Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2012年 04月号 [雑誌]

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  • ハーバード・ビジネス・レビュー。
    今回の特集は絆の経営。

    実際に、マネジメント層とプロジェクトメンバーとのコミュニケーション形成の必要性に説いている印象のある今号。

    個人的に面白かったのは、

    ・「トヨタ生産方式で知識労働を改善する」
    暗黙知を明文化し、無駄を省く。
    「リーン・スタートアップ」などで再び脚光を浴びている「リーン生産方式」。(細部にこだわること、データに基づいた実験を徹底すること、作業者は担当業務の効率的の向上と無駄の排除にたえず取り込むこと。)
    それをベースにし、知識労働を改善させるという論文。実のところ、暗黙知といわれるところも、明文化することができ、改善させライバルとの差別化を図ることができるということがインドのIT企業をケースに実証したものとなっていて、非常に興味深い。導入するまでには時間のかかるものではあるが、組織面から長期的な競争優位を導くことも可能であると考えさせられる内容。

    ・「マネージャをつくらない会社」
    これは非常に興味深い。あえて、マネジャーをつくらない(というよりは、全員が決定権を持ち、責任をもたせる)という型破りなマネジメント手法である。自主管理を徹底する世界最大のトマト加工業者「モーニング・スター」を事例に述べられている。かといって、チーム内における情報共有、評価等をしている点も非常に新鮮であった。全員がマネジャーであり、賢慮のあるリーダーシップであるといえそうだ。

  • 集合的野心7つの要素
    ・目的
    ・ビジョン
    ・目標とマイルストーン
    ・戦略上、業務上の優先事項
    ・ブランドの約束
    ・価値観
    ・リーダーの行動

    目的を何よりも優先する。

  • いくつか興味深い記事はあったが、トップの「トヨタ生産方式で知識労働を改善する」が特に良かった。

    修士論文で挫折したテーマに近く、大野耐一のTPSをサービス産業に、今の仕事に導入して、生産効率を向上させたいと思っていたので、余計にそう感じたのかも知れない。

    現在の会社では、今年に入ってこの記事に書かれているような労働改善の動きが始まりそうな気配がある(原則2の仕事の明文化)。幸いな事にトップダウンで行われる(何らかの支援が期待できる)ので、継続できれば上手く回るかもしれない。

    事例として紹介されていたウィプロ社の成果が数値で紹介されているもっと良かった。この手の論文は仕事に直結するし、人間の働き方に影響を与えるので面白い。

  • 特に面白かった記事

    p.10 トヨタ生産方式で知識労働を改善する

    p.30 マネジャーをつくらない会社

    p.78 依存し合う経営

    特に三番目の記事のマネジャーの姿勢が参考になりました。

  • 絆の経営 ~現場を結束させる力~
    【マネジャーをつくらない会社】という論文にワクワクして思わず購入。
    フタを開けてみれば、カウンター室輪読図書の【経営の未来】を書いているゲイリー・ハメル氏が著者。マーカス・バッキンガム氏と同様、従来のマネジメントに異を突きつけ、斬新な切り口と事実でマネジメント論を展開している。

    マネジャーのいらない会社を目指せると面白い。
    マネジャがいらない=全員が経営者であれというメッセージでもある。

    実際に【ザ・モーニング・スター・カンパニー】というカリフォルニア州にある企業ではマネジャーが【いない】=全員がマネジャー。

    【ポイント】
    ・上司は「使命:ミッション」であること
    ・従業員同志で合意形成
    ・全員に【本当の意味での権限】を与える
    ・従業員を枠にはめない
    ・昇進するための競争<影響を及ぼすための競争へシフト
    ・明確な目標とガラス張りのデータ、【同僚による評価】
    ・一人ひとりがP/L持つ、数字感覚をつかめるようにする。

    【従来通り】のマネジャはつくらない、いらないと感じる内容。
    【従来通り】がNGとするとM・バッキンガム氏が述べる所のマネジャの役割「部下一人ひとりの個性・才能に注目し、それを最大限活かすこと」×「未来をあざやかに描きだし組織がどこへ向かっているのかを明確に示すリーダーシップを発揮できる」ことなどがマネジャとして生き残る道と感じる。

  • 朝型の方が夜型よりも出世する(The Early Bird Really Does Get the Worm) クリストフ・ランドラー(Christoph Randler)

    各人のクロノタイプの約50%は遺伝だという。
    トレーニングにより多少は変えることができるが、大幅に変えるのは難しい。

    朝型か夜型かを見分ける方法
    平日と週末の起床時間。夜型は大きく異なる。平均約2時間

    朝型と夜型の特徴
    朝型:感じが良い、楽観的、穏やかである、能動的、誠実、人生に満足している
    夜型:創造的、知的、ユーモアがある、外向的、悲観的、神経質、うつ

    出世する・しないは別として、タイプにより得意なことが違う、遺伝要素があることを理解しておくのは大切。

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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