Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年 12月号 [雑誌]
- ダイヤモンド社 (2011年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
感想・レビュー・書評
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表紙を飾ったコカコーラCEOのインタビューは
特に目新しいことや参考になるようなことは書いていなかった。
面白かったのは、インドのBPOの企業ジェンパクト(GEキャピタルからスピンオフ)の創業者のインタビュー記事。
事業が短期間で急成長し組織が急拡大していくなかで、
従業員の離職率の高さやサービスの質の低下などの問題が発生した時に、
意図的に成長のスピードを緩めて一度サービスの質の向上に取り組んだと述べていた。
成長性が高く環境の変化が早いこの市場において、
急成長をしている最中に一度足下を見直す決断はなかなか出来ない。
同じようなことをジャパネットたかたのケースでも書かれていて、
成長のスピードに従業員レベルの維持が間に合わない場合は、
一度冷静になって本当に顧客のためにやるべきことを出来るかどうか、これが長期的な成長と競争力に繋がると改めて実感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本号のテーマは「リーダー」。
グローバルーリーダに相応しいトップマネジメントのインタビューが中心で掲載されています。
コカ・コーラ
ムーター・ケント氏
「10年間で事業を二倍に成長させる」
コカ・コーラが目指す最優先課題として、長期ビジョンをつくること、北米市場でもう一度成長すること。
消費者とコンテンツを一緒につくり上げることを非常に考えており、フェイスブックなどのSNSをどんどん活用していくとのこと。
「会話をする」ということの重要性を感じます。
大事なことは、常に何かを作りだし、育むこと。そして、決して一人で食事をしないこと。
ウォルト・ディズニー
ロバート A・アイガー氏
「伝統を守り、伝統を壊す」
老舗であり、文化が浸透しているからこそ、敷居は高く、良くすることが難しい。ダイナミックに変わり続ける市場に対して、どうアプローチをしていくのか、「伝統」、この言葉が味方にも敵にもなる、そんな会社で挑戦をした氏の考え方は非常に面白い。
他にも、イーベイ、ホールフーズ、GEキャピタルから独立したジェンパクト、バイエル、アラメックス、マクラーレン
あらゆるトップマネジメントのビジョンや、情熱、課題などを知ることができます。
共通して持っているのは「情熱」と「挑戦」。 -
コミュニケーションの世界は猛烈なスピードで進化する。
コカコーラのソーシャルメディアへの支出は広告費の20%。
アルコール飲料は作らないのがコカコーラのポリシー。
モバイルマネーは通信会社が開発した。
サファリコムのM-PESAが成功したが、そのコストはウェスタンユニオン、長距離バス会社が負担していた。安全性も高井。