本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (13ページ)
感想・レビュー・書評
-
Kindle版ではなく、『かなしき女王―ケルト幻想作品集』で読みました。
現代ファンタジーのようなエンタメ性は無いので、人によっては面白くないと思いますが、スコティッシュ・ケルトの宗教観が伝わってきます。
松村みね子氏の訳は、古風で読み辛いですが、現代的な訳では良さは伝わらないでしょうね。文章表現はとてつもなく美しい。フィオナ・マクラウド氏の残酷だが妖艶なスコティッシュ・ケルトと、松村みね子氏の大正の幽玄な日本語訳が渾然一体となった世界に連れて行かれそうです。
前半の情景描写が冗長でしたが、後半になってくると面白くなってきます。
スコティッシュ・ケルトの人々の死生観が理解出来る作品で、怪しい雰囲気の恐ろしく悲しい話。クリスチャンではない私から見れば、キリストが異様に描かれているように感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示