大阪ハムレット デラックス版 [DVD]

監督 : 光石富士朗 
出演 : 松坂慶子  岸部一徳  森田直幸  久野雅弘  大塚智哉  加藤夏希  白川和子  本上まなみ  間寛平 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.79
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102694937

感想・レビュー・書評

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  •  森下裕美の短編連作マンガ『大阪ハムレット』の映画化である。
     『大阪ハムレット』第1巻に収録された短編から3つの物語を選び、1つの物語にまとめている。3つの家庭の話を、一家庭の三兄弟の話に改変しているのだ。

    「ちょっと無理やりすぎだろ」と思ったのだが、実際に映画を観てみたら、この強引な改変になんの違和感も感じなかった。あたかも最初から三兄弟の物語であったかのように、自然に話がつながっているのだ。脚本家と監督の力量は大したものだと思う。 

     私は原作も大好きだが、この映画版は原作のテイストをじつにうまく抽出していると思う。マンガの映画化には「原作レイプ」と評されるひどいものも多い中にあって、これはかなり上出来の部類。原作ファンにもオススメできる。

     商店街のゴチャゴチャした雰囲気とか、ご近所のおばちゃん・おじちゃんの「濃ゆい」感じなど、全編にあふれる大阪らしさがそのままこの映画の魅力になっている。故・市川準の『大阪物語』にも匹敵する、濃密な「大阪テイストムービー」である。

  • おっちゃん役の人が良かった。

    なんていうか、もうごちゃごちゃだったんだけど、
    しかもところどころ松坂慶子の関西弁がひっかかるし、
    加藤夏樹が大学生って・・とかいろいろ突っ込みどころはあるけど、

    最期、お兄ちゃん役の彼が、
    加藤夏樹を駅に見送りに行くために走って行く姿が、
    かっこよくて、表情も違う感じで、
    ああ、なんかいいなーと思ったのだった。

  • 2008年 日本
    監督:光石富士朗
    原作:森下裕美『大阪ハムレット』
    出演:松坂慶子/岸部一徳/森田直幸/久野雅弘/大塚智哉

    おくりびとと2本立てだったので、ついでに見るだけの軽い気持ちだったんですが、思いがけず良い映画でした!主役は、中学生なのに老け顔の長男、お馬鹿でヤンキーの次男、女の子になりたい三男、という三兄弟。とりたてて美形とかはいないんですけど(こらこら)この3人がそれぞれもうとっても可愛らしくて、思わず手に汗握って応援しました(笑)。中でもヤンキー次男のバカッぷりはかなり愛おしい。

    老け顔なだけじゃなく、なかなか内面的にも包容力のある長男の、妙なトラウマ持ちの教育実習生との恋も、ちょっと泣けるくらい感動的でした。女の子になりたい三男のクラスに、宝塚の男役志望の女の子がいるのも関西ならではの設定。陽気でおおらかで逞しい松坂慶子のオカンっぷりも素敵で、笑って泣けて、見終わった後良い気分になれる素敵な映画でした。
    (2009.05.15)

  • 見ているうちに、肩の力が抜けてくる。

    家族みんな、それぞれの個性を認め合っている感じが心地いいのかな。

    松坂慶子の年齢設定に「?」と思っても、そんなこといいじゃん!ってなる。

  • 父親の亡くなった久保家に叔父がやってきて、母 房子と同居するようになる。
    久保家の中三の長男 政司は老け顔で、教育実習のため大阪に戻ってきた大学生由加と付き合い始めるが、
    「私の父になって」と頼まれる。
    小学生の三男 宏基は「女の子になりたい」と思っていた。
    喧嘩っ早い中一の次男 行雄は自分がハムレットとあだ名をつけられている事をしり
    本を読み始めるが…。

    原作は「少年アシベ」の森下裕美の漫画だそうです。
    「自分がやりたい思う事を貫くには覚悟が必要や」
    こんなの見ると大阪ってええなぁと思うけど、
    自分にはパワー負けして住めんなぁ…って実感もある(^^ゞ

  • みんな違ってみんないい。の言葉が思い浮かんだ

  • がんばれ がんばる

  • こういう映画きもい

  • 私はハムレットを読んだことはない。しかし、この作品を観て、生きる葛藤を鮮やかに描いた本なんだろうと想像できた。そのくらい、この「大阪ハムレット」はシェークスピアのハムレットとリンクしている。そして、生きてるがゆえに起こる悩みと喜びを、この作品は見事に捉えています。

  • 子供も大人も、不器用でも、一所懸命生きている。

  • 日本の映画は心情を丁寧に描くのが上手だな、と。同じ日本人だからかもしれないけれど。邦画は全体的に暗くてあまり好きではないのだけれど、この映画は爽やかだった。ちょっとうまく行き過ぎなところもあるけれど・・・

    次男がシェイクスピアを自分なりに解釈しながら走る場面
    長男の恋人が恥ずかしげもなくファザコンと打ち明ける場面
    昔ながらの畳のおうちで浴衣を着て寝ているシーン

  • 大阪に住んでいたから街並みに胸がきゅ~ってなった。

  • 大阪などを舞台とした作品です。

  • 2回目の鑑賞。

    観る映画や、観る本は、その本質はもちろんやけど
    その時の気分や悩み、考え、そんなものに、
    呼応したり、答えをくれたり、
    自分の勝手な解釈やけど、それが自分にとっては本物やし、
    そうゆう時にぴったしはまった映画や本はいい作品です。

    そしてこれはいい作品です。

    ほんまの自分で生きることって、苦しい。
    けど、その苦しんだ分だけ楽しい。

    こうゆう、ベタやけど大切なことを教えてくれる映画はいい映画です。

    次男が思い悩む姿にとっても共感です。

  •  生きているならいい。年も性別も、生きているならいい。
     でも大切なことを、ひとつ、それを守るのは大変だけれど、泣いたり泣いたり、泣いてばっかしじゃたまらないからときどき笑ったり、そうこうしながら過ごしていくんだな。
     大阪弁だからいいのかな。大阪弁のハムレットを疾走しながら朗読する場面は何故だかとっても爽快だった。
     末っ子の最後はすこし納得がいかないけれど、決意を決めて口紅を塗るところはよかった。

     ストーリーには関係ないかもしれないけれど、いいな、と思った場面。弟のポテトを容赦なく踏み潰していく兄。カップラーメンの食い方。すこし離れて歩く家族。寝転びながら「俺の悩みを増やすな」とよじれるところ。 
     

  • すんげー泣いた

  • 長男の恋人は強度のファーザーコンプレックスで、長男のことも父親の名前で呼ぶ。次男は心優しいヤンキーで出生の秘密の悩みがありハムレットを何度も読んでいる。三男は性同一性障害者である。と、それぞれに悩みを抱えて奮闘している。

    松坂慶子お母さんは日本のお母さんという役どころでしょうか。父親の死を契機に入ってくる岸辺一徳の純情へたれな感じもいい。

    どのキャラもちょっとはみ出た部分があるのだけど大阪にはそれを許すような土壌があって大阪ならではの話になっている。お母さんだって東京だと吉永小百合あたりのキャラが大阪だと大阪のおばさんキャラになる。へたれなお父さんというのもいかにも大阪にいそうな雰囲気だ。

    演出は過度に深入りすることなく淡々とゆるい感じで笑いを入れて行く。

    次男のつっぱってるけど、つっぱりを超えたできごとがどんどん起きてきてとまどうって感じがなんとも面白い。この人を主役にした作品を見てみたい。

    いい感じの映画ではあるが最後は予定調和的なハッピーエンドでアイデアが少し足りずこじまりとしてしまったところが残念。

  • 大阪の雑多なところと、「まぁええやん」気質をのっけた作品。
    確かに、大阪下町のいいところを抽出するとこんな感じかも。
    悪いところは描いてないというか、うまく回ってる(状況はそうでもないかもしれないが)ケースを選んだらこんなもんなのかもね。
    そうか、結構家族主義的な民族なんだな、と思いました。

    親の器は大事ですな。

  • なんだろう、、、しっくりこなかった。
    全てのエピソードがしっくりこなかった。
    3兄弟のそれぞれの成長の話なんだけど、リアリティーがないよね。
    長男のお父さんになるのと恋愛が絡まないし、
    次男の父の幻影とケンカが絡まないし、
    三男の性同一性障害がラストの劇で何とかうまい方へ転がったとは思えない。
    なんか全てこじつけみたいに見えてしまった。
    てか、関西弁が一番しっくりこないw

  • 笑って、泣けて、ジンときて
    ハートウォーミングな関西弁コテコテ映画。

    次男役の森田くんは、将来、楽しみだわ。

    で。
    こども4人とも、かんぺーちゃんの子、
    って、思います。はい。

  • ちょっと分からない映画でした。関西の方はこういう感覚なのかなー?

  • 素敵な家族やな~

  • よかった。なんかあったかくほっこりした。
    なんか元気でた。
    次男が最高!と思ったら、酒井家のしあわせに出てた森田くんだったかー。

  • それぞれ抱えてる問題はあるけど
    人は強く生きてくんだなぁ、と。
    関西弁だいすき!

  • 次男が超いい味だしてます!

  • 松坂慶子と岸部一徳の素晴らしい演技でのほほんムービーのくせに泣けてしまう良いお話だった。
    大阪が舞台っていうのもええね♪

  • なんとなく借りてきたDVDですが、予想に反して面白かったです。父親が誰かわからない3人兄弟、転がり込んできた男と家族となるお話です。能天気なのか天使なのか松坂恵子がいい味出してました。長男の初恋、相手の女の子の満たされなかった「あーたん」との愛情をとんとんと蒲団をたたいて寝かせてやるところ・・・・次男の辞書をひきひきハムレットを読破、「父親」が誰なのか不安に振り回されていたけれど自分で解決していくところや3男の夢への乗り越えなくてはならない厳しさ、それを自分で乗り越えていくところ・・・
    家族ってきっとこんなことなんだよ。
    血のつながりだけじゃないんだよ。

  • 「人情」:人間が本来もっている人間らしい感情。特に、人に対する思いやりやいつくしみの心。
    舞台は大阪、まさに人情あふれる楽しいお話。
    どんなことも人情があれば乗り越えられる、気負わずシンプルに生きようと思いました。

  • 大阪ハムレット 監督:三石富士朗

    大阪に住むある家族の様々な日常の出来事を描く作品。
    漫画原作。

    西成を舞台にした大阪ムービー。
    自分のイメージどおりの大阪を舞台に、よくありがちな設定の家族がシンプルに描かれていて楽しかった。
    大阪の街をこんなにしっくりくるように描いてるのは嬉しかった。
    思い出補正がかかっているのかもですが「こんな感じだったなぁ」とノスタルジーに浸れる。
    「しょーもない町やで」とか「この街嫌いやねん」みたいな台詞にちょっとドキッとしたり。
    そんな印象的な台詞を言うシーンなのに、シーンはほんまにあほな感じでそれが大阪の風景っぽく見える。

    好きな役者が多いのもよかった。
    松坂慶子はおかんにするとええんやろなぁ。
    岸部一徳も怪しいさ満開、加藤夏希は可愛い。
    子供達もそれぞれ好印象でした。

    家族が半歩前進する話。
    ほっこりムービーでした。

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