- Amazon.co.jp ・電子書籍 (301ページ)
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩は、短編でも非常に楽しませてくれる。
長編と変わりない面白さ。
そして、江戸川乱歩特有のグロテスクが楽しめる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明智小五郎が初登場する「D坂の殺人事件」を初めとした短編集。,印象に残った短編は「赤い部屋」と「虫」。,どちらも不気味で生々しい表現が脳裏に焼き付く。
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創元推理文庫 現代日本推理小説叢書の乱歩シリーズからKindle 化している一冊。表題作を含む短編10作と乱歩本人による自註自解を収める。
「赤い部屋」だけ、最近読んだ記憶があったが、他は初読だと思う。気に入ったのは、堕胎の恐怖を描いた「毒草」。著者は堕胎が殺人とみなされない昨今では同感を得られないと書いているが、そんなことはなく、十分に恐怖が伝わってくる。次点は、十分に予見できるとはいえ二転三転のどんでん返しが楽しい「石榴」と、これも予見できるレベルだが最後のオチと、大空襲の描写が生々しい「防空壕」。 -
子供時代に読んだダンディで知的な明智とは別人のよう。
(天地茂の印象が強いのかな)
謎解きを楽しむかのような 犯罪フェチ振り。
乱歩ならではの上品な語り口の中にある変態思考満載の短編集だった。
当時の挿し絵が素晴らしい。
細部まで書き込まずにぼんやりと想像力をかきたてるが 作品の空気感がつたわる。
ワンカットなのに映画のような・・・。
巻末に『本書の挿し絵を描いた画家の名前が不明です。ご存知の方は・・・』とあった。
編集部が消息を追っている。
なんてロマンがあるのでしょう!! -
2014/06/03