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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167147082
作品紹介・あらすじ
"からゆきさん"-戦前の日本で十歳に満たない少女たちが海外に身を売られ、南方の娼館で働かされていた。そうした女性たちの過酷な生活と無惨な境涯を、天草で出会ったおサキさんから詳細に聞き取り綴った、底辺女性史の名著新装版。東南アジアに散った女性たちの足跡をたどるルポルタージュ『サンダカンの墓』も収録。
感想・レビュー・書評
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本書を読みながら「何となく知っていることと,本当のことを知ることとはこんなにも違うものか…」という体験をしていました。
当時「からゆきさん」とよばれていた,海外での売春婦の女性たち。その当事者に,それこそ,寝食を共にして,語りたくない過去を語ってもらい,できあがった本がこの本です。
本書の最後には,過去を語ってくれた「おサキさん」の人間性についての記述がありますが,ここで私はさらにノーミソを打たれました。
これだけの目にあいながら,いや,これだけの目にあったからこその,人間の姿,優しさ,きびしさが,そこにはあります。
久しぶりに,心のそこから揺さぶられる本に出会いました。本書の語り口はやわらかいですが,著者の主張は,はっきりしています。
弱いものいじめしか考えない,昨今の政治家たちは早く交替してほしいものです。 -
からゆきさん、底辺女性と位置付けるのはどうだろう。
彼女たちの貧困わもって、現代の日本が成り立っている、そう考えさせられる本でした。
慰安婦問題まで幅を広げなくても 十分に内容の濃い話でした!
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