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- / ISBN・EAN: 4547462059451
感想・レビュー・書評
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1992年公開。
1943年。男たちが戦場に行ったアメリカで、プロ野球の存続が危ぶまれる中、
菓子メーカーの社長が女性だけのプロ野球チームを結成する。
監督は、かつては名選手だったが今は落ちぶれアル中なジミー。
各地から集められた女性選手たちは「女の野球チームなど必要ない」という世間の嘲笑を浴びながらも、
少しずつその実力を発揮していく。
1943年から1954年にかけアメリカで実存した
全米プロ女子野球リーグの選手たちの姿を描いた
感動のスポーツドラマ。
監督は
「ビッグ」
「レナードの朝」
でお馴染みの女流監督・ペニー・マーシャル。
当時マドンナが出てるという話題性だけが一人歩きしてたけど、
これは大人から子供まで楽しめる
本当に本当に
いい映画です(o^-^o)
女子プロ野球チーム
「ピーチズ」が
実力を付け勝ち進む様を
テンポ良く
爽やかに描いているだけでなく、
同じチーム内での姉妹の確執、
監督との衝突、
人種差別、
子供を連れての遠征や、
夫の戦死など、
戦時中に女性が自立し、
夢に向かうことの
厳しい現実をも織り混ぜて、
女性監督だからこその視点で
良質な人間ドラマに仕上がっています。
(2009年に日本でもついに女子プロ野球リーグが発足。そんな今の現状を思うと、余計に感慨深いものがあります)
時が流れ、
おばあちゃんになった選手たちが
もう一度集うラストシーンは
是非ともハンカチのご用意を(>_<)
(マドンナの歌う「This Used To Be My Playground」がまた涙を誘います)
そしてピーチズの選手たちの面々が
セクシー担当や
パワー担当など(笑)
みんなキュートで
それぞれキャラが立っていて
なんとも魅力的♪
キャストには
飲んべえのダメ監督に
当時少し落ち目だった
トム・ハンクス。
ピッチャーであり、
チームの看板選手であるドティに
凛とした姉御
ジーナ・デイビス。
ライバルである
姉ドティを越えようと努力する
妹キットに
ロリ・ペティ。
そして今作では
脇に回り花を添えた、
元ダンサーのメイを演じた
マドンナ。
(彼女の作品の中では
一番好感が持てます)
笑って泣いて
いつしか勇気を貰えるし、
野球が分からなくても
充分に楽しめるので
オススメしまーす(^O^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スポーツものはハリウッドの十八番ですが、なかでも、本作はよくできています。寄せ集めのチームが強くなっていくところ。その監督が往年の名プレーヤーですが、今はアル中で女子リーグをバカにしています。姉妹の葛藤と和解。リーグ経営。いろんな様子が巧みに配置され、ドラマが盛り上がります。30年近く前の作品ですが、不朽の名作ですね。
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時間があったんで今日は映画の日にしますた。
1作品目は「プリティ・リーグ」。
戦時中にできた女性の大リーグを、選手として参加することになった姉妹を通して描いた作品。
男女差別や、娯楽としての野球、姉妹のイザコザ、同じ境遇の仲間、いろんなエッセンスをちょっとずつ加えて、クセのない映画に仕上がってると思いました。
言わせてもらえるなら、この映画にトムハンクスは必要だったのかな。。。
別にこの人物がトムハンクスじゃなかったとしても、映画の値打ちは下がらなかったように感じたかも。
いつの時代も、女の人は大変だよなって思います。
戦時中で自分の夫が帰って来るかすらわからないのに、やりたくもない野球を観衆にからかわれる為にやってる心境。
戦争に勝ってるから、もしくは自分の国で戦争をしていないからできるコトなんで、それはそれでいいのかもしれないけど、………。
俺はこれが今なら必死で前線逃げ回ってっかもしれないけど、何が正しいのかわかんなくなりそだわ。
でも、キツイ中で同じものを目指す仲間ってやっぱ特別な思いや絆は残るもんだし、いいなぁってのも思いました。
例え笑われたとしても、バカにされたとしても、やりたいことやってんなら悔いは残らないはずだし、少なくとも自分には誠実でいられる。
それって、なによりだと思うし、自分もそうあれたらいーなと思いました。 -
なんだか邦題はこの2年前に当たった「プリティ・ウーマン」(1990) にあやかり、二匹目のドジョウを得ようとしたかった感がありあり。原題はA League of Their Own、もう少し知的なタイトルなのであります。
球場に足運ぶこと年間十数回、それに加えて酒場でのTV観戦と、急にMLB熱が高まったのはほんのここ2~3年のこと。MLBネットワークという専門チャンネルが放映権の関係で試合を放映できない地区に対して野球映画に差し替えるという手法をとっていることを教えてもらったのも去年のことだ。その教えてもらった人に「でもこの何回も繰り返し繰り返し放映される野球映画、つい観ちゃうんだ。」というコメントと共に薦めてもらったのが本作。だから記憶も新鮮ではあったのだけれどもやはりその人のコメントどおりまた観に行ってしまった、しかも前もって午後休申請してまで(苦笑)
やはり去年~今年の時期に観れてよかった。5年前じゃこうも盛り上がれなかった。「侍ジャイアンツ」「キャプテン」「野球狂の詩」とアニメ・漫画では純日本製で育っては来たけれど、こと野球映画になるとやはりアメリカ製の方がいいかな…と最近は思ったりしてる。
今回の啓きは監督、ペニー・マーシャル。そもそも本作が女性監督によって撮られていたということも気にしてなかったし、トム・ハンクスつながりでは4年前の「ビッグ」につながってゆくというのだから喜びもひとしお。しかもこの2本の間にはAwakenings (1990) が入ってくるというのだから大したもの。役者出身の監督ということで彼女の出演作にもいつか手を出してみたい。 -
アメリカの野球映画には、踏まえなければならない基本なパターンがあるように思います。
どのジャルンルでも多かれ少なかれそういうものがあるようで、たとえば音楽映画ならば、最後に主人公がステージで演奏して満場の拍手喝采を浴びるというシーン。
破滅SF映画ならば、最後に大統領が粗末なひな壇から残された市民に向かって復興のスピーチをするシーン。
ラストシーンに限らず、物語の途中途中でも、いわばクリシェ(決まり文句)みたいなシーンは必要で、物語の中にうまくはまると見ているこっちは落ち着くし、予定調和のカタルシスを味あわせてくれます。
すこしひねりがきかせてあると、今度はそう来たかと思わずにんまりしてしまう。
それは映画ファンに対するサービスのひとつでもあるし、制作者側の伝統的なジャンルに対する知識と敬意の見せどころでもあるでしょう。
ただし、うまくやらないと、なんの変哲もない映画になりかねませんが。
野球映画でいえば、まず主人公が田舎の出身であること。
そしてアメリカ西部の小麦畑のシーン。古き良き時代のアメリカ。
そこに背広を着たスカウトが、キャデラックかロールスロイスで乗りつける。
野球が大好きだけど、自身の才能を自覚していない少年。
彼を連れて大都会へ。
入団テスト。驚愕するスタッフ。入団決定。
しかしあんまりやる気のない監督でチームは連戦連敗のダメチーム。
バスによる移動。
チームメイトとのらんちき騒ぎ。
球団の足を引っ張る金儲けしか関心のないオーナー。
球団売却の噂。
一致団結して戦うチーム。
連戦連勝。
そして優勝のかかった最終決戦へ。
だいたいこういうのが野球映画におけるパターン。
実在した女性によるプロ野球リーグを題材にとったこの映画も、こういったパターンをほぼ踏襲しています。というより主人公が女性たちですから、すべてが従来のパターンに対する新たな展開になるわけです。そういう意味ではクリシェのやりたい放題。これは題材の勝利とえいえるでしょう。
時代は第二次世界大戦。
メジャーの選手達も戦争に出征していないため、銃後(古い言葉だなあ)の女性たちによるプロ野球リーグが創設される。オレゴンの片田舎の主人公ドティ(ジーナ・ デイヴィス)とキット(ロリ・ペティ)のところにもスカウトがやってくる。選手を集めながら舞台はシカゴへ。テスト会場ではチームメイトとなる外野手メイ(マドンナ)が登場。
監督には元ホームラン王で足の負傷のため引退し、いまや酒浸りのジミー・ドゥーガン。(トム・ハンクス)
映画は姉妹の争いもからんで劇的な決勝シーンにむかって進んでいきます。10年ぶりぐらいにDVDで見たけれども、やっぱりいい。見たときはそこまで思わなかったけれども、これは数ある野球映画の中でも傑作とよんでいい作品だと思います。
とくに姉ドティに逆転打を打たれてベンチの片隅で頭を抱え込む妹キットの姿が忘れがたい。あそこからの決着シーンはまさに野球映画ならではの展開です。
印象的な言葉がいくつか出てきます。
英語の勉強もかねて、原文を探してきました。
● 中継プレーを怠ったエブリンに対して、監督ドゥーガンが激怒。その最中に相手が泣き出したため、完全にキレてしまった監督のセリフ。(下品でぐうたらなアル中オヤジのトム・ハンクスの怪演ぶりが可笑しい。その後この人の映画を何本か見た後でも、あの変な監督がトム・ハンクスだったとは気がつきませんでした)
"Are you crying? Are you crying? ARE YOU CRYING? There's no crying, there's no crying in baseball. Rogers Hornsby was my manager, and he called me a talking pile of pigshit. And that was when my parents drove all the way down from Michigan to see me play the game. And did I cry? NO. NO. And do you know why?"
" No, no, no.!"
" Because there's no crying in baseball. "
(意訳)
「泣いてるだって? 泣くだって? オマエは泣いているのか? そんなはずはない。野球には泣くなんて言葉はない。俺の監督だったロジャー・ホーンズビーは、俺のことを喋る豚の糞野郎だと言った。両親がミシガンからはるばる車で見に来てくれた試合でだ。それで俺は泣いたか。そんなことはない。なぜだかわかるか」
「いいえ」
「なぜなら野球には泣くという言葉はないからだ!]
● トム・ハンクスの監督のぐうたらぶりに、球団幹部が皮肉たっぷりに言う言葉。
"If we paid you a little bit more, Jimmy, do you think you could be just a little more disgusting?"
"Well, I could certainly use the money. ”
(意訳)
「もしあんたにもっと金を払ったら、もっといやな奴になれると自分で思うかい?」
「そうだな、その金を使うことだけは確かだな」
● ワールドシリーズの直前、戦場から帰った夫と故郷オレゴンに帰ることを決めた主人公ドティと、いまや酒を断ち、監督に専念するドゥーガンとの会話。最終決戦に至る長いライマックスの導入部を飾るこの映画でもっとも印象的なシーン。
"It just got too hard."
"It's supposed to be hard. If it wasn't hard, everyone would do it. The hard... is what makes it great."
(意訳)
「野球は私には、とても難しすぎる」
「そういうものなんだ。困難でなければ誰でもやってる。困難だからこそ、偉大なんだ」
威力ある言葉。
拳拳服膺しよう -
これはなかなかの良作!
最初は好奇と侮蔑の目で見られた女子プロ野球が、懸命なプレーで観衆の人気を得ていくというストーリーがベタながらも爽快。野球のプレーシーンはカット割が細かくスピーディ。そしてなにより見た目に華があって楽しい。マドンナがはまり役で、とてもいきいきしていて良いですね。
ドラマの部分も、戦時中で男たちが出征している間だけ行われた女子プロ野球という設定が興味深く、女たちはそれぞれの事情を抱えてリーグに参戦している。姉妹の葛藤や絆など、彼女たちのドラマがしっかり描かれています。戦争で娯楽を失ったアメリカ人が女子プロ野球に熱狂する様子も興味深いです。
やがて戦争が終わり、彼女たちは家庭に帰ってゆく。この刹那的な輝きこそ青春だったわけです。そして、野球殿堂入りの式典でお婆さんになった彼女たちが再会するシーンでこの映画は幕を閉じます。にくいね! -
戦時中のアメリカで設立された女子野球チームのはなし。がんばれベアーズに続いてまたアル中が監督か。なんか元祖があるのかな。
婆さんになった選手たちが再会するところとかやめてくれー! 涙腺がー! うわー! -
43年から54年にかけて実在した全米女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘を描いたドラマ。
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戦争ゆえに男子が居らず女子野球
見せる野球
魅せる野球
素敵お姉さん