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感想・レビュー・書評
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大御所・原広司氏の巻頭論文「身のまわりについての注釈」に驚愕。「身の回りの範囲の定義」を考察するために、ハイデガーやらフッサールやらを持ち出して、論をこねくり回す。結果、どんな真理が導かれるのだろうと読み進めると、結局冒頭で述べた「建築は、ものではなく、出来事である」ということらしいのだ。
そんなこと、論考しなくても「感性」でわかる。こんなに文字を費やさないと、そこがわからないのか、と切なくなる。
特集作品は、特筆すべきはない。
巻末の「梅林の家(妹島氏)」にまつわるコラムは、広告業界に携わる施主が書いている。
施主が指摘している通り、自分も設計という立場の視点から、この家に対するいろいろな疑問点(衝撃)を持っていたが、住んでいる当人が、それら全てを受け入れて、それを「普通」にしていることに、この家の成功を見た気がする。
・・・ただ、これも施主が「広告という仕事をしていると、メディアに取り扱われているのは虚像であって」と書いているとおり、このコラム自体が虚像である可能性も否定できないが。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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