闇金ウシジマくん23 2011
『闇金ウシジマくん』(やみきんウシジマくん)は日本の漫画家である真鍋昌平による漫画。2004年から2019年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期連載された。
2010年10月より、山田孝之主演で毎日放送(MBS)の制作によりテレビドラマ化され、その映画版が2012年8月25日より公開された。また2014年1月にはドラマの新シリーズが放送された他、5月16日には新作映画が公開された。詳細はテレビドラマの記事ならびに映画の記事参照。
概要
10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客、およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在である。そのため丑嶋が全く登場しない回も多い。なお「○○くん」というタイトルは、当時流行した「むじんくん」(アコム)、「お自動さん」(アイフル)などのサラ金の自動契約機のネーミングから着想を得ている。
2022年3月時点で累計発行部数は2100万部を記録している。
第56回(平成22年度)小学館漫画賞一般向け部門受賞作品。
連載を終了した理由として、作者は「闇金業者という犯罪者の視点で描く話に限界を感じていた。『突き詰めて描けば描くほど読者が離れる』」と述べている。その後、弁護士を主人公とした『九条の大罪』を連載開始した
「ホストくん」「元ホストくん」編
隼人(はやと)/夢咲隼人(ゆめさき はやと)
本エピソードのキーパーソン。高田のホスト時代の同僚。現在は営業許可を取っていない違法ホストクラブの店長。オーナーの慶次を裏切り「爆弾(禁止行為)」である裏引き(店を介さず、客から直接金を要求すること)をしたため罰金として700万円を要求された上、もし逃げれば鼓舞羅の手によりコブラピンクの刑という全身蛇柄模様のタトゥーを入れられると脅される。その後、高田を頼りカウカウファイナンスに入社しようとするものの、大金を手にしたまま酒を口にしたことが原因で入社試験は不合格となり、直後に鼓舞羅に捕らえられてタトゥー刑を執行された。これで従順になったと見せかけて再び鼓舞羅を裏切り、投資詐欺によって得た三億円の強奪に成功。しかし、最後は丑嶋たちに捕まって金を奪われた。
鈴木愛華(すずき あいか)
高田がホストのころ、初めての客となった少女。15才。
厳格な父親と、それに盲従する母と優等生の姉、そして引きこもり続ける兄弟のいる家に居場所を求められず、家の金を盗んで家出をしていたところを高田と出会う。高田に好意を持ち、未成年でありながら高田が勤めるホストクラブに通い、高田を売り上げNo.1にするため数百万円以上も借金をして貢ぎ、その返済のために売春に手を染める。しかし、どれだけ貢いでも高田に無下に扱われたため、それが元でストレスが溜まってリストカットをするようになり、最期は投身自殺を遂げ、高田にとって深いトラウマを残した。
父親は厳格ではあったものの、愛華に対しては愛情を持っていたようであり、現在でも欠かさず愛華の墓参りに行っている。
慶次(よしつぐ)
高田がかつて勤めていた「ニューロマンサー」元No.1ホスト。現在は隼人の店のオーナー。
冷酷な性格であるが、かつては新人時代の隼人と高田に対してホストとしての振る舞いを熱心に指導するなどホストとしては一流であり、隼人はその姿に惚れ込み慶次の独立についてきたという。
筋金入りの女好きで、家庭が3つあり、合計5人の子持ち。エミカという愛人もおり、第6子を妊娠中。
鼓舞羅と共に投資詐欺を行うが、鼓舞羅の謀略で単独犯に仕立て上げられ、犯人への制裁という体で歯を全て折るなどの拷問を受ける。最終話では傷がある程度癒えた姿で現れ、高田にホスト業界から足を洗う旨の発言をした。
秀輝(ひでき)
隼人の店の主任。色黒の肌に金髪とヤンキー然とした風体。見た目通りの凶暴性の持ち主で裏引きをした隼人に対して暴行を働くが、実は自身も裏引きと横領を行っており、鼓舞羅の手によってコブラーブラックにされた。鼓舞羅の横暴さに耐えかねて、隼人の裏切りに加担する。最後は隼人から報酬を受け取り、他の鼓舞羅の部下たちと歌舞伎町から去った。
霧人(きりと)
隼人の店の新人。強制指名日に連れて来た客に掛け飛びされ自身もそのまま逃亡するが、鼓舞羅に捕まり、コブラーレッドにされた。その様子は裏引きをした隼人に対する脅しとして使われる。
コブラーレッドにされて以降は完全に鼓舞羅の奴隷になっており、隼人の裏切りのために鼓舞羅に指を折られるなど悲惨な扱いが続くが、最終的には分け前を得て去る。
鼓舞羅(こぶら)
「ニューロマンサー」のケツ持ちをしている愚連隊の総長。丑嶋の車がひき殺そうと至近距離で直進してきても、ジャンプして飛び越えるほどの高い身体能力を持つ。非常に自己中心的でサディストな性格であり、逃げた新人ホストや裏引きしたホストに対して、戦隊ヒーローに見立てた「珍獣戦隊コブレンジャー」という全身蛇柄模様のタトゥーの刑にするなど極めて凶悪。
隼人や慶次と共に投資詐欺を行い、カウカウファイナンスの社員から多額の金を騙しとるものの、柄崎の策略に引っかかって熊倉を殴打してしまい、滑皮とその配下たちに銃を向けられる。自身も銃で応戦しようとするも、秀輝が事前に銃に細工をしていたために弾が出ず、そのまま滑皮に銃殺された。
上述の出来事は、後の猪背組における内部抗争の遠因となる。
晴子(はるこ)
本エピソードの債務者。カウカウファイナンスに借金してまで「ニューロマンサー」のホスト・成瀬一聖に貢いでいる。保育士で2児の母。
姑との関係が上手くいっておらず、夫からはDVを受けていて、そのストレスを一聖に貢ぐことで発散させており、密かにホテヘルで働いている。
最終的には借金がかさんでソープに堕ちた上に薬物中毒となり、高田が子供二人を彼女の両親の元に送って彼女の両親から借金を取り立てた。
ピース尖閣(せんかく)
元お笑い芸人。
かつては「毒づく♪毒づく♪ピース尖閣!!」というリズムネタでブレイクしていた時期もあったが、ブームを過ぎた現在では落ちぶれた生活をしている。
以前に不動産投資に失敗しており、再起を図ろうとしていたところを隼人に「海老澤グループ」なる無名の投資信託会社を紹介され、疑いも無く出資するが、名刺に書かれている住所の建物を訪れた際に誰も居らず、詐欺に遭ったことを理解する。挙句にその場に居合わせていた同じ詐欺被害者の長谷川(実は長谷川本人では無く、「長谷川拓三」なる人物の名刺を持ち歩いて身分を擬装している鼓舞羅の舎弟だった)に、海老澤なる人物と間違われ殴打される羽目になった。
以上のようにWikipediaで紹介される作品。
真鍋昌平氏による著作。
週刊ビッグコミックスピリッツ2011年第33号〜第34号、第36・37合併号〜第41号、第43号~第47号掲載作品。
2011年12月5日初版第1刷発行
電子書籍制作会社 株式会社昭和ブライト
元ホストくん編1~12
高田が元同僚を新社員候補として隼人をカウカウファイナンスに連れていく場面から。
見た目は怖いけど慣れればいい人達と紹介するが・・・そうなのか?
久しぶりに裸にされている債務者を見た。
1巻にもこういう場面あったなー。
裸にしていると逃げられないからと。
2023年11月の段階で、ホストに対して規制をかける旨がニュースになっていた。
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ホストクラブ 悪質接客の店へ指導強化 厳しく取締りへ 警察
2023年11月11日 8時27分
ホストクラブの店員が、客の女性に高額な料金を請求して借金を背負わせたうえ、売春や犯罪をそそのかすケースがあるとして、警察は、店に対する指導の強化を検討するとともに、違法行為が確認された場合は、厳しく取り締まる方針です。
10日の衆議院の厚生労働委員会では、女性に借金を背負わせ、売春をそそのかすなど、悪質な接客をしているホストクラブへの対応について、警察庁生活安全局の幹部が答弁し、「ホストクラブ側の違法行為に対する捜査や、法律の順守の徹底、注意喚起などの対策を引き続き講じていきたい」と述べました。
また、松村国家公安委員長も、ホストクラブ側が客の女性に返済困難な借金を背負わせることについて、「常識的に考えて、問題ではないかと思う」と9日国会で答弁しています。
ホストクラブをめぐっては、店からの高額の請求を支払えず、「売掛(うりかけ)」と呼ばれる借金を背負った客の女性が、売春や犯罪行為をそそのかされ、その後、警察に逮捕されるケースが起きています。
一方、警察庁によりますと、女性に売春させるなどして検挙されたホストクラブの店員がことし9月までのおよそ5年間に11人いたほか、店の経営者が逮捕されたり、店をやめて以降も元の客に売春をさせたりしていたケースもあるということです。
各地の警察は、少なくとも一部の店舗では女性を違法な行為に追い込む悪質な接客が行われている可能性があるとして、店への指導の強化を検討しています。
また、ホストクラブの店員による売春のあっせんや勧誘など、違法行為が確認された場合には取締りを徹底していく方針です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231111/k10014254391000.html
ホストクラブで悪質接客 立民 被害防止策を検討へ
2023年11月12日 5時47分
悪質なホストクラブを利用した女性が後から多額の料金を請求され、返済のため売春させられるケースが相次いでいるとして、立憲民主党は被害の防止策について検討を始めることにしています。
悪質な接客をしているホストクラブでは、客の飲食代金を店やホストが立て替えて後から「売掛金」として請求し、利用した女性が返済のため風俗店で働かされたり売春を迫られたりするケースが相次いでいるということです。
これを受けて立憲民主党は13日、会合を開き、若者の性被害の相談などに応じているNPO法人や警察庁などから聴き取りを行って被害の防止に向け検討を始めます。
具体的には、後から請求される「売掛金」に上限を設けられないかや、総額のみが記載された伝票がトラブルの元になっているとして店側に明細の提示を徹底させる方法などが議論される見通しです。
また、ホストが客の恋愛感情につけ込むデート商法の場合、代金を支払う必要はないことを周知するなど、政府に対策の強化を求めることにしていて、必要があれば新たな法整備も検討したい考えです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231112/k10014255281000.html
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遅きに失した感はあるが、必要な事は今からでも1つずつ着実にやっていくことであろう。
少しでもより良い社会にするとは地道な事を積み上げていくことだ。
この闇金ウシジマくんホストくん編であったような悲劇が減ること、無くなることを祈らずにはいられない。
隼人がコブラーピンクになるのかと思いきや、急に怪しい投資話の話に切り替わっていく。
投資はネット証券でインデックスファンド(世界株、全米、S&P500)の積立投資以外は全て詐欺だと思っておいた方が良い。
柄崎も加納も丑嶋もこの胡散臭い投資話に引き寄せられていく。
リスクを取っている感じなのかもしれないが、危険人物、危険なものにわざわざ絡みに行くことそのものが無駄なのだ。
やはり加納も丑嶋も死んで終わって当然やわな。
柄崎も死んで終わるべきだったと思うが・・生き残る。
小さな女の子のパンツ見せてというコブラ。
娘を心配してキレた慶次に対して誰に向かって口聞いてんだコラと。
鼓舞羅(こぶら)が必要悪であることは分かるが、このように法律の枠外の存在は横暴になっていく。そして社会を蝕んでいく。
やはりヤクザ、半グレは壊滅させるべきなのは当たり前だな。
鼓舞羅(こぶら)はこの23巻で死ぬ。
死んで当然やわな。
50万円バカラ賭博で失った柄崎が50万円なんて鼻紙っすよと言ったことに対して注意する丑嶋。ここは丑嶋らしい。
50万円貸せ、鼻紙に使うんだよ!と。
てめー最近たるんでるなと。
ここは丑嶋に同意する。
丑嶋は1円単位で金を粗末にしない。
これだ。これが大切な姿勢だと強く思う。
隼人の投資詐欺に全財産2000万円を突っ込んだ柄崎。
アホだなという丑嶋の台詞にそんな言い方ないでしょと柄崎は言うが・・・
アホだなという感想以外に何かあるのか。
(丑嶋はその前に隼人の投資から手を引けと全員に言っていた)
ただ人間は感情の生き物なのでより良い言い方を柄崎に投げかけてやることも必要だったのだろう。
思ったことをそのまましゃべるんじゃなくて加工して相手のモチベーションがあがる言い方をしてやる必要がある。
今の時代はその手のスキルがより求められていると思う。
印象の残った点
ウチ、薬物禁止だから。
薬やるようなだらしない奴はいらねーんだわ。
子供の前だぞ。いい加減にしとけ。ハルコ。
一人の体じゃねーんだ。
体に気をつけろよ。
闇金とホストってなんか似てるな。
客なだめたり叱ったりしてコントロールするトコがそっくりじゃん。
さっきの女ども俺達が相手にしてた客の末路を見た気がするよ・・・
はい。失格。
売り上げ金抱えたまま酒を飲むようなだらしがねえバカは金融に向いてねえよ。
うせろ!!
タイミング逃すと手遅れになるぞ。瑠偉斗。
うまい肉もうまい話も。
詐欺臭え話は引き際がキモだな。
お前のとこの社長(丑嶋)
金は持ってそうだけど乗ってる車、本人名義じゃねえだろ?
保険も無しに事故起こしたら人生終わっちゃうよ!
愛華の亡霊が俺の中に住み着いて、まともに女と付き合えなくなった。
どんなに腐っても絶対に売らない絆が必要なんだ。
奴がATMで金おろしたら、そのATMの周辺に身を隠しているはずだ。
生きていくのに金は必要だ。
金の流れが人の行動を表わすからね。
土足?ここの住人じゃねーな。
歪でも金融屋と債務者には人間関係ができている。
俺たちは犯罪者だ。だが今、本当に金が必要だけど誰からも借りられない人間が、最後に頼る他人なんだよ、隼人。
2023/11/12(日)記述