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- / ISBN・EAN: 4547462057808
感想・レビュー・書評
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「え? この人は」と驚くシーンがいくつも。細切れで、視点の人物を変えた場面が組み合わさせているので、答え合わせをしながら見ているようで余計に印象深かった。
最悪に展開していくが、それぞれの人物がうまくえがかれているので、そりゃそうなるよなと納得する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
流石シドニー・ルメット。衰え知らずの晩年の傑作。何かに突き動かされるように破滅に向かう兄弟の姿は「狼たちの午後」にも通じるが、そのエネルギッシュさはそれ以上にも思える。時間軸を上手くずらしながらすすむプロットといい、犯罪の綻びの端緒から終盤の怒涛の展開といい、最後まで固唾を飲んで見入ってしまった。フィリップ・シーモア・ホフマンとアルバート・フィニーの父子の確執と描き方も秀逸。イーサン・ホークの弱気で甲斐性なしの弟役も似合ってて良い。
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負の連鎖がどんどん繋がっていく様子には見ていてとても引き込まれました。
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技とシドニー・ルメットの演出さすが...!といった感じでしたが、
最後の最後で行き着いたところには破滅しか無いのが見ていて辛かったです。 -
フィリップシーモアホフマン!
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両親が経営する宝石店を襲うという時点で、この兄弟はどうしようもないロクデナシであります。ろくな結末を迎えないのはわかりきっていて、そのわかりきった結末に向かって映画が進んでいくわけですが、カットバックで時制をずらしたりして、退屈させない工夫はあります。
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また情けない兄弟がいたもんだわ!兄をフィリップ・シーモア・ホフマン、弟をイーサン・ホークとなんともまぁ~技巧派の2人が演じているのだが、最近のイーサン・ホークってどこか情けない役が多いような気がします。「ホワイトファング」で惚れこんだ愛くるしい笑顔はないし、力強さをまるで感じない。このまま技巧派のまま年老いてしまうにはもったいないなぁ~
「その土曜日、7時58分」
https://www.youtube.com/watch?v=nPr2Aychrx8
やり直しのきかない人生でとことん失敗を繰り返し続ける兄弟が、転機を狙い共謀して宝石店強盗を計画…って自分の家を…そんな計画を練っているくらいだから人生すべてがうまくいかないんでしょうね。その後はとことんうまくいかずに誤って母親を殺害してしまう。エンディングのお父さんを見ていると本当に気の毒に感じてしまいます。
選択肢はなかったのか?…と思うが、この選択肢だけしか父親には残されていなかったように思える。人間楽をして生きようと思うこと自体が人をダメにするんでしょうね -
テンポ感と、追い詰められていく兄弟の心理描写がたまらない!
でも犯罪に良いも悪いもないんだね -
こんなにも愚かで哀しい話は多くはないだろう。
ずっとこうやって生きてきたのか、この兄は。
この弟がこの先どうやって生きていくのか・・・。
最後まで見ると、どうしてこうなったのか?なんとなく迫るものがあるようにも感じる。
とにかくずしんと来る話。
何もカタルシスなんてないけれど、重みのある迫り来るサスペンスとして一級品。