Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]

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感想・レビュー・書評

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  • 2011年6月号に続く緊急特集の第二弾も再読。

    地震と津波による直接被害も甚大なものでしたが、原発の事故が長期的に復興を妨げる致命的要因となってしまったことによる特集。
    福島第一原発の放射線量マップや福島第一原発の周辺80キロメートルの汚染状況などが示されている。

    東京電力が4月17日に発表した事故対策の工程表もあるが、6カ月間のみの作業内容で直近の重点作業である原子炉の冷却と汚染水の除染・保管場所の確保で手一杯といった感じ。
    燃料デブリの取り出しは課題として挙がっているだけで工程表はない。
    当時はまだ放射性物質の大気中への拡散を防ぐことと、汚染された土壌から放射性物質をどのように除去するかに試行錯誤していた。

    10年経った今どうなっているか。
    いまだに増え続ける汚染水の保管もあと1年で限界に達し、海洋放出に向けた動きが出てきている。
    融け落ちた燃料デブリは880トンもあるが、取り出し方法すら見いだせていない。
    ロボットを使ってひとかけら(何グラム?)取り出したことがニュースになるのが現状。

    昨年からもう1年以上コロナ禍で不安な生活を続けているが、コロナも放射能汚染もヒトの力ではコントロールできないという点で似ている。
    どちらも自分の身に降りかかったら身体にどんな影響があるのかわからないのが怖い。

    使用済み核燃料の処理すらできない原発は使用してはいけない。
    停止中の原発の再稼働などもってのほかで、すぐにでも廃炉作業にとりかかるべきだと思っている。
    どこかの原発(特に浜岡原発)で不測の大事故が起きないことを祈るばかりです。

  • 開始〜読了
    <u><b>所感</b></u>
    <u><b>文章表現/構成等について</b></u>
    <u><b>概要/ピックアップ</b></u>

  • 2011/12/25 借りる。 2012/01/25 読み始める

    やはり、きちんと知りたい! 原発と放射能のこと。

    内容と目次は

    内容 :
    きちんと知りたい原発と放射能

    NEWTON SPECIAL
    目次 :

    【緊急大特集 第2弾】
    きちんと知りたい 原発と放射能
    奈良林 直/鈴木達也/明石真言/神田玲子/星 正治/竹下健二
    ■第1章 続報─福島第一原発事故
    発熱がつづく燃料棒,増加する汚染水。
    さまざまな問題にどう対処するのか

    ■第2章 放射能のリスクを考える
    被曝の影響はどこまでわかっているのか?

    ■第3章 原子力とは何か?
    エネルギーを取りだすしくみとは?
    放射性廃棄物はどう処理される?

    NASAニュース 〜 放射線被曝は宇宙でもおきる?
    協力 永松愛子/佐藤 勝

    アストロノミー・トゥデイ 〜 地球以外にも地震はある?
    協力 藤村彰夫

    サイバーワールド 〜 インターネットの「住所」が枯渇!?
    協力 江崎 浩

    マテリアル・サイエンス 〜 耐性菌を破裂させる抗菌剤
    協力 福島和樹

    Monthly Highlight
    浜岡原発が危険視される理由は?
    東海地震は本当に発生するのか? 対策はこれで十分か?
    編集部

    シリーズ. 地震列島
    第1回 震災後も懸念される大地震
    房総半島沖,東北地方沖,福島第一原発近辺などで,地震が発生しやすい状況が継続
    協力 遠田晋次

    Cosmic Wonder
    X線で見た,超高温で輝く宇宙
    チャンドラ宇宙望遠鏡最新ショット
    協力 上田佳宏 画像 NASA/CXC/SAO

    Nature View
    クジラの谷
    エジプトの砂漠によみがえる太古の海
    写真・文 白尾元理

    シリーズ. がん治療最前線
    分子をデザインしてがんにいどむ
    がんにねらいをさだめる「分子標的治療薬」がぞくぞく登場
    協力 山田康秀/山田哲司

    学問の歩きオロジー
    最終回 万能の天才 平賀源内(8) ─ 友におしまれつつ世を去る
    水谷 仁

    テクノロジー・イラストレイティッド 〜 放射線測定器 サーベイメーター
    協力 日立アロカメディカル株式会社

    パレオントグラフィ
    古生代を代表する節足動物 三葉虫類 ─3億年の軌跡─
    協力 鈴木雄太郎

    身近な“?”の科学 〜 緊急地震速報

    ライフサイエンス・ビュー 〜 ヒマワリで放射性物質を吸収
    協力 山下雅道

    メディカル・トピックス 〜 集団食中毒をおこした大腸菌O111とは
    協力 大西 真

    プラネット・アース 〜 過去最大だった今回の津波
    協力 今村文彦

    アーキオリポート 〜 邪馬台国の最有力地で新たな大型建物跡
    協力 黒田龍二

    STAR−WATCHING 〜 ヘルクレス座
    渡部潤一

  • 原発と放射能(福島第一原発事故◆放射能のリスクを考える◆原子力とは何か?)◆浜岡原発が危険視される理由は?◆震災後も懸念される大地震◆X線で見た超高音で輝く宇宙◆クジラの谷◆分子をデザインしてがんにいどむ◆万能の天才平賀源内8

  • 研究の一環で読んだ。
    もともと原発問題には興味があったが、基本的な用語や危険性に関してしらないことが多かったので一読させていただいた。
    感想は読むのと読まないのでは、報道ベースの情報がいかに薄っぺらで重要なことを伝えきれていないか実感する。

  • ウラン燃料、BWR,PWR,プルサーマル、MOX、
    何が高速で何が増殖するのか良く分かった。

  • 原発の記事を分かりやすく記載していた

  • 特集「原発と放射能」は完全に腰が引けまくり。今知りたいのは原発の仕組みじゃなくて、脱原発の可否やリスクを科学的側面から表現することだろうに、とりあえずすぐに原稿書いてくれる学者に書かせるから、PR本読めば出てくるような内容のものにしかなっていない。
    巻末の誤植を見ても、前号は時間が無いにもかかわらず頑張ったと思えたのに。

  • 前号よりは踏み込んでるね。
    放射能や原発について基本を理解するにはいいと思う。

  •  一方的なテレビや制限が設けられている新聞よりも、イラストや写真は豊富だし、フルカラーだし、でオススメ。
     唯一の問題は、前号と同じく緊急企画なので所々に誤記が見られること。次号に訂正箇所の説明が載るだろうから、次号もチェックしておいたほうがいいだろう。

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