蟹工船 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 支配する側とされる側の力の差が圧倒的に大きすぎる、このストーリーの時代に生まれなくて良かった。

  • 1929年に書かれた小説なので、文章表現に分かりにくい点があるものの、過酷な労働環境が与える影響を考えさせられた。


    権力者のさじ加減ひとつで理不尽な条件を突きつけられる状況は、現代にも通ずるものがある。


    資本主義が本当に善なのかを考える一冊。

  • プロレタリア文学の代表作。小林多喜二の蟹工船。

    汚い、臭い、本当にそんな情景が浮かんでくる。人間を人間扱いしない罵声の数々…。それらが、淡々と描かれる。

    決して好きになれるような話ではないけれど、当時の様子を知るには、そして、資本家と労働者の心の葛藤と政治的背景を描き切った、重要な文学作品であることは間違いない。

  • このころの資本主義ってとにかくひどかったのだろうと思う。内容は想像以上で読み進めるのがつらかった。しかし現代の底辺にいる労働者の立場がこのころより良くなったのだろうかと、疑問を持って読んだ。

著者プロフィール

1903年秋田県生まれ。小樽高商を卒業後、拓銀に勤務。志賀直哉に傾倒してリアリズムの手法を学び、28年『一九二八年三月一五日』を、29年『蟹工船』を発表してプロレタリア文学の旗手として注目される。1933年2月20日、特高警察に逮捕され、築地警察署内で拷問により獄中死。

「2008年 『蟹工船・党生活者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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