ずる 嘘とごまかしの行動経済学 [Kindle]

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  • 早川書房 (2013年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (206ページ)

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ずる 嘘とごまかしの行動経済学の感想・レビュー・書評

  • 大学での課題レポートの提出から偽ブランド品の購入までの、社会にはあらゆる不正が存在する。本書は不正の発生条件を社会科学的な見地から考察している。得られた知見の内、半数以上は直観に即しているものであったが、「人は道徳的である自分のイメージと不正を行っている現実の自分との辻褄合わせのために、正当化を試みること」といった根拠の部分であったり、また、知見の中でも「誓約の履行が不正を防ぎうること」、「利他的な行いの場合我々は不正を行いやすいこと」、「文化的な振る舞いが不正に大きく関与する」ことなどは、予想に反した結果で大変興味深かった。

  •  不正をする人を見て酷いやつだと思うだろう。その時、自分は違うし多くの"善良"な人も違うと思ってやしないだろうか。しかし本書は一時の憤りではなく冷静に人間を見つめる。そこにこそ理性がある。
     あの金融危機はなぜ起きたのか。私達は具体的な金銭から遠ざかると不正を行いがちになるらしい。そして誰しも自己を正当化できるギリギリのところで不正を行う。
     真に不正に対処するには、まずは不正を何もかも個人責任に帰結する癖から脱するべきだ。そして人を赦しそのことによって冷静に見つめる理性を取り戻し、よりよく共に生きる方策を考えて行かねばならないだろう。

  • 人がいとも簡単に些細なずるをしてしまうということを沢山の簡単な実験から実証してくれる.
    利益相反や自分を欺き正当化する部分は、自分を振り返っても当てはまるように感じた.
    数の少ない大きな不正を防ぐことも大切だが、数の多い問題としてピックアップされにくいようなより小さな不正をいかに減らしていくかも大事なのである.

  • 「予想通りに不合理」の作者が、人間の不合理の中でも特に「不正」いわゆる「ずる」に焦点を当てて書いた一冊。人は何故してしまうのか?そのずるはどんなものだろうか?そしてどうしたら防げるだろうか?

    まず、世の中の不正はの規模は、少数の極悪人が起こす量より、大多数の一般人が起こす量の方が多いのではないかという当たりからダンイズム炸裂。そうなんだ、多くの問題はそっちなんだよねきっと。

    多くの人は、その心のなかに、誰よりも儲けたいと思う経済的・市場規範的な考え方がある一方、誰かに認められたい、正しい人でありたいという道徳的・社会規範的な考え方を同居させている訳で、そのせめぎ合いからずるが発生して、その過程で多くの「つじつま合わせ」を人間はしていくという説明は説得力が合った。このため、想像力が強い人ほどずるをしやすい傾向にある、ってのは面白い着想だなぁと思ったりした。

    自分の帰属集団がずるをすると、自分もしやすくなるが、その一方自分が帰属しない集団(若しくは相反する集団)がずるをすると、むしろずるをしなくなる、というのも面白い。なるほどだから中韓の連中は盗む騙すを息を吐くようにするが、日本人はそれを見てまともなのはそのせいか、とか思ったり。

    ずるは間接的になればしやすくなるのは前の本にも書かれていたとおり。今回はゴルフで紹介。分かりやすい。

    偽ブランド品を身につけるとずるをしやすくなり、相対的に本物(と、本人が思っているだけでも!)を身に着けていると、ずるをしにくい、というのも自分をどの集団においているかと同じなのかもしれない。

    結局人間って、相対的に物事を考える生き物なんだよな多くの部分で。

    相変わらずこの著者は、仮説を立てて、それに対して実験をしっかりやって、更に追加で実験をやって…と、やってから結論づけているところが本当に好感が持てる。多くの自称行動学者とか社会学者とかの本って、仮説がなんの根拠もなくいきなり事実になって、そこから世の中の問題とか語り出しちゃうから概ね頓珍漢なのが多いけど、この点は本当に好感が持てる。

    あと、「じゃあその問題、防ぐにはどうしたらいいかな?」という観点を必ず忘れないのもいい。語るだけ語っての投げっぱなしとかではなく、問題解決を目的とした検討というスタンスは、正しい学問のあり方だよなぁとか思ったりする。

  • 行動経済学の本。あほな実験が面白いのでついつい読んでしまいます。

    科学としての経済学や経営学となると、人間の心理がテーマになります。となると実験になるわけです。

    自己申告の場合、どのくらい水増しするのか?

    意外な結果に人間が愛らしくなります。ユーモア賞を進呈したい。

    タイトルがなんだな〜。これじゃ買わないよね。

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