、すっごいリアル。

    ソーラ・バーチの方は・・・豊胸手術とかしなくても別にいいんじゃないかと・・・。
    あと、ゲイのジムふたりのうちひとりがアーチャー船長でした(笑)。
    アーチャー船長、脇役で色々出てますね。『インフォーマント!』とかにも。
    音楽も撮影も、全体的にめちゃくちゃよかったです。

    そしてエンディング曲が最高。
    ビートルズの『Because』の、エリオット・スミスによるカバー。
    エリオット・スミスってだけで評価がめちゃくちゃ上がります。
    彼の曲を使ってる映画は良いものが多い気がしますね。
    http://www.youtube.com/watch?v=X2XzqL2xG9g

  • すごい!文句なしに5つ星。
    「アメリカン・ビューティー」とはバラの品種の一つであり、色は真紅で、発祥の地はアメリカ合衆国。映画の中でこのバラは様々な意味を持っている。例えば「豊かな家庭の象徴」としてキャロラインが自宅の庭に赤いバラを栽培し、「官能の象徴」としてレスターの妄想の中でアンジェラと共に赤いバラの花弁が登場する。
    また、アメリカの中流家庭の崩壊を描いたこの映画に「アメリカの美」という題名をつけることで、アメリカ社会に対する強烈な皮が込められている。それぞれの人間が(映画内では家族全員が)それぞれ違う「美」を追い求めていく。「美」という感性を通して、現代社会の多様性の矛盾を観客に突きつける作品となっている。

    <あらすじ>
    広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。
    しかし不動産業を営む妻のキャロラインは見栄っ張りで自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーンは典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。
    そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラに恋をしてしまう。そのときから、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく。

  • アメリカだな

  • アメリカにある典型的な家庭が、アメリカ特有の問題によって崩壊していく様を描くブラックコメディ。

    アメリカという国は1776年に建国された、他の国の歴史に比べれば、できたてほやほやの国である。だから彼らはいま、「国」というものをつくっている最中である。世界を舞台に躍進を続ける企業群、広大な面積や資源、世界の警察たる軍備、有名な大統領の話題性など、派手で見栄えもするので思い違いをしがちだが、国としてはだいぶ若い。

    つくっている最中という状況に加え、多民族国家的な国民性や右も左も包含する広義の愛国心なんかも相まって、色んな問題が起きている。例えば、銃社会、労使の雇用契約、ティーンの性、精神的病理、退役軍人、共依存的な家族形態や人格形成、不倫や離婚問題、DV、同性愛への偏見などである。

    そしてそれらの全てが余すところなく、主人公のレスター・バーナム家に降りかかり、家庭が徐々に崩壊していく。登場人物ひとりひとりに絶大な非はないように思えるが、ちょっとずつの「あれ?」が積み重なって、最終的に全く予期せぬ地点にたどり着く展開は、苦笑いでただ見つめるしかないほど、見事である。

    今作でアカデミー賞を受賞した主演のケビン・スぺイシーは後年、ゲイ疑惑、セクハラ、小児性愛という極めてアメリカらしい問題で話題を振りまく結果となってしまった。公開から20年、アメリカは未だ建国の途上にある。

  • 好きじゃない

  • 人の嫌な部分がつまってる気がした。
    ケヴィンスペイシーの演技は好き。

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