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- / ISBN・EAN: 4542519006969
感想・レビュー・書評
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CD
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矢野顕子の『荒野の呼び声 -東京録音-』(ヤマハミュージック・コミュニケーションズ/3150円)を購入。さっそくヘビロ中。8月に出た最新ライヴ・アルバムである。
矢野顕子は初期から節目節目にライヴ盤を出してきたが、それぞれが傑作でハズレがない。
私がとくに好きなのは1979年の傑作『東京は夜の7時』で、いまでもときどき引っぱり出して聴く。バックはYMOの3人をはじめとした腕利きたちで、山下達郎と吉田美奈子がバックコーラスを務めている(!)という、いまでは考えられない豪華メンツのライヴ盤であった。
また、昨年の上原ひろみとの共演ライヴ『Get Together』もよかった。
本作は、「矢野顕子の様々なライヴ・スタイルを一枚にまとめたベスト・ライヴ・アルバム。2009年~2010年にBlue Note、NHKホール、鎌倉芸術館にて行ったライヴから選りすぐりの曲を収録」というものなので、タイプとしては『TWILIGHT~the“LIVE”best of Akiko Yano~』に近いか。でも、個人的には『TWILIGHT』よりこっちのほうが気に入った。
全体に、「やさしくあったかいアッコちゃん」より、「カッコよくてパワフルなオトコ前の矢野顕子」が前面に出ている感じ。ピアノ弾き語りはラストの「椰子の実」だけで、ほかの曲には激しいドラムスやギターがフィーチャーされたものも多いし。
たとえば、レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」のカヴァーを演っているのだが(アルバム『akiko』にスタジオ・ヴァージョン所収)、その後半のギターとドラムスの盛り上がりなど、「ほとんどハードロック」である。
アッコちゃんのピアノの魅力はいまさら言うまでもないわけだが、本作は彼女のヴォーカリストとしての魅力も堪能できるものとなっている。
とくに、キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」やラスカルズの「People Got To Be Free」のカヴァーでのヴォーカルはすこぶるソウルフルで、矢野顕子の一般的イメージを大きく覆すだろう。
過去のアルバムですでにスタジオ・ヴァージョンが披露されている曲も、アレンジが全面刷新されているものが多く、別の曲として愉しむことができる。
たとえば、沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」は、元はアルバム『ELEPHANT HOTEL』(1994)で取り上げていたものだが、本作での演奏は途中で渓流の水が迸るような透明感あふれるジャズになっていく。そこが鳥肌モノ。
カントリー風のアレンジがなされた「気球にのって」は個人的にはイマイチだったが、ほかはだいたいスタジオ・ヴァージョンよりカッコいい。
唯一スタジオ録音の新曲として収録された「こんなところにいてはいけない」は、コンビで多くの名曲を産み出してきた糸井重里との共同作詞によるもの。
歌詞から察するに、東日本大震災からの復興の祈りが根底に込められた曲。シンプルでポップ。そして静かな力強さに満ちている。 -
最高にかっちょよい
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アッコちゃんのコンサートに初めて行った。
ピアノの迫力に浸りたかったんだ!
大手町のAちゃん好きだったよね??
ビルボード大阪にて
2日目ファーストステージ
Dreaming Girl
こんなところにいてはいけない
>合間に見せる悲しげな笑顔に勇気。
てぃんさぐぬ花
>上原ひろみを思い出す激しさ!
いいこ いいこ
Prayer
>パット・メセニーの曲流れる美しさ
ポケットいっぱいの秘密
Rose Garden
>間奏がかっこいい~!
People Got To Be Free
>ウィル・リーは、Bassだけでなく歌もお上手!
まだまだ聴きたくて帰るのが惜しかった~
ホールのコンサートも行ってみた~い -
確かに、こんなところにいてはいけない。
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トラック7「こんなところにいてはいけない」
待望の音源化。未音源のとき聴いて涙が止まらなかった作品。旅している間中きいていた。人生が旅だとしたら、一生きいているべき歌。人の一生の主題歌。
(20120814)