MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議 [Kindle]
- 宣伝会議 (2012年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (170ページ)
感想・レビュー・書評
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「メディアとは、そこに情報の送り手と受け手の二者が存在し、その間を仲介し、両者間において、コミュニケーションを成立させることを目的とするものである」「コミュニケーションにおいては、受け手、読者、視聴者、ユーザーこそが王様」
メディアの「予言の自己実現能力」は怖い。大手メディアじゃなくても、電車内の噂話が広まって、金融機関が倒産したとか言う例もあったな。今ならネットがあるから、なおさら実現しやすいやろうな。
「リニア↔ノンリニア」という概念は初めて知った。
「編集権の独立」がどれだけ大切かもよくわかった。
2012年に書かれた本やけど、著者の予言通り、現在サブスクモデルが定着してる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メディアは予言を自己実現させるものであるー。
この言葉、ショッキングながら納得感がある。
全体的にわかりやすくかつ刺激的な一冊だが、特に下記部分が印象に残った。
まずコンテンツがあり、アーキテクチャはそこにあわせて設計される。
しかし、いずれコンテンツがアーキテクチャにあわせ変容していく。
このパラドキシカルな動きを、レコード→CDへのシフトという誰もが実感しやすい例えで説明されている点に感動した。
この本が出版されたのは2012年。2018年現在、ここで予想された通りメディアの「個人」化はかなり進行している。
メディアに限らず、様々な環境が凄まじい速さで激変する今、一度は本書を読んでみるとよいのではないか。 -
「メディア野郎」田端氏による宣伝会議刊行のメディア論。
どちらかと言えば、文体はエッセイ調なのでとっても読みやすい。
本書刊行は7年も前なのに相変わらず炎上を起こしながらも第一線で活躍している氏の文体は、すこぶるkindleのページを進ませる。
例えば「ペルソナ」についての解説も、
「30代女性のためのウェブ・マガジン」を題材に、それだけだったら「子育て中のママ」なのか「独身でキャリア系のビジネスウーマン」なのか明確にならないと、広告主もライターも編集スタッフ、そして読者にとってもよくわからなくなる・・・という風に非常に具体的だ。
他にも実践的なKPIの考え方もスッと入ってくる。
ということで、エッセイとしてもビジネス本としても読みごたえがある本だったね! -
「VOGUE」や「GQ JAPAN」、「WIRED」のウェブサイトやデジタルマガジンの運営に携わる方の本。
メディアというものの意識が変わる。
ブロガーなら必読。
次に大きくメディアが変わるのは、自動運転導入後か、AIスピーカー普及後かな?