- Amazon.co.jp ・ゲーム (11ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
もはや童話ではなく神話に近い。敢えて矛盾した言い方をすれば、仏教的神話とでも云えば良さそう。
ところで現世は苦である。解脱という事から本作を考えて見ると、解脱しようと欲すればそれは欲になってしまう。
また何かの様に、誰かの様に、といった目的・目標を持ってしまうと、それもまた欲となる。
それそのものとしてそれそのものであることを為しながらそれそのものである事を忘れる時、解脱できるのであろう。
エネルギーがある方向へと純化して行く過程を描いた話。といえばフローベールにも通じるのだろうか。
賢治の場合、いわゆる悟りとは遠くて、ひたすら哀しみに貫かれている。悲しすぎて透明になってしまう、というのかな。
それを持ち帰って、どう消化すれば良いのか。それはわからないのだけれど。 -
悲しくて切なくて。誰からも拒絶される。救いがない。可哀想と単純に思ってしまうが、よだかは強くもある。考える力がある。この世で生きていくには辛いだろう。ラストは自力で星になって救われたのか。
-
齋藤孝著「三色ボールペン読み直し名作塾」にて登場したため、せっかくなら全部よみたいと思い読了。
よだかは、鳥の一種。
他の鳥からは、軽んじられ、嫌われている。
でも、強者には屈しない。自分の芯はブレない。
よだかは本当に強い。
ツラいときに、自分の信念を貫くことは、自分には簡単なことではないように思う。
…解説がなければきちんと理解できなかった。。やっぱり「現代文実況中継」で勉強しようかなという気になってくる。 -
鳥のお話、いかにも高尚な童話。童話なのかな、難しいと思う
-
シャドウを読んで、昔読んだことを思い出しました。振り返れるほど覚えてないし、子供だったので受け取っていないかもしれない。再読します。
-
悲しさや切なさが先に立つけれど、最後はきっと救いだったんだろうと思える読了感が好きです。
-
鳥なのに仏教思想
ヨタカで検索してみたが、そんなに醜い鳥とは思はなかった。
よだかから市蔵へ改名をせまるあたりが、ユーモアがあって笑ってしまったのだが、私からすると嫌がって死ぬほど、そんなに深刻なこととは思へない。
また羽虫を殺すのを悩むあたりは賢治の仏教思想からきてるんだらうが、鳥なのに仏教といふ人間くささが、どうも瑕瑾といへば瑕瑾である。
まあ最後の文は印象的だ。