そして夜は甦る [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 6
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感想・レビュー・書評

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  • 2023.08.01
    ハードボイルドは、或いは本書は、心に余裕がないと読めないことを知った。
    あまりにも独善的な「生き方」を見せつけられ、全く意のままにならぬ我が身と比較して、苛立ちばかりが募ったからである。
    ハードボイルドには、生活感がないが、カッコをつけたくても、生活のため、家族のため、我慢に我慢を重ねる自分とを比較して落ち込みが増す。
    これだけ好きなこと言って生活が成り立つ?

  • 電子

  • 1998年刊行で2008年に読んだ本を15年ぶりに再読。実家を探索して紙版を探し出し読んだが2008年に既にブクログ登録していたので今回登録は便宜上電子書籍でする。数か月前に本屋で沢崎シリーズ第5弾『それまでの明日』が14年ぶりに刊行され本屋大賞を獲った、という情報を得てびっくり嬉しくなり、もともといつかシリーズ全部読みたいと思っていたのだがこれはもう行くしかない、と15年前に読んだ第1作第2作を除く3-5をKindleまとめ買いした。という個人的に長い歴史の果てに、まずは1-2を再読することにしたその第1弾。

    15年前に最初の2冊だけ読んだ際、ちょうど西新宿勤務だったこともあり非常に楽しく読めた記憶があるのだが、今回読んだら今住んでいるところ近辺が舞台になっており15年前よりもさらに楽しく読めた。相当飛ばして読んだが15年ぶりの沢崎は相変わらず(同じ本だから当たり前だけど)皮肉たっぷりの台詞回しとタフガイぶりが格好良くて、ニヤニヤしながら読みました。オリジナルは1988年刊行で、携帯なんてもちろんなく、どころか都庁がまだ新宿じゃなかったりと歴史を感じるのだがハードボイルドの雰囲気を楽しむという点では今読んでもまったく素晴らしかった。この本に感化されてチャンドラーのフィリップマーロウシリーズを1冊か2冊読んだような気もするんだけど、沢崎の方が何か好き。おそらく翻訳が苦手だから&筆者の日本語が好きだからでしょう。

    内容的には、記憶喪失の男と失踪したルポライターの捜索に端を発し、石原都知事と裕次郎がモデルの兄弟が出てくる狙撃事件にまつわる謎解きに巻き込まれる沢崎、という話。プロットというかストーリーと登場人物の絡みが結構複雑だけど展開が早くサクサク読める。最後は黒幕の慎太郎をモデルにした都知事が自身で描いた狂言狙撃と同じ絵で、はめようとした記憶喪失狙撃者にホントに撃たれて死亡、という何ともハードボイルドな終わり方で最後まで格好良かった。再読だから風景描写とかすっ飛ばして読んだけど、それでも★5つ。初読は★4つ付けてたみたいだけど今は5つという初めてのパターンです(大体再読することがほぼ皆無、読んだこと忘れて再読しちゃった場合を除いて)。2作目も紙で再読して、3-5も一気読みする予定。楽しみ。

  • 初めて読んでみた原寮。まさしくハードボイルドだった。。。シリーズものということだが次を読むかは微妙ね。。。

  • ハヤカワの無料公開で読了。
    これで「私が殺した少女」を読む資格ができたかな。

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