向日葵の咲かない夏(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 独特な文体に胸焼けするが面白いやめれない
    まさにニンニク入り餃子
    想定の斜め上の人物設定で結末は茫然
    ネタバレサイト見て理解

  • 読了してから10年以上経過、衝撃的でした! 今でも「何か面白いの本ある?」と訊かれたら、この本を推薦しています。 細かいことは忘れてしまいましたが、人は不都合なことを「何かのせい」にして逃げ道を作りながら過ごしている、と解釈。そう作者からメッセージを受け取った気になった、記憶があります。

  • 終始不気味で暗い雰囲気で物語が展開されるので、好みが分かれる作品だなと思った。
    ラストも救いのない何とも言えない終わり方で、イヤミスの中でもかなりダークな方なのかなと、、
    ただ、次々と新事実が明らかになっていき、テンポよく話も進んでいくので、どんどん読み進めることができた。(しんどかったけど、、)
    叙述トリックの演出はお見事だったし、最後まで読むことで疑問だった伏線がしっかり回収されたのはお見事でした!

  • 道尾秀介作品らしく狂気の世界でした。どこまでが実在の登場人物なのか、誰が正常なのか、次々と想像を裏切られ続ける展開は面白かったけれど、狂気の毒気に当てられて疲れきったというのが正直な感想かな。

  • 時々感じた違和感や不快感が
    伏線として張り巡らせており
    見事に回収されるのですが
    このイマイチスッキリしない不安感
    ある意味イヤミスでした

    最後の1ページの描写でゾッ!
    でも、彼にとってはこれが1番幸せな形なのかもしれません。

  • 自宅で首を吊って死体となった級友S君を発見した小学4年生男子ミチオが、S君の生まれ変わりと称するモノに「僕は、殺されたんだ。」と訴えられ、妹・ミカとS君とともに、忽然と消えてしまったS君の死体の所在や犯人を探っていく作品。

    初の道尾秀介作品。kindle unlimitedの読み放題に含まれていたので、読んでみた。

    殺された少年の生まれ変わりのモノが登場する等、ファンタジー要素満載でありながら、緊張感あふれるシーンやどんでん返し満載の立派なミステリーだった。
    後半で様々な真実が明らされていき、驚きの連続で面白かった。

    特に、ミチオは、母親にこんなに虐待されているのに、真っ直ぐに育っているのか?なぜ暗くなったり、歪んだりしていないのか?
    ずっと、疑問に感じながら読み進めていくと、やっぱり歪んでいて、その歪みと天才的な想像力が本書の物語全体を構成していることに驚かされた。
    (元々歪んでいたのか、虐待で歪んだのかは定かではないが・・・)

    初めての著者の作品だったが、とても面白かった。

  • やっと読めた!(ずっと前から読みたかった作品)

    読み始めてすぐに、あれ?これ読んだんだったかな?と思うくらい色々と予想がついてしまったのですが、こちらと似たような作品があったのでしょうか?

    ともあれ、なにかがおかしい独特の雰囲気を楽しみながらあっという間に読み終わりました。

  • これはこれで良かったです.
    全体的にサイコな雰囲気が漂いまくりのサスペンス調。
    「映像化できない」レトリックが使われており、何度かひっくり返りました。
    娯楽として楽しい、教訓は特になかったと思います。

  • ミステリー要素も楽しんだし、サイコ(と言うより最早ホラー?)な部分も楽しんだ。
    ミカは年齢の割に口が達者なので、まあおそらくそうだろうと思いつつも母親の行動が解せなかったのだが、母も世界を作ってたか…。
    読み終えて、怖っ…と思ったあと、冒頭に帰るとゾクゾクが止まらない。

  • 気持ち悪さと不気味さと人間の弱いところや醜いところを売りにしてるなら全面的に評価すると高めかな。
    不気味しかない設定がすべて妄想なのか、なんなのか分からない心のよりどころ?
    愛情不足の人間が作り出した世界に振り回された。
    母親が悪いおかしい弱い、だけですませれない
    登場人物みんながどうかしてる。
    ホラーより、ホラーでした。半分くらいからもう全員怖い。ミチオが怖い。
    人間の怖さ丸出し全開って感じでゾクゾクしたい人にはおすすめかな
    心臓には良くないね。終始、心臓バクバクして気持ち悪いー怖いー何この人無理ーってなりながら1日で読んでしまった笑
    そのくらい結末が気になるのにスッキリしない終わり方。でもラストは,号泣しちゃったなー。辛すぎ

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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