チェンジ・ザ・ルール! [Kindle]

  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 大半のシステム導入は失敗に終わるというが、多くの場合、システムに業務を合わせるのではなく、業務をシステムに合わせるために失敗が起こる。日本での失敗事例の殆どが過度なカスタマイズ。

    とはいえ、アメリカでも必ずしも成功しているわけではないが、日本よりもシステムに合わせて業務を変える、ルールや文化を変えるというマインドセットは強い。

    ERP導入目的は、見える化の促進や業務効率化だが、本質的にはキャッシュや利益を出す/貢献するということに寄与しなければならない。在庫管理では、リードタイムの短縮や在庫の持ち方を変えることで、在庫を減らすことでキャッシュが創出される上に、売上機会ロス解消により利益も創出される。

  • 「評価尺度を有利に持っていく」、「3つの言葉(コンピュータシステム用語、ミドルレベルマネージャ用語、トップマネジメント用語)」、「アヒルの絵」、「顧客がいつも正しいわけではない。しかし、顧客は顧客だ。」、「新しいテクノロジーがメリットをもたらすのは、既存の限界を超えることができたとき」、「それまでの限界を前提にしたルールも変えなければならない」、「テクノロジーの販売からバリューの販売へ」、「A vs BではなくA + B vs 問題に変える」、「スループットダラー・デイズ」、「インベントリーダラー・デイズ」

  • 本書は、「どんなに良いシステムを導入しても、ルールを変えなければ十分でない」ということを、ERPシステムの開発・導入企業を舞台にした小説仕立てで示している。
    組織のルールは、ある時点での技術的制約による限界に基づいて設定されている。そのため、限界を取り払う(あるいは更新する)技術・システムが導入された際に、以前の限界に基づいたルールが更新されないままだと、効果が薄いということになる。
    あらゆる組織で「ある時点では意味のあったルールが、その前提条件が満たされなくなったにもかかわらず残り続け、それが組織の目的に叶わなくなっている」ということは起こりそうなので、企業活動のみならず普遍的な内容だと思う。

  • これまでは、オプションだとかインテグレーションといった技術的なことばかり口にしてきたわけだが、それを全部振り払ったうえで、初めて違う角度から考えることができた。『企業活動が一元把握できる』とか『生産性が向上する』などといった抽象的なことではなく、具体的な数字で表す。利益がどのくらい増えるのか、金額を示すんだ

    他者牽制だの独占実施だのいくら知財のメリットを謳っても、結局いくら儲かったのかと言われると、答えに窮します。いつか、本書のような形で金額的メリットを言ってみたいです。

  • システムとルールのお話。

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著者プロフィール

岸良裕司氏(監修)
1959年生まれ。株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」はゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用される。
青木健生氏(脚色)
コミックストーリー作家(漫画原作者)、シナリオライター、(日本脚本家連盟会員)、劇作家、『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』の脚色を担当
蒼田山氏(漫画)
広告・ビジネス系漫画家。漫画向け背景素材サイト「背景倉庫」制作統括。専門学校非常勤講師。 代表
作は『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』(ダイヤモンド社) 『ブラシ素材集 モノクロイラスト/マンガ編』(ホビージャパン) めちゃコミックで『地雷婚カツ!』連載。

「2023年 『コミック版 ザ・ゴール3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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