模倣の殺意 (創元推理文庫) [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • どういう驚きが待ってるんだろうと思ってた私にとって、まず時間にズレがあるとは思いもしてなかったのでそこに気付いた時点でやられたーってなった。坂井については言われてることが違いすぎてどんな人やねんと思ってたけど、ヒントは色々あったのか…もう一度読まないと!

  • ミステリー文学の本棚(あべしぃさん)
    https://www.youtube.com/watch?v=8TdU339Rz7o

    どんでん返しがすごいミステリーとして紹介されていたので読んでみた。中でも最もオススメと言っていたので読んでみた。

    ある男が死去する。男は作家であり、死の直前に盗作した作品を発表していた。警察は自殺と判断するが、男の死に疑問を持ち調査するものがいた。探偵役の二人がそれぞれ別に事件を調べ、容疑者が浮かぶがそれぞれアリバイを証言し、確信へと至らない。

  • そして死が訪れる
    新人賞殺人事件
    新人文学賞殺人事件

  • 天啓の殺意が竹本健治への流れだとしたら、こちらはなんだろうか。森ミステリのそして二人……かなと歴史を考えさせられる小説でした。見事騙されたので、良い本だったと思います

  • 2013/12/10

  • 本格推理作家中町さんの代表作。日本で初めて叙述トリックを用いた金字塔的作品。初出時は驚きの内容だっただろうけど、今は他作品にも見られるため少し新鮮さに欠けるかも。しかし、それでも見事に騙された。

  • 本格推理作家として著名な中野信の代表作。
    僕も名前だけは知っていたのだけど、これまで何故か縁が無く・・・。
    Kindleストアでの発売を知り、良い機会だと思って入手してみた。

    語り部は男女二名。
    ある新人作家の不可解な自殺の謎をそれぞれが究明して行く、という方式で、
    記述はほぼ交互。話が進む度に細かな真実が導き出され、読み始めると止ま
    らない。本格推理小説の愛好者なら、もしかすると途中で真実が見えるかも
    しれないが、本格がやや苦手な僕には「まさか!」のラスト。
    いやぁ、やられた。

    後書きを読むと、どうやらこれは昭和48年に発売された単行本が大元。
    しかし文体がかなり洗練されているため、古さは全くと言っていいほど感じ
    ない。重要なアイテムである電話やカメラのエピソードで初めて気付いた
    くらいで、まさかコレが40年前の作品だとは思いもしなかった。

    いわゆる、叙述トリックの傑作。
    「ハサミ男」とか、あのあたりが好きな人は間違い無く読んでおくべき。
    作者が既に故人であるのが悔やまれる。が、作品は多々残っているので、
    片っ端から読むか・・・。

著者プロフィール

1935年群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒業。 66年に「闇の顔」で第1回双葉推理賞候補になる。『新人賞殺人事件』(後に『模倣の殺意』に改題)で単行本デビュー。叙述トリックを得意とし、『空白の殺意』『三幕の殺意』『天啓の殺意』などの著作がある。2009年逝去。

「2022年 『死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#2 告発(accusation) 十和田湖・夏の日の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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