ネイビーシールズ コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : マイク・"マウス"・マッコイ  スコット・ワウ 
出演 : ローク  マイキー  デイブ 
  • ポニーキャニオン
3.15
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本棚登録 : 206
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013274464

感想・レビュー・書評

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  • まあ、誰が見たってバリバリの国策映画です。いかにアメリカが正義を貫徹する国なのかを強調する内容になっています。まあ、それは別に批判してもしょうがないことで、どこの国でも911みたいなことが起きれば、こういう映画を作るでしょう。そういう意味では批判はたやすいけれども、批判してもしょうがない。
    しかし、私はこの映画を見て「これはアメリカの『終わりの始まり』を描いた映画だな」という感慨を覚えたわけである。
    というのも、普通に考えてみても分かるのですが、アメリカの精鋭中の精鋭部隊が映画の中ではめちゃくちゃこき使われているわけですよ。コスタリカ、メキシコ、フィリピン、ウクライナ・・・これってどっちかというとエリートの仕事というよりも、ブラック企業みたいな仕事ですよね。
    しかし、これは映画を面白くするための仕掛けではなくて、今のアメリカ軍の現状がこうなのです。
    というのも、冷戦終結および911によって、アメリカ軍のカバーしないといけない範囲は世界中に広がった。どこにでもテロのネットワークがあるし、かつてのような「鉄のカーテン」で立ち入りできない領域もない(せいぜい中国くらいですね)。
    ところがあいにくなことにアメリカは慢性的な財政危機なので、かつてのように世界中に軍事基地を作って、にらみを利かせていることもできない。東西冷戦のときには東側諸国との「最前線」にだけ基地を置けばよかったのですが、今やそういうわけにもいかないのです。
    ということで、アメリカ軍の方針は「機動部隊の活用」になった。
    つまり、予算の関係上、世界中に軍事基地を置くことはできないので、何かあったら世界のどこにでもすぐ派遣できる機動部隊をいくつか作る。もちろん、その機動部隊到着までは時間がかかるけれども、その間は「友好国」が時間稼ぎをする。
    かつての防衛体制ではアメリカ軍は友好国の軍隊と一緒に行動する(それが集団自衛権である)のが方針であったのだが、しかし、それは無理なので友好国(というか属国だね)の軍隊は捨て駒になれというわけなのである。
    いま、日本が特定秘密保護法とか、日本版NSAの設立に必死になっているのは、アメリカ側の戦略シフトに対応するよう求められているからなんですね。ちょっと前まではアメリカ軍は日本の自衛隊に何の期待もしてなかったし、実際、アメリカの最前線基地の勢力だけで有事に対応する自信があった。しかし、今は日本がまずは捨て駒になって戦わないといけない。戦える国にならないといけない。そういうプレッシャーをアメリカから受けているので、我らがアベちゃんは必死なのである。
    さて、話が長くなったが、そうした戦略変更の象徴が、このシールズであるわけで、とにかく何か起きたら、それを小部隊で解決せよというわけである。その際に、それが友好国であろうとなんであろうとかまわない。そんな紳士的なことは言っていられる暇はない。主権侵害だろうとどうでもいい、と、まあなりふり構っていられないわけですな。
    もちろん、そうした風潮に「それでいいの」という声もアメリカにある。それが映画になったのが「ゼロ・ダーク・サーティ」で、この「ネイビーシールズ」とは同じような世界を描きながらも視点は対極なんであります。

  • 映画を観て、町山解説がある分は探して聴くようにしてます。『ネイビーシールズ』は逆で、WOWOWの映画塾で取り上げられてたから興味を持って、スターチャンネルで録画したけどこれまたずーっと観てなかった作品。

    国策映画・プロパガンダ映画だそうで、アメリカマンセー!アメリカ正義!っていう映画・・・一応全体的にはそうなんだけども、どうも違う。国策映画としてはだいぶ変な部分がある(笑)。描写をめちゃくちゃ(ちゃんと)やってるんです。ストーリーは色々な話(実話!)を合体させてるのと、アメリカの敵を「すごく笑える強引な理由」で合体させてるからそこだけ変だけども、資料として一級品な映画。資料性はほんと高いと思う。
    (「資料」って言ってわかる人だけわかればいいですw)
    意外とこの映画は観て損はない内容だと思います。メタルギアソリッドとか小林源文とかが好きな方には特にお薦め。

  • 戦いに特化しているのでストーリー性はそこまで感じられなかったが、実話を元にしたことやカメラワークがとても良いので見ごたえがある。映画としては、オンとオフの区別があまりなく、展開が早い上に登場人物が多い。見ごたえはあると思う。

  • アクションゲームのプレイ動画を観る感じだと面白い。
    登場人物の心情を考えると、亡くなった隊員の妻子は、今後も幸せに生きていけるのかと考えてしまう。「人間同士で殺し合うなんてナンセンスだよ」って言えなくなっちゃったり、気高き未亡人的アクトを求められたりしてません?

  • GYAOにて。敵の位置情報が早々とわかってしまうのは難点だけど(さすがにこれは少し盛ってない?)、実際の隊員&本物の銃器ということでそれなりのリアル感はあった。映画の世界のようなことが本当に起きてるんだなぁ、と実感。

  • 本物のNavySEALs隊員が出てきて実際の兵器でバンバンやりまくる話題の映画をようやく見ました。
    テロリスト・麻薬カルテルVSネイビーシールズという大変わかりやすいお話。

    もうとにかく戦闘や急襲シーンがかっこよくて、カメラワークは臨場感あるわ細かい動きがすごくリアリティあるわ演出すばらしいわで本当に…本当にたまらないです…スナイパーとスポッターのやりとりもすてきだし、水辺で敵を撃って水がバシャーッてならないように水の中から水面すれすれでキャッチするシーンなんて鮮やかすぎて何度でも見たい。

    単純なもので最後はきれいに泣かされてしまった。とても好みな映画でした。

  • ザアメリカ。さすが本物使っただけあるが、なんとなくリアルなサバゲー見てる感覚。

  • 現役シールズ隊員を起用し、銃器等も本物を使用したという本格的戦争アクション。
    米兵がいかに強靭な精神と肉体の持ち主で、愛国心と同胞愛、家族愛に溢れ、世界に展開していて、そこでやってることがいかに正当かということを主張するプロパガンダ映画で、それについてあれこれ言うことは簡単だけど、それの当否はともかくとして、何かを守るために戦う人たちが命を懸けるためには、こういう「物語」は必要なんだと思います。帰還兵のその後の話とかを知ると、その「物語」も彼らを完全に救い出すことができないという事実を突きつけられるのだけれど。
    アメリカ万歳映画とわかっていても、何かの為に命を懸けてる人っていうのはやっぱりかっこいいよ。

  • 2015/8/13 42

  • 制作年:2012年
    監 督:マイク・“マウス”・マッコイ、スコット・ワウ
    主 演:ローク、マイキー、デイブ、エイジェイ
    時 間:110分
    音 声:英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ


    医師に扮してコスタリカに潜入していたCIA女性エージェントが拉致される事件が発生する。
    黒幕は、麻薬取引や武器密輸で暗躍し財を成す、通称クリストという男と目される。
    アメリカ海軍特殊部隊NAVY SEALSに出動命令が下り、隊員たちは迅速かつ的確に敵の拠点地を突き止め急襲し、エージェントを取り戻すことに成功。
    そのときに現場から押収した携帯電話を分析すると、クリストがイスラム系テロリストを支援し、全世界規模のテロを計画していたことがわかる。
    NAVY SEALSの中でも選りすぐりの精鋭たちに新たな国家の最高機密に関わる極秘指令が下り、ひときわ優秀なローク大尉は妊娠した妻を置いて熾烈な戦いが待つ任地へ赴く。

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