Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学 [Kindle]

  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • シンプルさのスキルを身につけるのは容易ではない。

    シンプルについて、明細書作成でクレームを考えているときに思います。あまりにシンプルに書くと、何を言っているかわかりづらくなり、過度に権利範囲が広くなったりします。実施形態に即して詳細に書くと、書いてあることはわかって頂けると思いますが、権利範囲が狭くなります。大抵両者の間のせめぎ合いの末、その間を汲んだクレームを完成させます。

    特許にはサポート要件という項目がありますので、一概にシンプルにすれば良い、と言うものではないかもしれません。ただ、発明の本質とは関連性の薄い項目を除くくらいシンプルであることが望ましいと思います。

  • シンプルの杖
    自分も忘れないように持っておかねば。
    中途半端ではなく、常に。

  • シンプルであることは複雑よりも難しい。
    シンプルさを瞬間的に作ってしまうとチープに見える。でも、時間をかけてシンプルさを求めてしまうと、積み上げすぎて積み上げたものをぶっ壊すのに億劫になる。Simpleは積み上げたものをいかに潔く削ぎ落とせるかが重要になる。

  • 面白いと思ったシーンは、iPhoneの名前を付ける段階で弁護士から訴訟リスクを指摘されストップをかけられたが、スティーブが一言、「弁護士などクソ食らえ」。シンプルであることは美しくもあり厳しくもある。

  • ビジネス書というより、ジョブズやアップルにまつわるエピソードを中心に楽しめました。

    同時期について語る本がこれだけたくさん出ているわけだから、2007〜2011年頃のアップルってのは本当に最高だったんだろうなぁ。

  • 「結局のところ、自分が望んだとおりに世界が動かないなんておかしくないか、と考えるわけだ。」

    Appleの強みである、“シンプルさ”に焦点を当てた本。
    ジョブスが商品を4つに区切ったのは、シンプルと商売のバランスを表している。多すぎる選択肢の中では、確かに何を選べばいいかわからないし、それを選んだ後に、本当にその選択でよかったのか悩むことがある。しかし、選択肢が1つしかなければ悩む必要はなく、買いやすい。

    著者は、シンプルさの追求がとても難しい事を指摘する。多くの会社は、つまみ食いのように“シンプルさ”を行い、失敗する。シンプルさの大切さを認識しつつも、改革に伴う労力故にそれをしない。いつも、どこでも、誰に対しても、シンプルでいることは、ジョブズ以外でもできるのか。また、それを目指すべきなのか。

    実際に、他社の会議の中で、シンプルさを追求したほうがいいと著者が感じた際に、著者はジョブズがそこに現れてくれることを望んだ。著者は外部から呼ばれているはずなので、よりよくできると思うならば、そう発言する事が期待されていたはずなのに。

    それでも、できるところからシンプルさを追求することに価値はあると思う。

  • スティーブ・ジョブズがアップルで行ったシンプルにする活動についてまとめられた本

  • 常にものごとがシンプルにならないか日々考えながら仕事をしている私にとってこの本は何かを教えてくれそうな気がしたので読んでみたら、スティーブ・ジョブズやアップルについての内容でした。

    スティーブにもアップルにもあまり興味のない私はさっさと違う本を選ぼうとしましたが、それも面倒だったのでとりあえず読むことに。

    結論から言うとよくある「繁盛店はこうしてる」的な本の内容をアップルに特化したようなもので、成功例にアップルを使っているような感じです。もちろんスティーブの強い意志や決断力、チームの実行力は本当の一般的な繁盛店とは桁違いでしょうが、考え方としては根本は同じ。

    「認知度を上げるには、支店でやり方を変えるのではなく、全部統一すべき(その方がシンプル)」

    「販促はあれもこれも情報を詰め込むことを好むが実は伝えたいことを1つに絞る方が伝わる(その方がシンプル)」

    「プレゼン(会議)はシンプルに。言いたいことを簡潔に(分かりやすい)」

    「スティーブはののしって怒ることもあったが、それは単に率直いうことの方が伝わり安く相手のためになる(個人攻撃ではない)」

    噛み砕くと繁盛店が取り組むべきことを、規模が大きくなってもやっていますーという内容です(噛み砕き過ぎか・・・)。

    このあたりは共感でき、いつのまにかジョブズと私の経験を重ねていました(笑)。

    私は自ら経営に携われないような、自分の意見が上層まで届かないか時間がかかるような企業には関心がなかったので、自分が好きなことをするしかなく、そんなわけで就活なんてしたことがなかったのですが、ちょっとしたご縁で今の仕事に就いたわけですが、小さな会社だけに自分の意見が通るのは通ります。・・・が、保守的であったり、誰もやったことがないことに対しては周りは無責任だったりするわけで、逆に自分が強い意志をもっていないと事業を動かせないことを学びました。

    色々振り返ると強引に進めたことも、大みえきったことも、若気の至りを利用して今じゃかんがえられないこともやってきたように思いますが、本書はそれよりはるかにいばらの道をすすんできた人物の物語でもあります。

    小さな会社の武器はミニマルで小回りがきき、伝達も早く、対応も早い。大企業はそれができない。しかしアップルはどうやら違うらしい。大規模で小さな会社の良いところを保っているらしい。スティーブがそういう考えで、これに倣うべきだと。

    ただ・・・彼がいてる間はいいのですが、会社は個人のためにあるのではなく、地域のためにあるとの教えにそうと、誰がやっても持続可能な会社がよい。今後、彼なきアップルがどうなっていくのかは、誰にも分かりません。


    日本人らしく、いいところは本書から学ぶとして、それを自分なりに形を変えて実践していきたいと思います。

    次は日本側から見たアップルの姿を描いた『アップル帝国の正体』を読みたいと思います。アップルにはあまり興味はありませんが、物事を違う視点で見ることには大いに興味がありまして。

  •  iMac、iPod、iPhone ・・・。アップルが、次々と世に送り出してきた革命的な製品は、すべて、スティーブ・ジョブズが振るう〈シンプルの杖〉によるインスピレーションにより形づくられたものでした。
     「シンプルさは力」です。世の中が複雑になればなるほど真価を発揮します。

     詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=1092

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