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感想・レビュー・書評
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ずっと読みたいと思っていて、やっと手に取る。
僕が生まれる数年前に直木賞受賞をした作品。
1960年代、学生紛争まっただ中の青春を描く。
同じ時代を描いた三田誠広「僕って何」や、
柴田翔「されどわれらが日々」を愛する僕としては、
センチメンタルな気分を期待する。
結果として読後感は上記2作とちょっと違う。
時代が醸し出す空虚な雰囲気を持ちながら、
もっと威勢がいい。
やってやるぞという気概に満ちている。
大きな世界に押しつぶされ、
世の中の情勢に振り回されながらも、
マイペースに自分の道を切り拓き、
自分の足で歩いていく。
恋愛小説ともいえる。
惚れた腫れた、愛だ恋だと大声で叫ぶのでも、
ドラマチックな大事件が起きるのでもない。
それでいて確かな愛情を感じさせる。
ああ彼は相手を好きだなあと思わせる。
いいな、こんな恋をしてみたい。
こんな人と出会いたいな。
そんな恋心を乱す翻弄する年上の女医が、
とてもリアルで魅力的でもある。
物語に鮮やかな変化をもたらし、
カラフルで立体的なものにしている。
四部作で、赤・白・黒・青とめぐるようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エンペドクレスって、世界で一番最初に、純粋に形而上的な悩みから自殺したんですって
こんな話する高校生って。
昔の日比谷高校はどんな学生がいたんだ -
オールタイムベスト。
エリートのナイーブな語り大好き。
なぜ私が高校生のときに絶版状態だったのか。
若い頃読みたかった。 -
学生運動で東大受験がなくなったときの日比谷高校3年生かおる君の色々煩悶?青春?話。この時代の日比谷って超絶進学校だったのね、今でも十二分に進学校だけど、さらに凄かったみたいで。