MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「メディアとは、そこに情報の送り手と受け手の二者が存在し、その間を仲介し、両者間において、コミュニケーションを成立させることを目的とするものである」「コミュニケーションにおいては、受け手、読者、視聴者、ユーザーこそが王様」
    メディアの「予言の自己実現能力」は怖い。大手メディアじゃなくても、電車内の噂話が広まって、金融機関が倒産したとか言う例もあったな。今ならネットがあるから、なおさら実現しやすいやろうな。
    「リニア↔ノンリニア」という概念は初めて知った。
    「編集権の独立」がどれだけ大切かもよくわかった。
    2012年に書かれた本やけど、著者の予言通り、現在サブスクモデルが定着してる。

  • メディアは予言を自己実現させるものであるー。
    この言葉、ショッキングながら納得感がある。

    全体的にわかりやすくかつ刺激的な一冊だが、特に下記部分が印象に残った。
    まずコンテンツがあり、アーキテクチャはそこにあわせて設計される。
    しかし、いずれコンテンツがアーキテクチャにあわせ変容していく。
    このパラドキシカルな動きを、レコード→CDへのシフトという誰もが実感しやすい例えで説明されている点に感動した。

    この本が出版されたのは2012年。2018年現在、ここで予想された通りメディアの「個人」化はかなり進行している。
    メディアに限らず、様々な環境が凄まじい速さで激変する今、一度は本書を読んでみるとよいのではないか。

  • 「メディア野郎」田端氏による宣伝会議刊行のメディア論。
    どちらかと言えば、文体はエッセイ調なのでとっても読みやすい。

    本書刊行は7年も前なのに相変わらず炎上を起こしながらも第一線で活躍している氏の文体は、すこぶるkindleのページを進ませる。
    例えば「ペルソナ」についての解説も、
    「30代女性のためのウェブ・マガジン」を題材に、それだけだったら「子育て中のママ」なのか「独身でキャリア系のビジネスウーマン」なのか明確にならないと、広告主もライターも編集スタッフ、そして読者にとってもよくわからなくなる・・・という風に非常に具体的だ。
    他にも実践的なKPIの考え方もスッと入ってくる。

    ということで、エッセイとしてもビジネス本としても読みごたえがある本だったね!

  • 「VOGUE」や「GQ JAPAN」、「WIRED」のウェブサイトやデジタルマガジンの運営に携わる方の本。
    メディアというものの意識が変わる。
    ブロガーなら必読。
    次に大きくメディアが変わるのは、自動運転導入後か、AIスピーカー普及後かな?

  • Webでの編集を生業とするものは、ベースとして持っておくべきナレッジ・リテラシーが網羅されている。 。。いや、今やWebで編集を行っている者とは、凡ゆる“投稿”を行う者とイコールだとすると、ここでコメントを書いている人もほぼ対象となり、必要となる一冊。 しかも読み易く理解が深まり易い。


    ▼メモ
    メディアとは受け手と送り手と、市場が存在する事。

    ストック or フロー型コンテンツ
    ⇒情報配信スタイル。
    ストック型コンテンツはSEOを意識。
    フロー型は、鮮度(ソーシャル連携)

    権威型 or 参加型
    ⇒ミシュランと食べログ

    リニア(長編映画) or ノンリニア(スキップ) ⇒Web上では圧倒的にノンリニア!


    個人メディアの評価資本
    (=信頼と影響力)

    コンテンツ編成、編集の民主化。
    ⇒情報過多の時代、受け手が自由に情報を編集、編成する時代。 (編集支援機能。まとめサイトなど)

著者プロフィール

田端信太郎(たばた・しんたろう)
オンラインサロン「田端大学」塾長。1975年石川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン「R25」を立ち上げる。2005年、ライブドア入社、livedoorニュースを統括。2010年からコンデナスト・デジタルでVOGUE、GQ JAPAN、WIREDなどのWebサイトとデジタルマガジンの収益化を推進。2012年NHN Japan(現LINE)執行役員に就任。その後、上級執行役員として法人ビジネスを担当し、2018年2月末に同社を退社。その後株式会社ZOZO、コミュニケーションデザイン室長に就任。2019年12月退任を発表。著書に『これからの会社員の教科書』『これからのお金の教科書』『部下を育ててはいけない』(SBクリエイティブ)、『ブランド人になれ!』(幻冬舎)他。

「2021年 『これからの会社員の課題図書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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