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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (291ページ)
感想・レビュー・書評
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企業や組織での不正や犯罪を聞くと、この本を思い出す。自分を善人だと思っている人こそ読んで損はない。
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筆者の唱える「つじつま合わせ仮説」に関する本。
人間はどのような時にごまかしをするのか。ごまかしをできる状況を意図的に作るとどの程度の人がどのくらいの割合でごまかしをするのか。そのごまかしはどのようにすればなくなるのか。
そういった疑問について数多くの実験を行い、検証した結果を紹介してくれる。
とても具体的でおそらく誰しも心当たりがあるので興味深く読めると思います。ただ翻訳本なので文章は少し読みにくいかもしれません。 -
不正をする人を見て酷いやつだと思うだろう。その時、自分は違うし多くの"善良"な人も違うと思ってやしないだろうか。しかし本書は一時の憤りではなく冷静に人間を見つめる。そこにこそ理性がある。
あの金融危機はなぜ起きたのか。私達は具体的な金銭から遠ざかると不正を行いがちになるらしい。そして誰しも自己を正当化できるギリギリのところで不正を行う。
真に不正に対処するには、まずは不正を何もかも個人責任に帰結する癖から脱するべきだ。そして人を赦しそのことによって冷静に見つめる理性を取り戻し、よりよく共に生きる方策を考えて行かねばならないだろう。