夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER S&Mシリーズ (講談社文庫) [Kindle]
- 講談社 (2000年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (428ページ)
感想・レビュー・書評
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前巻『幻惑の死と使徒』が奇数章ばかりで構成され、今巻が偶数章ばかりで構成され、2つの不可解な事件が同時に進行する設定
続けて読まざるを得ない状況に追い込まれました
今巻は、強盗犯が殺害されるという設定。被害者にあんまり同情の余地がない
とても不思議なミステリーでした -
シリーズ7作目。前作と同時期に発生していた事件の話。前半は今までと打って変わって正統派ミステリの雰囲気が漂いますが、後半は犀川先生も西之園さんもきっちり登場していつもの感じで安心します。
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前巻「幻惑の死と使途」と同時に発生した事件の話。だからこちらは偶数章だけ。
読後感は東野圭吾の「白夜行」的気持ち話の種類は全然異なるけど。感情も色の種類のようにたくさんの語彙があればいいのにな。
「それにしても、著者を含め日本のミステリィ作家は大変だ。日本人気質とでもいうのか、物語を楽しもうという姿勢で本と向かい合うのではなく、見破ってやろうという姿勢だから。」
犯人さがしをしながら読んだら、この本は疲れるかもしれないな。
事件に巻き込まれてただ傍観しているだけでいると、文体にスピードがあるからぐんぐん読める。 -
T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑の死と使途』と同時期に起った事件を描く。
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異色。
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S&Mシリーズ7作目。
萌絵の友人、簑沢杜萌は帰宅した実家で誘拐事件に会う。別荘にいた家族も無事だったが、実家にいた兄だけが、消えていた。
7番目は孤独の数字。この作品だけは違っていた。とても切ない話でした。