疑心―隠蔽捜査3―(新潮文庫) [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
4.06
  • (18)
  • (31)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 191
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (330ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 長い人生、結婚生活も山あり谷あり。竜崎の窮地を救った『婆子焼庵』の老婆は冴子か?(笑)

  • 大森署の竜崎署長はキャリアだ。ある出来事で左遷されて所轄の署長になった。そんな時米国大統領の来日があり、羽田空港を管轄とする大森署は第二方面警備本部となり、竜崎が方面本部長を差し置いて警備本部長になった。どうやら警察庁で彼の失敗を期待するものがいるらしい。そんなおり、シークレット・サービスの先遣隊が防犯ビデオに不審な人物が映っているのを発見した。テロの可能性がある。シークレット・サービスは羽田空港を封鎖しろと要求するがそんなことは竜崎の手に余る。どうなるのか。竜崎の恋愛模様もとりまぜ、息がつけぬ展開だ。

  • 隠蔽捜査シリーズの第3弾♪主人公の竜崎さんが相変わらず唐変木で面白くカッコいい!今回はまさかの恋愛絡みでどうなるのかとハラハラしましたが、相変わらずの竜崎節で乗り切っておりましたw面白かったʅ(✧ω✧)ʃでもやっぱり、竜崎さんのストレートな物言いが読んでて1番面白いですね!オススメシリーズ(*´∀`*)2016.12.11読了。

  • 原理原則の男・竜崎、なんと美貌の女警に恋。。。理性と恋心のはざまで狂おしく悶絶する様子がバカバカしいんだけどなんかおもしろいのよね。「近づくといい匂いがする」とか、中学生じゃないんだからーとか突っ込みながら読むのが楽しい一冊。

  • 妻子持ちのおっさんが少年のように恋愛に心乱されるのは理解し難かった。勉強一筋でやってきた人間って、こんなもんだろうか。

  • ちょいハマりシリーズ3作目。

    1・2作目に比べて、読むスピードは落ちてきた。

    この恋愛要素は、個人的には嫌な感じを受けたけれど、落としどころとしてはいい印象を受けた。

  • 隠蔽捜査第3弾です.
    アメリカ大統領の訪日が決定し,竜崎署長が警護・テロ対策を仕切るという流れですが,前半は恋愛小説と言うか中年の青春小説のようなこそばゆいゆっくりとした時間が過ぎていきます.
    が,後半の疾走感はたまりません.
    警備本部,前線本部の喧騒が聞こえてくるようです.
    ありがとうございました.

  • 方面部長、羽田空港、シークレットサービス、1日アイドル署長、女性キャリア、平和島競艇場、婆子焼庵、戸高刑事の手柄。

  • 警察官僚の竜崎伸也は、原理原則の男。
    同僚に変人と呆れられようとも、
    妻に唐変木と揶揄されても、
    どんな時もその信念を曲げない。
    隠蔽捜査シリーズは、
    その竜崎に過酷な試練が
    振りかかる物語だ。
    それでも原理原則を貫き、
    見事に判断し対応するのが見どころ。

    第一弾では家庭で不祥事が起こる。
    第二弾では妻が過労で倒れる。
    そこに難事件への対応が重なり、
    竜崎は窮地に追い込まれる。
    それでもやっぱり原理原則に則って
    任務を全うする。
    憎いほどの鮮やかな解決に、
    カタルシスを覚える。

    さて第三弾、今回の試練は恋愛。
    なんと竜崎が恋に落ちる!
    恋愛は心のコントロールがつかないから
    恋愛なのであって、
    だから得意の理性やロジックが使えない。
    原理原則を守ろうにも、
    頭より先に心が反応してしまうから、
    どうしようもない。

    竜崎の元へ臨時補佐として
    派遣された女性キャリア。
    彼女に恋をする。
    彼女が誰かと話しているだけで、
    気が気でなくなり、
    彼女の目が気になって、
    仕事に身が入らない。

    さてこの試練をどう乗り越え、
    どんな解決をみるのか。
    竜崎のたどり着く先がいい。

  • この作者の特徴かもしれないですが、主人公の心の声を同じような発言で何度も書いています。
    1、2作目はそのように繰り返されることによって、主人公の思考を読者に定着させることができていい書き方だなと思いました。
    ただ今回の主人公の恋煩いな部分の繰り返しは、正直くどいなと思いました。
    でもよく考えると恋愛をして悩んでる最中ってああいうものなのかも。
    ラストはいつもどおりスピード感があって好きでした

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野敏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×