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感想・レビュー・書評
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日本の植民地侵略を批判する挑戦的作品。
桃太郎像が崩れ落ちた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芥川が書くまでもなく、
「一体鬼が何をしたといふのだ!? コンキスタドールよりタチが惡いやないかい!」とは、誰でも思つてる、知つてることです。
そもそも、桃太郎その他いくつもの童話には、
鬼=悪である、この前提となる合理的な説明を欠いたものが多過ぎます。
何事にまれ洞察鋭い芥川の、本作は珍しい勇み足〜余計なお世話だつたでせうか。 -
桃太郎の物語を芥川龍之介が書いた。それを漫画にする。
大きな桃の木の桃に、赤ん坊のいる桃が生まれた。それを、八咫烏が川に落とした。そして、川でどんぶらこと流れた桃は、おばあちゃんに拾われた。
桃太郎となって、鬼ヶ島に退治に行く。
鬼たちは平和な日々を送っていたが、桃太郎の登場で次ぎ次に殺されていく。
鬼の代表者が、なにか悪いことでもしたのでしょうか?と聞くが、
桃太郎はなにも答えることができなかった。
それでも、桃太郎は鬼退治したのだ。めでたし、めでたし。
鬼退治の理由が不鮮明。宝物があると言って強奪する。桃太郎が正義になって、鬼が悪になってるという単純な物語に、芥川龍之介がもの言いをしてる。
既成概念にとらわれるなということかな。『桃太郎』芥川龍之介(著)を、青空文庫で読む。マンガは忠実に構成されていた。 -
倫理観および倫理感に迷った時に読み返す本
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面白かった。
恐ろしいのは鬼ではなく桃太郎(人間)。
桃太郎や鬼に象徴されるものは?
現代にも通じるものがある。 -
おもしろい!
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NHK歴史探偵で芥川龍之介著『桃太郎』があることを知り、読んだ。
大正13年(1924年)に雑誌に掲載されたものである。当時は第一次世界大戦(1914-1918)後の大正デモクラシーの時代である。民主主義を求める声が大きくなっていたことと本作は無関係ではないだろう。
ヨーロッパ諸国の植民地侵略は一方的である。そこには平和に暮らす人々がいた。にも関わらず、一方的に野蛮人と見なして侵略し服従させた。
自分たちとは姿形が異なる野蛮人。それが鬼のメタファーであろう。 -
20200410読了
視点を変えた桃太郎。
どちらが鬼か? -
諸星大二郎のグリム童話に似てる
諸星大二郎のグリム童話が似てるのか