剣客商売一 剣客商売(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 夢中になれます。すぐに残り13巻買おうと思いました。

  • このシリーズを知らずに途中から読み始めたが、やはり一巻から読んだ方がいいだろうと元に戻って読み始めました。
    秋山小兵衛と息子大治郎がそれぞれ別宅へ移って余生を楽しもうと始めた父と道場をもらいひとり立ちし始めた大治郎のスタート地点から読み始めたら、途中からの話が繋がってきました。掛け値なしに面白い剣客時代小説です。

  • 私が最初に池波正太郎氏の長編連載小説に、振れた作品。勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが、剣客の宿命なのだ。剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る。

  • 池波正太郎 著「剣客商売(一)」、2002.9発行。剣客商売シリーズの始まり。7話。第1話「女武芸者」は秋山小兵衛と佐々木三冬の出会い。第4話「井関道場四天王」では、道場主を決める勝負で三冬に対し小兵衛が粋なはからいを。第6話「まゆ墨の金ちゃん」では、小兵衛60歳とおはる20歳が夫婦の盃を。第7話「御老中毒殺」では、佐々木三冬と秋山大治郎の出会いが。

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  • 秋山小兵衛と息子大治郎。老年になった小兵衛は小さな町道場を息子に造ってやった。あとは息子が一人で剣客として生きていけるように。田沼意次とその娘三冬。一ツ橋家と田沼家。色々とこの後も話が広がっていくのだろう。

  • 再読。しかし20年を経ての再読なので、初読に記録します。
    自分は時代物はあまり読んでおらず、池波氏のほかは山岡壮八と司馬遼太郎が少々、といったところです。そのような状況で評するのも何ですが、当時高校生が楽しんで読んでいたところを思い出しても、剣客商売シリーズはエンタメ性に優れた非常に楽しい作品と言えると思います。
    個性的なキャラクター、言葉が柔らかくて読みやすい文章、気持ちの良いストーリー、とにかく気構えなく読める感じがいいですね。
    あと、氏の作品は非常に腹が減るのでご注意を・・

  • 電子書籍で久し振りに読み返してみた。
    切った貼ったで超人的な働きをする老人のほかに、
    食事風景がしっかり描かれているあたりで
    リアリティが出しているのか。

    しかし続き物としては、主人公が年を取りすぎているような・・
    いや、そこがむしろいいのでしょう。

  • 文章運びも上手く、話も良く纏まっていて、流石だなとは思いますが、どの話もトントン拍子に事が進み、何もかもが出来過ぎだし、予定調和で山場もなく、短篇集なのに途中何度かダレました。
    剣客モノの割に剣戟シーンに迫力がなく、全体的に緊張感や緊迫感が欠けていて、正直物足りない。
    あと、チビの爺さんに若い娘二人が熱を上げるという設定も、どうかと思います。
    「鬼平犯科帳」でも感じましたが、池波作品のエロ描写は他の作家に比べて加齢臭がキツイ気がします。
    オヤジの願望・妄想を読まされている感じ。

  • 読みやすいし面白くなくはないのだけど、おっさん向け感のするキャラ設定が多い。剣術の達人で若い娘と懇ろな老人とか、男装の麗人とか。あと、1巻だからか伏線っぽい展開も多数。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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