- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988102050771
感想・レビュー・書評
-
1962年、カルフォルニア北部のハイスクールを卒業した若者たちが、故郷をあとにして東部の大学に旅立つ前夜の、それぞれの再春物語。
言わずもがな、名作たる所以はその選曲でしょう。どれもが一度は耳にしたことのある名曲ばかり。アメリカン・ドリーム溢れる時代。国力というのは本当にあります。誰もが希望に満ちてます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日、嫁さんがDVDをレンタルしていた『アメリカン・グラフィティ(原題:American Graffiti)/1973』を観ました。
-----story-------------
俺たちの青春がここにある!
1962年、カリフォルニア北部の小さな田舎町を舞台に、ハイスクールを卒業し東部の大学へ出発しようとする若者たちの、最後の一夜を描いた愛すべき名編。
「スティーヴ」(今や一線級監督の「ロン・ハワード」)と「カート」(『JAWS/ジョーズ』以前の「リチャード・ドレイファス」)は故郷での最後の夜を楽しく過ごそうと、「テリー」(『アンタッチャブル』の「チャールズ・M・スミス」)と「ビッグ・ジョン」(「ポール・ル・マット」)を誘い町に繰り出す。
暴走族の仲間に入らされたり、酒を買おうと四苦八苦したり、マセた女の子にせまられたりという数々のエピソードが、当時のヒット・ナンバーに乗せて軽やかに描かれるが、やがてそれぞれの決意を秘めた朝がやって来る……。
今や定番と化した感のある、懐メロ青春群像モノの原点であり最高峰、後の青春映画に与えた影響は大きい。
-----------------------
監督、脚本の「ジョージ・ルーカス」自身の高校生活がベースになっているおり、1962年の夏、多くの登場人物が旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの出来事を追う「ワンナイトもの」の作品… 青春時代の甘味なエピソードが、タイトル通り落書き(グラフィティ)のように綴られていて、懐かしさ満載の青春名作映画です、、、
そもそも、故郷での最後の夜を友人たちとカフェやダンス、クルマで愉しむ… という設定が、現代では考えられないし、BGMもオールディーズのヒット曲が満載で、半世紀前の雰囲気がぷんぷんと漂っていますが、それがイイんですよね。
1962年カリフォルニア北部の小さな地方都市… 若者たちの唯一の気晴らしはカスタム・カーをぶっ飛ばしてガールハントすることだ、、、
ボリュームいっぱいにあげたカー・ラジオからは町一番の人気者のDJ「ウルフマン・ジャック」のうなり声と"ロック・アラウンド・ザ・クロック"の弾むリズムが流れてくる… 若者たちの溜り場「メルのドライブイン」に仲の良い4人が集まった。
17歳の「カート・ヘンダーソン」の車は「シトロエン2CV」、同じく17歳の「スティーヴ・ボレンダー」の車は「58年型シボレー」、16歳の「テリー・フィールズ」はスクーターの「ベスパ」、そして22歳の「ビッグ・ジョン・ミルナー」はドラッグ・レースのチャンピオンで「31年型のカスタム・フォードのデューク・クーペ」に乗っている… 今夜はその4人が顔を揃える最後の夜だった、、、
高校を卒業した「カート」と「スティーヴ」が東部の大学へ進学するため、明朝町を去るからだ… 年代ですかね、劇中で描かれている人間関係や、それぞれの気持ちが良くわかる作品なんですよねぇ。
青春時代の甘酸っぱいエピソードを思い出しながら、気持ちを登場人物にシンクロさせて愉しみながら観ることができました。
主人公「カート」の愛車は「シトロエン2CV」、、、
「スティーヴ」が乗っているスクーターは「ベスパ」、、、
いずれも、私が以前、乗っていたクルマやバイク… 特に懐かしく感じる要因かもしれませんね。
そして、エンディングが、なかなか印象的、、、
「カート」だけが東部の大学生活に向かって旅立ち、「スティーヴ」は「ローリー」との愛を選んで町に残ることになり、みんなに見送られながら「カート」の乗った飛行機は大空に消えていき、それぞれのその後が紹介されます、
●「ビッグ・ジョン・ミルナー」は1964年6月、酔っ払い運転の車に轢かれて死んだ。
●「テリー・フィールズ」は1965年12月、ベトナム戦争におけるアン・ロク付近の戦闘で行方不明と報告された。
●「スティーヴ・ボレンダー」は現在カルフォルニア州モデストロで保険会社の外交員をつとめている。
●「カート・ヘンダーソン」は作家となって現在はカナダに住んでいる。
これって、『スタンド・バイ・ミー』のエンディングと似てますよね… もちろん『スタンド・バイ・ミー』の方が後から製作されたので、『アメリカン・グラフィティ』の方がオリジナルなんでしょうけどね。
-----staff/cast-------------
監督:ジョージ・ルーカス
製作:フランシス・フォード・コッポラ
共同製作:ゲイリー・カーツ
脚本:ジョージ・ルーカス
グロリア・カッツ
ウィラード・ハイク
撮影:ロン・イヴスレイジ
ジョン・ダルクイン
編集:ヴァーナ・フィールズ
出演:
リチャード・ドレイファス カート・ヘンダーソン
ロン・ハワード スティーブ・ボランダー
ポール・ル・マット ジョン・ミルナー
チャーリー・マーティン・スミス テリー・フィールズ
キャンディ・クラーク デビー
シンディ・ウィリアムズ ローリー
ウルフマン・ジャック DJ
ボー・ホプキンス
ハリソン・フォード ボブ・ファルファ
ケイ・レンツ
マッケンジー・フィリップス キャロル
キャスリーン・クインラン
スザンヌ・ソマーズ -
古いアメリカの匂いをくまなく嗅いで胸いっぱいに吸い込んでほうとため息をつきながら恍惚を感じられる作品。匂いに集中しすぎて筋書きが頭に残らない。
-
1973年。
舞台は62年のアメリカ。高校卒業直後で、進学などを控えた若者たちの一晩の青春群像。
慣れないデートや飲めない酒で苦しむシーン、盗難車の扱い、ラジオのDJなど自分が彼らの歳だったころを思い出すなぁ。時代設定がこれなので、ラストに4人のその後が報告されるが、わずか2年後にベトナム戦争で亡くなることもある時代だった。
コロナ騒ぎのこの時期に、自分の人生来し方を振り返るのにもいい映画だった。 -
TVにて
4人の旅立ちの1夜の出来事.車が効果的に使って少し背伸びした若者の恋や別れを
音楽に乗せて切なく描いている. -
久々の視聴。旅立ちを控えた青年たちのダラダラとした一夜を描いた青春映画。まぁそんな大した内容の映画ではないです(笑)改造車とかオールディーズの音楽とか、昔の日本人が憧れたアメリカ文化がここにありますね。男も女もみんな車で夜の街を流してるなんて、不思議なカルチャーだよなぁ。
若き日のリチャード・ドレイファス、ハリソン・フォード、ロン・ハワード(俳優だったのか!)らが登場する中で、私のお気に入りはキャンディ・クラーク演じるデビーですね。お人形さんのような派手な外見とは裏腹に、粋がって背伸びをしているギークのテリー(「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」のシーモア!)に優しく接してあげる気立ての良さに痺れます。
当時の人気ジョッキーだったウルフマン・ジャックによるラジオ放送を映画全編のBGMにするという仕掛けはなかなか斬新だし、オールディーズの楽曲も青春映画にマッチしています。「At The Hop」という曲がお気に入りです。
-
なんとなく夜更かししたくなった。
60年代のアメリカの車と服よい。 -
音楽、ストーリー 、映像、役者どれもが最高。映画が終わってしまうのが悲しいぐらいだった。この時代に生まれたかったと思った。
人生の中で5本の指に入る映画。 -
きっと人生でいちばんの青春。
-
昔父がオススメしてた映画。
とにかく音楽が良くて、見終わったら切なくなる。
それぞれの一晩、それぞれの見てるもの、
小さな街で起こる、それぞれにとっては大きな出来事。
でも全部朝になったら我慢しなくちゃならない。もう行かなきゃならない。
そして人はみんな歳をとる。
ベトナム戦争間近のつかの間の平和、
楽しい時間は早く過ぎてしまうから尊いし、愛おしいものなのだと思いました。