毒 青酸カリからギンナンまで (PHPサイエンス・ワールド新書) [Kindle]

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  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • 毒についての解説本であるが、構成や語り口が固いのと説明の羅列になるきらいがあり途中から読むのが辛くなった。有機化合物の化学式を載せられてもねぇ。

  • 毒を持つ生物は意識して毒を生産しているのではない。生きるための必然である。毒と薬は同じもの。人間にとって有益であればそれを薬という。時代が進んで毒や薬を合成を行う人間というものは…。ジキタリスやトリカブトはもとより、すずらん、水仙、あじさい、一見、毒物とは思えないものが毒を持っている。昔からギンナンは年の数より食べてはいけないと言われていた。怖いのは、アスベストや水銀など数十年かけて症状が現れる毒。今はわからなくても将来、どんな影響を及ぼす物質があるかもしれない。

  • 初めは毒のイメージだったものがだんだんに薬や食品として使われるようになったものは結構多いが、タバコは当初は薬のイメージであったものが、だんだんといわば毒とみなされるようになってきた珍しい例である。

  • 毒(つまり薬)の基礎知識から、様々な毒の仕組み、毒の歴史、毒に絡んだ事件・事故、覚醒剤やドーピングの問題まで広く浅く紹介する。一つ一つの話についての議論が非常に表面的なところに留まるため、毒に関する観光ツアー一回りといった印象。

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著者プロフィール

日本薬科大学教授,薬学博士,薬剤師。
1951年生まれ。東北大学薬学部卒業,東北大学大学院薬学研究科博士課程修了。天然物化学専攻。米国イリノイ大学薬学部博士研究員,北里研究所室長補佐,東北大学薬学部専任講師,青森大学工学部教授などを経て現職。日本薬史学会常任理事。著書は,『アルカロイド』(共立出版),『アミノ酸』(東京電機大学出版局),『毒と薬の科学』(朝倉書店),『毒と薬の世界史』(中央公論新社),『〈麻薬〉のすべて』(講談社),『カラー図解 毒の科学』(ナツメ社),『民間薬の科学』(SBサイエンス・アイ新書),『毒! 生と死を惑乱』(さくら舎)など多数。

「2017年 『毒と薬の文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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