グラン・トリノ [Blu-ray]

監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ビー・バン  アーニー・ハー  クリストファー・カーリー 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
4.08
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135805249

感想・レビュー・書評

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  • 人によって背負う人生は違う。戦争の不可抗力の中で、人を殺し、ずつと気持ちの奥に持ち続けていた老人。家族とも溝を持ち、うまく行っていない。隣に越してきたモン族のスーとタオとの出会いから、もう一度自分の存在の意味を知る。人の暖かさ、青年への愛情。トラブルが起きたときに、彼は迷わない。自分の人生をかけて、タオ達に代わって復讐を果たす。

    クリントイーストウッドは、カッコ良いが、その描く老人の、生き方が下手で、それでいて愛情の深い人間像は、どこにでもいる。しかし、牧師に懺悔しきれず、迷いながらも、本当は戦場で傷ついた自分を背負って、タオ達のために昇華させる最期に、途方もない愛を感じた。やっぱり、かっこいいーーー

  • かつて朝鮮戦争で活躍し、その後フォードの工場で働いたウォルトは72年型のヴィンテージカー「グラン・トリノ」を大切にしている。口が悪く偏屈な頑固おやじの彼は妻に先立たれ、2人の息子ともうまくいっておらず、教会の神父は彼を案じているが神など信じていないと冷たい態度を取る。
    彼の住む地域は移民が増えウォルトは忌々しく思っていた。ある日彼の隣人のモン族の少年タオは不良グループに命令されグラン・トリノを盗もうとするが、ウォルトは銃を突きつけて彼らを追い返す。
    ある日、ウォルトはタオの姉スーが黒人の不良グループに絡まれているところを救い、感謝したスーは彼を自宅のパーティーに招待する。モン族の人々と徐々に打ち解けたウォルトは楽しい時間を過ごす。スーと母親はいろいろ迷惑をかけたお詫びにタオに手伝いをさせてほしいと申し出る。タオの真面目な働きぶりを気に入ったウォルトは、タオを可愛がり職を世話してやる。
    しかし、不良達はタオをリンチし、激怒したウォルトは不良少年に2度とタオに手を出すなと脅す。報復としてタオの家にマシンガンが撃ち込まれ、スーはレイプされる。
    自分の行為がタオ家族に迷惑をかけたと反省したウォルトは教会で懺悔をし、復讐心に燃えるタオを地下室に閉じ込め、自分は不良少年たちのところに向かう。睨み合った彼らはウォルトを蜂の巣にするが、ウォルトは武器を持っておらず、不良少年達は逮捕される。ウォルトの遺言状にはタオにグラン・トリノを譲ると記されていた。

    人を殺した過去を悔い生きてきた偏屈な老人が、ベトナム戦争で移民してきた家族と心を通わせあい、人生最後の正義を貫く。アメリカの田舎の治安の悪さにびっくり。銃社会怖い。ウォルトとモン族の一家が交流を深めていく過程が自然で、最後の別れが余計に悲しすぎる。。。

  • 素晴らしい。アクションスターのイメージがとても強い俳優が、老いての姿を等身大的に描いているは見事だとしかいいようがない。ショーンコネリーのようにいつまでもイメージが変わらないのもいいが、イーストウッドは見事にイメージを変えている。
    内容が実の家族とうまくできあい老人が、隣家の異文化の家族とうれあいううちに自分のうちにある戦争の傷を罪として抱えていて、その苦悩を終わりに消すような話になっている。戦争が個人に罪を与えることは非本でも映画で描かれることはあってもこのようはかたちで表現するのはなかったように思う。そもそもアメリカの移民の実情を半ば批判的に捉えているようでもあり、そして戦争自邸に勝っている国でありながら人間が人を正当的に殺すことはどうゆうことなのかも疑問をなげかけている。(これはいくつかみている)
    戦争を日本で映画にすると、どうも被害者になったことを市民としてみる。もしくは慰安婦問題にみる、国が悪いという見方、あとは軍人の批判とか。この映画はそのどえとも違うように思う。日本では描きにくいのではないか・

  • とは言うものの、家族にも少しは残しても良かった様な…。

  • 偏屈で頑固なじじいが、人生の最後に何を大事にするかを自分で考え決めて、守る話。生と死。
    男の人生は与えられた性に名誉を与えること。

  • 妻に先立たれた口の悪い偏屈老人が、隣家のアジア移民の子供たちと打ち解けあい始めるという、割とありがちなストーリー。
    老人が心を開いていく前半は良いのだが、終盤の暴力的な物語上の展開(レイプや銃殺)は不要だろう。
    ストーリーを盛り上げるため、劇的にするために、暴力や主要人物を死なせるのでは、日本のTVドラマと同じで、あまりに安易で稚拙だ。
    例えばメル・ギブソンの初監督作品『顔のない天使』は本作と似たようなモチーフだったが、そうした安直な展開は使わず、それでいてキッチリ感動と余韻のあるラストに仕上げている。

    とはいえ、退屈なく終わりまで観たことは事実だし、最後もドンパチしなかったので、星3つとるす。
    (あれでラストに銃撃戦でも始まっていれば、星1こだったな)

  • 最高でしょ

  • 遠い親戚より近くの他人。移民のアジア人に心開き、トロ助をいっちょ前に育てる白人じいさんの話。車カッコいい。

  • 定期的に見たくなるいい映画

  • 家族よりも仲間を愛するちょっととっても切ない話

    自分の命を他人のために投げ出せる人間なんていない

    ものすごく悲しいけど、愛のある話

    おとなりさん家族は死ぬまで幸せな人生を送ってくれると思う
    深い絆と愛に包まれてるからね

    不器用だけど最高にかっこいい男の話

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