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感想・レビュー・書評
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入門書として。
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構造主義やそれのベースになった思想について、それらを語った哲学者について噛み砕いて説明している。
噛み砕いても難解なので、寝ながらは学べない。
また、厳密性よりも分かりやすさを重視しているので、深いところでは若干の違いはある(と著者も言っている)。
構造主義そのものではなく、構造主義に関わった人物の紹介という感じ。
個人的には、何となく分かったような分からないような。。という感じだが、入門的にざっくり学ぶなら良い本だと思った。 -
P200
レヴィ=ストロースは
「みんな仲良くしようね」と言っており
バルトは
「ことばづかいで人は決まる」と言っており
ラカンは「大人になれよ」と言っており
フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っている -
構造主義について、ソシュールやレヴィ=ストロースについての軽い知識はあったものの、このように体系的に概観したのは初めてでした。
構造主義という考え方が生まれる過程や、その旗振り役となった学者たちの代表的な主張。それらを理解するには必要十分な入門書のように感じましたが、簡潔にされている分、もっと説明が欲しいなと思ってしまう部分もありました。ですがそれは入門書の宿命かと思うので、引き続き各学者について、専門書にも立ち入りつつ学んでいきたいと思います。 -
学生時代の記憶を掘り起こして突き合わせながらの読書。言語と概念が人の意識にもフィードバックしてくるという考え方には惹かれます。
日本では「言霊」として古代・中世から考え方に組み込んできていたんだよなと思うとおもしろい。
ロラン・バルトの「無垢なエクリチュール」の理想は理解できるのだけど、「伝える」ことを目指した場合にコンテキスト利用の効率と有用性を思うと、これを志向するのは自己満足になってしまい、言葉の機能を失うことになるのかもしれない。
入門書の位置付けなので、もう少し踏み込んだ本を読みたい。 -
再読。
構造主義の平易な入門書として最適だと思う。概説書ではないので注意が必要。佐藤優による宇野マルクスの入門書のように、重要な概念をピックアップして豊富な具体例を使って解説を加え、飛び石のように読者を理解へと導いてゆく手法。講演録が元になっているそうで、噛んで含めるような説明に納得。
複数回再読。
なんか構造主義の解説書を読んでもあまり意味ない気がしてきた。各学者の著作を読んだ方が早い気がする。自分はレヴィ=ストロースとロランバルトが好き。 -
レヴィ=ストロースはみんな仲良くしようね、バルトは言葉遣いで人は決まる、ラカンは大人になれよ、フーコーはバカが嫌い
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理不尽をそのまま受け入れる、とか、自己欺瞞をうまく行う、とか、物語の共有といった事柄について。
あらましでこんなに興味深いんだなあ。 -
現代の考え方の基本となっているらしい「構造主義」についてどのような経緯を経たかが書かれている本。
自分の中で「構造主義とは」が一言で言えないので、もう一周くらいは読んでみたい。
本題とあまり関係がないが、冒頭の"入門書は専門書よりも「根源的な問い」に出会う確率が高い"論にすごく納得したので恥じずに入門書をガンガン読んでいこうと思う。 -
構造主義の概観を理解したいと思い手に取ったが、まさしくの本だった。
とてもわかりやすかったし、読みやすかった点も良い。