- Amazon.co.jp ・電子書籍 (17ページ)
感想・レビュー・書評
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小学生の時に走れメロスを一部抜粋したものが教科書に収録されていて読んだだけで、全文を読むのは初めてだった。
走れメロスというぐらいだからてっきり海外小説だと思っていた。
最後の友と抱き合うところは感動したが、それよりも王様が「私も仲間にいれてくれ」と素直に言ったところが感動した。
ただの野蛮人ではなかったんだと、本当に王様を人を信頼することを知らなかっただけなんだと思うと感動した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森見登美彦「新釈走れメロス」を読んだので小学生時代以来の再読。文章が勢いがあっていい。惹きいれられた。
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んんん~~ん、こんな物語だったかな?
小学生?中学生?のときに読んだけど、もっと長かったような・・・
こんな短編で、言っちゃ悪いが薄っぺらい物語だったっけ?
子供向けに書いた御伽噺のつもりだったのだろうか?
ぜんぜんリアル感が伝わってこない。
ストーリー展開も、取って付けたような流れ。
突っ込み所も満載である。
友情でしょ?
その友情にお互い疑いを持ったことを正直に告白したところがミソですよね。
やっぱ、大人になってから読んじゃいけませんね。 -
再読。改めて読むと結構ドキドキできて新鮮でした。
記憶の中にあるメロス像に比べ、今読んだ印象がより人間臭さを感じさせたからではないかと思います。
これを読んだのが小学生か中学生か、覚えていませんが、迷いや葛藤などという気持ちには及びもしなかったのでしょう。
何となく期限までに辿り着いて、ああ良かったね、で終わっていた気がします。
今読めば、己のプライドと命を天秤にかけることの葛藤たるや如何ばかりのものか! また身代わりが妻とか子供とかではなく、友人という所が微妙なバランスでいいですよね。
やはり侮り難い短編でした。 -
太宰とメロスの二人羽織。
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■書名
書名:走れメロス [Kindle版]
著者:太宰 治
■概要
「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、
太宰治の短編小説。初出は「新潮」[1940(昭和15)年]。「邪智
暴虐の王」への人質として差し出した友人・セリヌンティウスの信
頼に報いるために、メロスがひたすら走り続けるという作品。信頼
と友情の美しさを基本に描きつつ、そこに還元されない人間の葛藤
をも描いた、日本文学における傑作のひとつ。
(From amazon)
■感想
中学生の頃に読んで以来の再読です。
内容をすっかり忘れているので、再読ではない気もしますが。
こういうお話しだったんですね。
確かに読んでいると引き込まれます。
でも、何が面白いかと言われると、よく分からないです。
不思議な本です。
みんな、この本のどこが面白いと感じているのでしょう?
引き込まれるけど、その魅力が上手く表現できません。 -
国語の教科書にも載ってる太宰治の名作。
あれから30年経って改めて読んでみると、結構笑える。
メロスって、こんなに単純で自分勝手だったっけ?
友達を勝手に人質に差し出しちゃったり、花婿に断りなく村人に式の変更を言い渡すように言ったり(順序逆でしょー)。
それに、メロスって疲れやすいんだー。
寝てばっかり。笑
そして自信過剰?
まだ何も始まったわけじゃないのに、
「お前の兄はたぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ」
とか言っちゃうか~?笑
で、最後。真っ裸のメロスが赤面して終わり。笑
これ、結構ツボにハマった!
ザーッと読むと、人を信じる信じないというイイお話なんだけど、メロスの強烈なキャラにおされてしまったという感じでしたー。 -
中学の国語の授業で扱いました。
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久しぶりの太宰治。 おそらく、人生で初めて読んだ文庫本。学校でも習い、自身でも読んだが、好き嫌いの感情は持たなかった。今は、ただただ、使われている日本語や表現に感心する。 あらためて読むと、センテンスが短いことに気づく。これは、最近でいうと百田先生にも見られる特徴だが、情報の小波がどんどん自分に押し寄せる感覚。短いながらも没入させる物語だが、これも原因のひとつか? 「間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ」