- Amazon.co.jp ・電子書籍 (182ページ)
感想・レビュー・書評
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タイムトラベルやパラレルワールドなどの
話が今読んでも面白いと思える。
SFはいいねぇ。
時をかけるということに憧れた子供時代を
思い出しました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今朝の『毎日』の太田省一氏による書評が良かったので、手に取った。
https://mainichi.jp/articles/20210123/ddm/015/070/012000c
初出は1965~66年の中高生向け雑誌とのことで、もう50年以上前。中学生の淡い初恋と別れというテーマは、容易には古びないと私も感じた。連載をリアルタイムで読んでいた当時の中高生は、どのような読後感を抱いたのだろうか。なお、「時をかける少女」自体は100頁くらいで、ほか2作品が収録されている。
現在の紙媒体の表紙は、細田守監督のアニメ映画『時をかける少女』の主人公が掲載されているようだけど、手許の表紙はこの電子書籍版と同じもの。映画のキャラクターデザインも担当した貞本義行氏によるイラストである。こちらの方が「芳山くんというのは、やさしくてかわいいけど、少し母性愛過多」という原作のイメージに合ってるし、映画の裏設定にも合ってるのになぁ…、と細田版が大好きなだけにかえって残念。 -
2006年にアニメ映画化されたときの印象が強かったが、原作は1960年代の小説。文体に古さがにじみ出ている。キチ×イといった言葉が現役だったころ。思いのほかボリュームは少ない。タイムリープという概念の先駆けとなったことが偉大なのであって、内容そのものは今の時代の人が読んでも特別面白いものではないのだろう。
・時をかける少女
・悪夢の真相
・果てしなき多元宇宙 -
ラベンダーを見ると真っ先にこの作品が思い浮かぶようになりました。アニメの方も好きですが、原作の方がもっと好きです。甘酸っぱく、切ないストーリー展開は、いつまでも忘れられません。
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細田さんのアニメを観た後に読んだから、雰囲気が全然違ってびっくりした。なんか不思議だし怪しげ。でも原作は原作ですごく面白い。アニメ映画はよく万人受けストーリーに膨らませたなぁという印象。
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私にとって本作品といえば原田知世さん。当時は映画を観て初めて筒井康隆さんの作品に触れた。現代と異なるあの時代のあの感覚がよみがえってきた。大人になってから読むと、こそばゆい感じがするが、当時はそんな青臭いところに共感できた。自分も大人になったなと思わざるを得ないところに寂しさもあるが、ノスタルジアも感じる。
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大林宣彦監督、原田知世主演の映画はだいぶ前に見たが、原作は初めて読んだ。
なんと60年代に書かれた作品!よって同級生とのやりとりや言葉遣いは当然古めかしいが、未来から来た少年が語る700年後の世界の様相(人工知能が働き、発達した科学技術にほとんどの人がついて行けなくなってしまった)は今読んでも違和感がないのがさすが。
短編、よりはちょっと長い中編小説で、こんなに短い話だと思っていなかったので驚いたが、短くともタイムリープや消されてしまう記憶などのモチーフは、後の作品にもたくさん影響を与えていると思う。そして何度も映像化されて有名になった理由の一つは、「時をかける少女」という魅力的なタイトルにもあると思う。
ヒロインと未来少年との淡い恋は、もう少し丁寧に書かれていても良かったかなと思った。
文庫本には他に「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」が収録されていて、どちらも面白かった。 -
タイムリープって難しくて面白い。
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短編集だ。これが映画にもなった時をかける少女の原作なんだな。まあ短編とすれば面白かったけどね。