ルビー・スパークス [DVD]

監督 : ジョナサン・デイトン 
出演 : ポール・ダノ  ゾーイ・カザン  アネット・ベニング  アントニオ・バンデラス 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.71
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本棚登録 : 576
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142946225

感想・レビュー・書評

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  • 自分で書いた(タイプした)事が現実に…何てめちゃくちゃ良いじゃん!なんて思うけど、これを観ると考えてしまう。
    でもやっぱり羨ましいなぁとは思う。
    この感情の裏にあるのは自分勝手って事だよね。
    ちなみにこのヒロインが脚本、製作総指揮を主人公とヒロインが務めている。
    更にこの二人はリアルカップル。
    っていう前知識を先に知っておいたらもっと楽しめたかも…。

    “天才作家として華々しくデビューしながら、その後、極度のスランプに陥っていたカルヴィン。低迷期を抜けるため、理想の女の子"ルビー・スパークス"を主人公にした小説を書き始めた彼の前に、ふいにあらわれたのは現実のルビーだった! タイプライターを叩いて、思い通りの女の子を作り上げるカルヴィンと、彼の手でますます魅力的になっていくルビー。これ以上無いくらい幸せな日々を過ごす二人だったが、ある日ルビーに異変が起こり―。”

  • カルヴィンは若い頃にデビュー作が大ヒットした作家だが、その後は作品が書けておらず一発屋になりつつある。親しい友人もおらず、自分の相手をしてくれるのは兄のハリーと飼い犬スコッティくらい。
    そんな中、夢に出てきた少女を主人公に小説を書き始めたところ、突然その少女ルビーが実体化してカルヴィンの前に現れる…。

    なんというか、青春真っ盛りのオシャレ映画っていう外見(私の中では「(500)日のサマー」と同系統に置かれていた)に釣られて観ると、少し痛い目に遭うかもしれない。

    ストーリーは「マイフェアレディ」や「プリティ・ウーマン」にも見られる「ピグマリオン」的物語(自分好みの女の子作っちゃった!⇒だけど彼女にも自我があった…⇒思い通りにはならないけどやっぱり好き)の一種だけど、通常これらの物語は一度ヒロインが自我を持つと「創造主=男性主人公」には強引な介入ができなくなるのに対して、この映画におけるカルヴィンは創造主としての絶対性を維持し、いつでも彼の都合の良いようにルビーを書き換えることができる。
    なので、普通だったら男性主人公がヒロインの心を取り戻そうと躍起になるシーンはロマンチックになるはずなのだが、カルヴィンがルビーを取り戻そうとあれこれ策をめぐらすシーンは、不快を通り越してホラーにさえ見えてくる(←念のため書くけど、これ褒め表現です)。

    古今東西でロマンチックな仮面を被ってきたこの物語典型は、実はこんなに浅ましい行為なんだよ、っていう作り手の諭す視線を感じるような映画だった。
    それだけに最後に見つめ合う二人は、「マイフェアレディ」のヒギンズ教授とイライザに勝るとも劣らず、今度こそうまくいってほしいと思わせるエンディング。

    とことんダメな主人公カルヴィンに対して、兄のハリーはとても地についたキャラクターだった。カルヴィンの描くルビーを「これは“人間”ではなく“女の子”だ」と表現していて、これは巧いなぁと思った。

  • キャラクターにちゃんと整合性があるのが良い

  • 物語を簡単に書くと、自分が書いていた小説の主人公の女の子が現実世界に現れた!?といった不思議なストーリー。

    ラブストーリーですが、どこか怖さがつきまとっていました。
    ラスト前ではホラーか?と思うくらい、迫真迫るシーンがあってビックリしました。ハッピーエンドなので、最後は心穏やかな気持ちで見終えることが出来ました。

  • もっとかわいい女優いなかったの?と思うわけですが、脚本書いてるのが本人なんだから仕方ないよなぁ。

    小説に書いた少女が実体化するという夢のような話ですが、「だから何?」という感じで、共感できるものはなかったです。もっとかわいい女優だったら話は別だったかもしれませんが(しつこい)

  • (500)日のサマーが好きで、若くてキラキラしたラブストーリーだと思って観てたらちょっと違って、おおいに驚いた。

    いくつかレビューをみると絶賛されてたりもするクライマックスのシーン。
    そこがホラー映画のようにこわくてこわくて…一応救いのあるラストにはなるんだけど、クライマックスシーンが衝撃的すぎて「…え?(放心)」という状態に。

    「他人が思い通りに行動してくれればいいのにな」というたぶんたくさんの人が思うことを実現すると、こういうことになるかもしれないよという映画なのかな。

    思い通りになった結果がこれなら全然良くないじゃないか、と思う一方「じゃあどう行動してくれたら満足なの?」と考え始めるともはや訳が分からなくなり、結局「そのままでうまく付き合っていく、だめなら離れる」っていうシンプルな結末に至ったわ。

    映画自体は背景が美しくかわいく、くるくる変わるルビーのファッションが楽しい。

    カルヴィンの両親の家がまた素敵だ。
    自由人のお父さんと、そのお父さんと過ごすお母さんのしあわせそうな表情が素敵。前夫を亡くして再婚し、環境も自分自身も変わったけど、それもまたしあわせなんだというケース。つまりはカルヴィンと逆パターンなのだな。

    観終わってから何度か思いを巡らせてしまう、後をひく映画なことはたしか。

  • 映画だけど、最後の最後まで小説みたい。
    良くも悪くも。
    そういう小説らしさに最後は驚かされました。

  • ルビーが創造物に過ぎないという事を突き付けあうシーンは
    なかなかゾッとするものがあったけど、
    漫画やドラマなどにありがちな設定なので、
    それ以外は突出して心に残るものは無かったかも。
    おしゃれな雰囲気のビタースイートな映画。
    ルビーちゃんの髪型がかわいくて好き。

  • カルヴィンのハの字眉が多くを物語る。
    何もかも思い通りになったら、つまらないのですよ。
    どんな終わり方をするのか、空想のルビーはどこに行ってしまうのか気になっていたけど、最後まで空想の世界という感じで。
    かわいい映画。

  • 妄想の具現化、オタクの夢。
    草食系とちょっと変わった女の子(ただし妄想)、設定が良い。最後らへんちょっと怖かったけど、現代でこういうお話に共感する人は多いのかもしれない。

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