- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4959241920225
感想・レビュー・書評
-
シャネル映画の一つ、変わり種のほうですね。
デザイナーとして成功しているココ・シャネル。
知的でりりしく、シャープな印象。
数年前に出会って強い印象を受けていたストラヴィンスキーに、援助を申し出る。
進歩的すぎて暗い作風なため、公演はブーイングにあって大失敗。
「春の祭典」のバレエは衣装もユニークで、動きは優美さを否定し、何とも伝統と真っ向からぶつかる感じで、面白かったです。
曲だけだったら、ちょっと長くは聞いていられないけど。
妻と幼い子供達を連れ、狭い部屋で作曲に苦労していたストラヴィンスキー。
郊外にあるシャネルの超モダンな邸宅に招かれて身を寄せる。
シャネル自身は仕事でパリにいるほうが多いが。
シャネルのデザイン感覚を生かした独特なインテリアは、目の保養になります。
恋人を亡くした後だったシャネルは、しだいにストラヴィンスキーに接近。
遠慮のない態度に、妻は心を痛め、やがて…
実際はどの程度だったのか詳細はわかっていないのか??
天才同士の接れあいはあったんでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭の春の祭典初演シーンがイイ。春の祭典という題名が腑に落ちた。シャネルとの話は、愛とか恋というより、ひとを欲しいと感じる衝動。その点で、春の祭典とつながる。という映画。
-
大好き。
演奏が終わって、廊下にでていくシーンをひたすらスクショしました。オールバックでメガネでちょび髭が生えたマッツが好きな人はぜひみてほしい。 -
劇中でココは自立した女性と形容されており、
ココ自身も、自らの努力で成功を手にしたと語る。
確かに才能による名誉と実績を得ていたと思うのだが、
一方で実はストラヴィンスキーに大きく心を傾け、
信じていたようにも思う。
良心の呵責など無いと言い切る姿は勇ましく、
男性的にさえ映るが、
心にはとても熱く焦がれるような想いがあったのではないか。
自立し、独りで立つ人間という、
周囲もココ自身も抱いている像とは異なる彼女が、
そこにいたのではないか。
言葉少なく、感情抑制的であるからこそ、
湧き上がる情熱が伝わる。
*
ちなみに、ラリック好きな私は小物だけでメロメロ。
そして、クリムトの絵画を見ているような女性達が素敵。 -
バレエ・リュスの「春の祭典」初演時の再現がお見事。
-
音楽を学ぶ者としては避けて通れない作曲家の一人、ストラヴィンスキー。あまりに前衛的で世間が戸惑った音楽家とデザイナー。面白くないわけがない。そんな二人の因縁あるラブストーリーですって!?観なくちゃ!!
と意気込んでいたはずなのに、積みDVDになってはや数年。
あのハンニバルを演じたマッツ・ミケルソンがストラヴィンスキーなの!?なんてこと!!
と、やっとこさ観ました。それも何故かフランス語字幕で。
痺れる映画でございました。不倫だと言われてしまえばそれまでなんだけど、決して不倫を擁護するつもりはないんだけど、でもあれはただの不倫ではないと思う。ラブかどうかも怪しい。確実にあれは、恋愛ではなかったんじゃないかと。
お互いの才能が、更なる高みに上るために必要だったのが、偶然、男と女だったのでは。
「スタイル」という芸術を創っていたつもりのシャネルに、「貴女は芸術家ではない。布の売り子だ」よ言ってしまうストラヴィンスキーの音楽家の複雑さに、「貴女は傷付いたことがないの?」と聞かれて「ないわ」と答えてしまうシャネルの哀しさ。
マッツの身体が素晴らしいのを差し引いても、美味しい映画でした。 -
オシャレ映画。
-
衣装に釘付け。
あらためて、
シャネルの「No.5」と
ストラヴィンスキーの「春の祭典」に
興味を持ちました。
これでやっと、同時期に発表されていた
「シャネル3作」観終わって、
満足満足。 -
映画冒頭での「春の祭典」初演時の再現は見事!ストラヴィンスキーの「春の祭典」を知らない人はWikipediaなどで予備知識をつけてから観ると面白いと思う。
その後の内容はあんま無い。 -
Noir et blanc