- Amazon.co.jp ・電子書籍 (399ページ)
感想・レビュー・書評
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淡々とした語り口とストーリー展開は「不眠不休」パターンのはずですが、今回は遅々として進まず…。
挫折しなかったのは作家さんの技と思われます。
主人公がイラッとするタイプだったからでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数年前単行本で読了。
今回久しぶりにKindleで読んだ。
きっかけは、なにか無性に読みたくなって。
少し内容ががあやふやだったけれど、読んでいくうちに、「こういう内容だったよな」と主人公のひりひりとする内面というか、佐藤正午さんの筆致というか、そういうモノを感じながら読んだ。
男性の告白形式だが、「誰に」”身の上話”を打ち明けているのか、思い違いをしていたので、再読で確認できてよかった。
NHKのドラマよかったなぁ…。 -
うーん。
内容は面白いんだけど、この第三者の語り口調っていうのが、わたしは苦手で、読み終わるまで時間がかかった。
最終的には、あー、そういう事か…と思うんだけど、それにしても、あまり集中出来なかった。 -
佐藤正午一気読みの第3弾。Kindleだと気になった本を一気に買ってしまうから、紙の本より消費量は増えるかな。
戸田恵梨香主演でドラマ化されたNHKの「書店員ミチルの身の上話」(2013)を見ていたので、物語の仕掛けやストーリーは大体わかってはいたんだけど、さすがの筆力で飽きずに読むことができた。主題が何かと言われるとちょっとわからないんだけど、面白くはあった。サイコパスが怖い。 -
NHKのテレビドラマ「書店員ミチルの身の上話」の原作。本作は2億円の宝くじの当選にまつわる巻き込まれ型サスペンスの一系列と思うが、細部が工夫されていて、ストーリーに隙が生じていない。宝くじの枚数と当たり券の間に偶然生じたからくり、語り手(現在の夫)の過去、後輩とその恋人の増してゆく狂気。登場人物のセリフの言い回しがそれぞれの人物設定に合っているようで、読んでいて変なストレスは感じなかった。ドラマは部分的には見なかったが、小説は面白かった。