地頭力を鍛える [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • audibleにて

    何事も考える
    表紙絵の通り、脳に汗をかかす

    具体的には先ずググる
    では無く、仮説を立てて答えを考える
    情報コレクターか・・・
    気をつけよう
    取り敢えずSafariアプリを消そう

  • とてもいい本でした。
    フェルミ推定自体の例示よりもなぜ必要なのか、何が求められているのか、という点に集中してお話いただいているように思いました。
    仮説を立てて、ひとまず思考を走らせてみて、それを現実との違いから修正していく。答え自体が近い遠いよりも、むしろ検討する要素について自分なりに捻り出し、ズレや過不足を意識できることが得るものは多いように本を読んでいて思いました。
    大きく外さないように(かつやってはいけないことをやらないことは死守して)、仮説で動いてみて、細かくアセスメントして修正していく。
    自分の仕事で求められることにかなり近いのでかなりしっくりくる内容でした。むしろ推定で出した仮の答えが近かった時に思考をやめてしまう人がいたとしたら、本末転倒ですしリスキーだなと。

  • 確か親か友人からもらい長年積読状態になっていた一冊を読了。

    まさに求めていた一冊という印象!素晴らしい一冊!

    副題にフェルミ推定というワードが入っているため、最初はフェルミ推定の解説本あるいは問題集なのかと先入観を持って読み始めたが、まったくそうではなかった。
    フェルミ推定についての解説はあるし練習問題はあるものの、全体の中では10~20%程度。
    この本の本来の内容は、一言で言うと思考のフレームワークに関する一冊だったと言えよう。
    何かを明らかにするときに、いきなりGoogle検索してデータ集めを始めるのではなく、その前に頭の中で「今から何を明らかにするのか、それを明らかにするためにはどういう情報が必要なのか」という思考のフレームワークを構築しておくことの重要性について説かれている。
    その思考のフレームワークをシンプルに分かりやすく体験できるツールがフェルミ推定であるという位置づけ。
    この本がフェルミ推定を通じて言いたいことは、フェルミ推定で思考力を鍛えていくことで、様々な事例においても適切な思考のフレームワークが構築できるようになる、ということ。
    著者の説明も非常に明快かつロジカルで、本の内容が非常にすとんと腹落ちしてきた。

    各章の中で特に良かったのは以下。
    第5章「結論から考える」仮説思考力
    第6章「全体から考える」フレームワーク思考力

    非常に素晴らしい一冊だった。再読の価値あり。

  • オーディブルで聴了。大半は聞き流してしまった

  • KindleUnlimitedで見かけて読んでみました。
    ビジネスパーソンのための自己啓発本。

    地頭力を育てるための「フェルミ推定」のところは面白かったけれど、ビジネスパーソンではない私にはあまり面白みのある書籍じゃなかったかな〜という感じ。単に、私向きじゃなかったってことなので、評価低くしてごめん。


    電子書籍としても、ちょっと不満。
    章立てのデータがきちんと入力されていないので、いちいち目次に戻らないと章立てがわからなかった。小説ならいいけど、あちこち読み返すことがあるだろう自己啓発本なのだから、アクセスしやすい構造にしておくべきでは?

  • コンサルの友人のお勧めで借りて読んだ。一日4時間で読了。フェルミ推定とは何か理解し、実践できるようになった。
    フェルミ推定が必要な6つのタイプのうち、仮説思考力(結論から考える)が必要な、検索中毒、情報コレクター、完璧主義に当てはまると実感。今後は、すぐに検索&引用するくせを直し、仮説思考で結論&全体から、前提条件を立て、大まかに当りをつけて考える力を養っていきたい。

    【メモ】
    ・頭の良さは3軸(物知り:クイズ王、機転が利く:コメディアン、地頭がいい:棋士)

    ・伝統的会社平面はYZ軸(対人感性力・記憶力)、試験勉強平面はXZ軸(地頭力・記憶力)、知の触媒機能のXY平面(地頭力・対人慣性力)は陳腐化しない

    ・3つの思考力
     抽象化思考力(単純に)
     フレームワーク思考力(全体から)
     仮説思考力(結論から)

    ・ベース
     論理思考力(守り)
     直観力(攻め)
     知的好奇心(原動力)

    ・地頭型多能人
     専門分野に関わらず収集した情報、既存知識、経験をもとに「自ら考える力」で常に環境に適応しながら新しい知識を生み出していく
    ⇔従来はYZ軸に秀でたレガシー会社人が適していた
     スペシャリスト、ゼネラリスト、T字型人間というタイプはZ軸の特性による知識の幅と深さでの分類

    ・フェルミ推定の基本プロセス
     アプローチ設定⇒モデル分解⇒計算実行⇒現実性検証

    ・「結論から考える」仮説思考
    フェルミ推定で仮説思考力を鍛える
     ①どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢
     ②前提条件を設定して先に進む力
     ③時間を決めてとにかく結論を出す力(タイムボックス)

    ・「全体から考える」フレームワーク思考力
    ①全体⇒部分への視点移動
    ②切り口の選択
    ③分類(縦、足し算)
    ④因数分解(横、掛け算)
    ⑤ボトルネック特定

    ・「単純に考える」抽象化思考
    ①対象の最大の特徴を抽出して「単純化」「モデル化」
    ②抽象レベルでの一般解
    ③再び具体化して個別解を導く

    ・ケーススタディのポイント
    「3分間でクイックに回答」その場の情報量で最善解
    「全体ストーリーが無い」全体の算出式(ロジック)を決めてからデータ収集
    「とりあえずデータを集め始めた」
    「特定の不足データにとらわれる」枝葉は切り捨てて抽象化
    「集めたデータが使われない」
    「マイルストーンを考えていない」タイムボックス
    「目次は内容が決まってから」結論から、全体から考える
    「前提条件が無くて先に進めない」

    ・フェルミ推定が必要な6つのタイプ
    仮説思考力:検索エンジン中毒、完璧主義、情報コレクター
    フレームワーク思考力:猪突猛進、セクショナリズム
    抽象化思考力:経験至上主義

    ・仮説思考とは「逆算すること」
    ベクトルの逆転:はじめではなく「終わり」から考える
     最終的にだれに、どんなメッセージが伝わればよいか
    できることからではなく、「やるべきこと」「あるべき姿」からギャップを考える

    ・抽象化能力の高い人はたとえ話がうまい
    基本は「共通点を探す」こと、「自分(社)は特殊だ」という思い込みは阻害要因

    ・地頭の鍛え方
     フェルミ推定の訓練として、「3分間事業シュミレーション」が役立つ
     エレベーターテストで「いつでも」「短時間で」答えられるように頭の中を整理しておく

  • 問題解決法を描いた数々の本と書いてる事はかなり被る。そういう意味では問題解決に取り組む考え方というのはある程度決まっていて目新しいものは無いのかもしれない。

    問題解決する為には事象の抽象化が大事だが、「自分の置かれてる環境は特殊という思い込みが多く、実際は抽象化して共通化可能な事情は多い。」、「抽象化で大事なのは相違点から探すのではなく共通点から探す事を意識する事。」この2点を忘れずにいようと思った。

  • ・コンサルではみんなこう言う思考をする
    ・フレームワーク思考(方にはまった考え方)は強い個性を消すが、だからと言って使わない手はない。より論理的に網羅する上で非常に重要
    フレームワーク思考は全体から地図を描くこと、なにか始める前の段階
    仮説思考は結論から考える方法、よりスピーディーに答えにたどり着ける。
    65点主義を目指す、いわれた仕事をとにかく早く20点の出来でもたたき台として共有すること、そうすることで自分一人でやるよりも早く良いものを作れる

    ・エレベーターテスト、エレベーターで会社のオーナーにあってあの仕事どうだと聞かれたと想定する。その時新間の状況や問題点を抽象かして話せるのかということ→話せない状態では仕事もうまくできない

    ・フレームワーク思考は思考の癖(個人の趣向)を取り除くことができる
    中でもアナロジー(類推)は非常に重要、成功例を抽象化して今取り組んでいる事例に取り込める。スポーツ現場の成功をビジネスに持ってくるとか、和菓子屋の成功をコンサル会社にもってくるとかそういう話

  • 知的能力=知識、対人感性力、地頭力

    地頭力=
    ・仮説を立て結論から
    ・フレームワークで全体から
    ・抽象化して単純に
    思考する力

    地頭力のベース=論理思考力、直感力、知的好奇心

    −−−

    とことん論理的に説明されていて、思考の地図ができた。

    やみくもな情報収集から始める癖がある。時間を決めて「できること」でなく「やるべきこと」から考えるように意識しよう。

  • 情報過多時代、自分の頭で考える地頭力が必要となる。地頭力は、結論から考える仮説思考力、全体から考えるフレームワーク思考力、単純に考える抽象化思考力で成り立つ。

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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