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- / ISBN・EAN: 4988142749024
感想・レビュー・書評
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ラブドールに恋してしまう引きこもりの男。
彼を通じて、関わる人々、町の人々の意識が変わってゆく。
笑いと切なさは紙一重。
観終わった後は、ほんのり温かく切なくなる。
観る人によって、解釈は数多になるであろう示唆に富む作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラースの、純粋な想いと
ラースの周りの人のラースに対する愛情が
ふつふつと胸を打つ良作。
特別な事件やすごい展開があるお話ではないけれど
ぐいぐい引き込まれる不思議な魅力の映画です。 -
これは日本版予告編の伝えるような人を愛することをテーマにした映画ではないような気がするだが…??
個人的に感じたのは、幼い頃の傷を癒すためにラースがビアンカという彼女を作り出し、彼女に自らの孤独や恐怖を重ねて向き合っていく話な気がする。自分を愛せない、人を信じられない、でも寂しくて、どうしても扱いきれない気持ちが生み出した幻想。それを町の皆で優しく温かく気長に見守り支え、誰もがあなたを必要とし愛していると伝えようとしてくれる。
精神的な問題はとても一人では抱えきれないけれど、本人がどうしても向き合わなければならないもの。周りは直接何もしてあげられない、そして何かしてあげたくてもとても気力体力を消耗する。だから追い打ちをかけるように悩みは一人に収斂してしまうのだけれど、こんな映画みたいに頑張る人の力になれたらって思う。 -
大人になるってなんだろう。年齢とかではなく自分の精神が。リアルドールに恋をして、そして周りの優しさを知っていく。自分のためでなく、他人のために何かをすることを学ぶ。大人になるための1歩を歩むために必要だったビアンカとの時間。たまたまリアルドールだっただけで自分を成長させてくれた大事な存在として心にいつまでも存在してて欲しいなって思った。
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チャーミングな人たちのハートウォーミングな物語。
ラースが時に子どものように幼くいとしく見え、ビアンカは時に人間よりもリアルに見えた。ビアンカがラースを取り囲む町中の人たちを結びつけて動かしていく過程が感動的。ラースの最後の決断には切なくなるが、彼を動かしたのもまたビアンカと彼を優しく見守る人たちだった。
(20130507) -
そうならないといけなかったんだろうと思う。そうじゃないと、だめだったんだろう、だめだと思ったんだろう。だからこそ、そうすることで乗り越えられたんだ。必要なことだった。
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うまくは言えないけれど、とても良い映画だった。キャラクターも音楽も映像もすごく優しい。
兄夫婦にビアンカを紹介するシーンで笑いが止まらなかったw (とはいえお笑い作品ではない)
フィギュアやテディベアを大切にするように、人形を愛することだっておかしくない。ラースは少し不器用なだけ。その不器用さと、それを見守る町の人たちの優しさがとても愛しい。 -
心がふっと軽くなるようなヒューマンドラマ。初めは戸惑いつつもラースとその彼女ビアンカ(お人形)を受け入れようとする周囲の人々。母親の作ったブランケットをずっと手放せないでいるところからも、ラースは寂しさが蓄積していたのかなあと思う。素敵な映画でした。