20世紀少年 コミック 全24巻完結セット (ビッグコミックス)

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  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃を思い出しました。
    父ともお互いに子供の頃を話を語り合いました。

  • 21世紀少年の上下巻を逆に読んでしまった。

  • そもそもコイツ誰やねん感との戦い

  • 懐かしく感じる身近な面もあり、えーって思うような不思議な世界観もあり、最後まで面白く読めた。
    キャラクターが多いのにみんなが印象的。

  • あー 面白かった(^ ^) ジェットコースターの如く展開するハラハラドキドキの冒険漫画。ケンジと、謎のともだち。このふたりのカリスマ性が、多くの仲間を惹きつけ、一方は正義の為に戦い、一方は世界平和をうたいながら破滅を目論見ます。

    全24巻、一気に読んでしまいました。

  • 高2の夏休みに読破

  • 以前は携帯の着メロに20Century Boysを使っていた位映画にははまった。だいぶ経つけどようやくコミックを読んでみた。

    映画ではともだちの正体が最後まで明かされないが、原作では物語の半ばで明かされている。しかも映画のともだちは、サダキヨと間違えられて虐められたり、万引きの濡れ衣を着せられたり、なんとなく気の毒な存在だけど、こちらは読めば読むほどや〜〜〜な奴!

    作中、万城目が高須にともだちの子どもを生むよう命じている。てっきりともだちと関係しろという意味かと思えば、体外受精で妊娠させるらしい。そういえば、ともだち位の権力があれば結婚しないとしても、いくらでも愛人作れるだろうに。キリコさん一筋?ともだち、案外純情なのかな、と唯一微笑ましく思えた。

    40人学級で人気者になるのは、せいぜい5、6人。多く見積もっても男女合わせて10人がいいところだろう。ケンジやオッチョみたいに自然と人気者になれてしまう子もいれば、ともだちやヤマネみたいに頭が良くても目立たない奴もいる。

    ともだちもサダキヨもヨシツネも、自分の存在を認めてもらいたい思いを抱えている。おそらく、その思うと現実とを上手く折り合いつけることが成長するって事なんだろう。

    ともだちはサダキヨやヤマネにすら自分の名前を言わせない。誰よりもプライドが高くて目立つたがりのくせに、顔も名前も隠す。本当に屈折した奴だ。そんな奴が何故カリスマになれるのか?不思議ではあるが現実にないことではない。

    サダキヨ、ヨシツネ、ヤマネ、コンチなど映画では端折られたキャラクターのエピソードが面白かった。特に磯野家のサナエちゃんは大活躍してくれる。個人的には出番は少なかったけど、ドンキーが気に入った。

  • やめられない、止まらない。
    カッパえびせんのような冒険ミステリーSF漫画です。20世紀少年。

    浦沢直樹さんが1999年から2007年まで連載していた漫画です。
    「本格科学冒険漫画」と銘打たれています。多分、10年くらい前に、10巻くらいまでは読んでたんです。
    今回、ご縁があって、大人買い。再読。というか、途中からは始めて。
    面白かったですね。ワクワクドキドキ、犯人は誰なんだ?・・・半徹夜気味で三日程で怒涛に読んでしまいました。

    内容は、

    ●1970年頃に小学生だった少年たちの平凡で他愛もない「一見、三丁目の夕日風」の日々。主人公はケンジ。
    ●そのケンジたちが、およそ30年後。アラフォーになって。ひょんなことから、「ともだち」という新興宗教団体(オウム真理教的な)と戦う日々。
    ●どうしてかというと、その怪しい宗教団体の教祖様(この仮面の男が「ともだち」と名乗っている)、が、どうやらケンジたちの幼馴染グループの誰かだ、という疑惑から。
    ●なんだけど、負けちゃって。ボロ負け。宗教団体「ともだち」が起こした、色んなテロ事件が、全て、ケンジのせいにされて、テロリスト扱い。
    ●数年後。宗教団体「ともだち」は、ナチスの様に、日本の政権を握る。
    ●そんな独裁的な世の中に、抵抗するレジスタンス。死んだケンジの姪・美少女のカンナもそのひとり。支えるのが、オジさんから初老になりつつある、ケンジの仲間たち。
    ●「ともだち」の正体は誰なんだ?そして、どんどん世界中に覇権を広げ、人類を破滅に追い込む、「ともだち政権」を、倒すことはできるのか?

    と、言う長い長い、単行本24冊に渡る物語です。

    ある種、ミステリーですね。そして、エンターテイメント、娯楽冒険漫画。
    なんだけど、そこは浦沢節というか、いくつもの思いというかテーマ的なものが底流に流れていて、味わいを増してます。
    どういうことかっていうと、
    ①権力や全体主義、絶対主義、というものの恐怖、害悪。「権力は嘘をつく」「権力は敵をでっちあげる」「権力は歴史の教科書で自己正当化する」。ジョージ・オーウェル風の観点ですね。
    ②何の変哲も無い、弱い一般人が、それぞれに弱さや狡さがありながら、最終的に英雄的に活躍する、という「小市民的哀感」と「克己して立ち上がる情熱」。
    ③聖書の黙示録、ノアの方舟、バベルの塔、ノストラダムス的な「人間の文明というか、業=パニック&破滅カタストロフィ」という宗教的な味わい。
    ④全ての大人の業、それが、あの少年の日の思い、疎外感、愛の飢え、などなどに起因している、という、フロイト的?とも言うべき世界観。
    ⑤全編に渡る、漫画史への敬意。ある種、ヌーベルヴァーグの映画監督の作品が、50年代以前のハリウッド映画への敬慕の念を作品の表面にまで現したような。そんな過去の漫画へのオマージュ。

    と、言うようなことですね。

    ただ、そんなコトより、浦沢直樹さん一流の、怒濤のエンターテイメント人間ドラマ。
    キャラクターを作り、脇のキャラが脇の筋の中で主役になり、その人の過去がご都合なまでに唐突に、でも、ちゃんと語られる。
    そして、それぞれのキャラクターがちゃんと、「泣かせ場」「見せ場」を持っちゃう。
    その上、ケレンと言えばケレンすぎるくらい、「ともだち、って誰だ?」っていうので、焦らす焦らす。たまりません。
    そういう、読み手の生理を分かった上で力技でぶんぶん振り回す、豪腕、技術、職人芸。
    最終盤、ケンジが生きていた!と復活して現れるところなんて、男節、シビレました。脱帽!。

    そんなこんなで、ムツカシク主題で考える以前に、
    熟練の娯楽物語の職人芸で、リミッターをつけずにブンブン語りまくる。
    なので、細かい辻褄やら、伏線があったんだかなかったんだか、もう、分かんないところもイッパイあるんです。なんですけど、パーツ、パーツが全て面白いものだから、とにかく先が気になって読んじゃう読んじゃう。
     そういう意味では、とっても漫画らしい漫画です。
     これは、漫画でないと、できない世界なんですね。
     きっと、浦沢さんもそういうの、感覚的にというか、肉体的にというか、分かって描いてるんだろうなあ、と思います。更に言うと、その長さ、そして長いがゆえの、ある種のワカラナサ加減というか。そう言う意味では、とっても、連載マンガらしい、マンガですね。
     そこのところ、全然悪くないと思います。
     連載マンガって、読後感の美味さより、読んでる途中のワクワク感、やめられない、止まらない感。そのサスペンス性が命ですね。だから、映画っていうより、連続ドラマのケレン性と娯楽性。
     それはそれで、全然悪くないですね。
     素晴らしい。

     (これを、忠実にハイライト的に、部分的に再現して実写映画にした作品が、映画としては四流五流もイイトコロな、カスのような映画だったことを見れば分かります。あれは、漫画読んだことない人が観ても、多分、何が何だか基本的な状況すら、良くは分からないのでは。
     さらに、実写にすると、漫画では気にならなかったことが、大いに、イッパイ、気になってくる。不自然で笑えちゃう。そういう意味で興味深い映画でしたね)

    ちょっと人が死ぬ描写とかコワイけど、まず、世界の誇る、一級品の大人マンガですね。
    浦沢直樹さんだったら、僕は「MASTERキートン」「MONSTER」に続いて、好きですねえ。
    ただ、辞められない止まらない、カッパえびせん度、がいちばん高い気がします。

    最後にですが。この漫画は確実に、確信犯で。過去の、いくつかの漫画の影響下にあります。
    ●科学冒険SF漫画、
    ●悪党物語(ピカレスクロマン)風漫画、
    ●巨大な権力への抵抗冒険物語漫画、
    の影響を受けていて、それを隠していません。

    それは具体的にいうと、手塚治虫作品ですね。
    特に科学冒険SF漫画、と言えば、もう、世界的に手塚治虫というジャンルですから。
    で、もっと具体的に言うと、
    「W3(ワンダースリー)」「Oマン」「鉄腕アトム」「ロストワールド」「メトロポリス」
    「MW(ムウ)」「バンパイヤ」「人間ども集まれ!」。
    そしてもちろん、「火の鳥」「アドルフに告ぐ」。
    そのあたりを読むと、上述した①~⑤的な世界観は、ほぼ全てのエッセンス、実は詰まっています。
    どれも、シンプルでテンポ良く、現代の化学調味料的味わいの漫画から比べると、かなり素朴かつ自然食な味わいですが、傑作、名作です。

    浦沢直樹さんは、以前から「自分はゼロからクリエイトする、というよりも、過去の作品を自分なりに再生産している」と、
    まるで小沢健二さんのようなことを仰っておられます(笑)。
    その心意気、嫌いじゃないです。

    ※多分、手塚治虫作品以外の過去の名作マンガからの影響も、多々あると思われます。
    が、その辺りはあまり詳しくないで分かりません・・・。

  • わくわくする!

    秘密基地とか、ロボット空想とか、
    誰しも通り過ぎる、大人の階段なのだなぁ。
    わくわくわくわく!!

    私、こういうこどもだったわ。確実に。(1巻の感想)



    壮大なストーリーが、
    ちょっとした過去の出来事からはじまっていた。

    いつだって大切なことは、
    想像力と勇気。
    そして、罪悪感の先にある思いやりなんだ。

  • 前半で終わったらよかったのにと、読む途中思ってた。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。1982年、小学館新人コミック大賞入選。1983年、デビュー。代表作は、『パイナップルARMY』(原作・工藤かずや)『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』。

「2012年 『BILLY BAT(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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