もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2009年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (220ページ)
感想・レビュー・書評
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ドラッガーのマネジメント本をわかりやすくストーリーにして解説してくれている。
自分は数学教師として以下の二点を自問自答した。
・「中学校」はどういう組織で、何をするべきか?
・「学校」の顧客は誰か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を手に取る人は、ドラッカーの内容を知りたくて読むのだと思う。
ただ、貴重な時間を費やして読むのだから、小説のストーリーそのものも面白くして欲しかった。
ラノベや昔の携帯小説のようなクオリティだったのが残念。
技術や優秀さよりも「真摯さ」が大切であることを、ことさら強調していたのが印象深い。 -
ドラッカーのマネジメントを読み始めたが難解だったので、昔流行ったこちらを読んでみた。
高校野球へのマネジメント適用についてはリアリティが十分ではない所もあったと思うが、比較的難しいドラッカーのマネジメントで言っていることに触れることが目的なら読みやすく理解もしやすいので、適切な入門書になると思う。 -
10年以上前に読んだが、改めてドラッカーのマネジメントに触れようと思ったが、困難なので、超超要約版の本作を読んでみました。
一言で言うならば「真摯さ」に尽きます!
真摯とは、ググると、「真面目でひたむき、誠実である」ことを指します。
改めて思いましたが、仕事の根源はこの一言に尽きます。
ドラッカーも言うように、ビジネスは『イノベーション×マーケティング』、つまり、『何を×どう売るか』、という2点しかありません。
そのどちらかがうまくいき、たまたまビジネスとして順調にいっていたとしても、
この真摯さが欠如している人には違和感を覚えてしまいます。
仲良くなりたいとは思えませんし、人生において長く付き合う人ではないと感じてしまいます。
とは言え、ただただ真面目で、理想ばかりを追い求めていては商売にならないので、両輪が大事なのですが、どちらかといえば、「真摯さ」に軸足をおいて人生を全うしたいと思いました。
自分自身を振り返り、自戒の念を抱く意味でも良かったです。
が、やはり、本物を読まなければダメでしょうね。。。
↓メモ
★好かれている者よりも尊敬を集める。
一流の仕事を要求し、自らにも要求する。
基準を高く定め、それを守ることを期待する。
何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。
真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
このような資質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきあいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である。
そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。
企業の目的は、顧客の創造
★企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。
それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をあげる
成果とは何かを理解しなければならない。成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである
まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。
それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。
成果とは打率である
★真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
それはまず、人事に関わる決定において象徴的に表れる。
真摯さは、とってつけるわけにはいかない。
すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。
ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。
無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。
だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。
★古代の偉大な科学者アルキメデスは、「立つ場所を与えてくれれば世界を持ちあげてみせる」と言った。
アルキメデスの言う「立つ場所」が、集中すべき分野である。
努力ではなく成果に向けさせなければならない。
成果こそ、すべての活動の目的である。
「それは、真摯さに欠けると思う」 -
『マネジメント』要素:高校野球サクセスストーリー=1:9の内容だった。もう少しマネジメントの要素が織り交ぜてあるのかと思ったが、かなり軽めのファストフードのような仕上がりになっている。
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ドラッカーのマネジメントを読みたくなる
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高校のマネージャー時代に読めばよかったと思う本。経営と部活繋がらないようだが繋がっているのだろうな
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高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んで、高校野球部をマネジメントして甲子園を目指すお話。
ドラッカーの「マネジメント」の引用が出てきて、それを実際に野球部のマネジメントに当てはめていくところから学べるところが沢山あった。
ストーリーも意外と面白かったのも良かった。 -
思ったより良かった。確かにこれをやれば、人のやる気が出て、どんどん強くなっていくだろうなという方法だらけだった。起業して社長になった際には、再度読み直そうと思った。以下心に響いた所
・みんな各々の理由で部活に所属、仕事をしており、それらの要望を聞いてあげるのが重要(基本みんな嫌がらずむしろ喜んで話してくれる)
・各々に役職を付ける事でやる気を出させる(役職が人を作る)
・各々の強みは何かを見つけ、組織にどう生かすかを考える
・働きがいと責任は表裏一体
・問題を起こす生徒はたいてい部活に所属しておらず、やりがいのある何かを見つられずにいた。だから働きがいのある仕事を与えれば問題を起こさなくなるのではないか?
・自分の専門以外の最終決定はその分野の人に任せた。そうすることでその人のやる気を出させるし、自分の仕事を減らせる -
ドラッガーのマネジメントのエッセンスを物語で学べる。ドラッカーの思想よりも純粋に物語が面白かった。重要なところをアンダーラインを行い、並行して原本も読んだ方が良いです。