下流の宴 [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • Audible読了
    これはかなりツラかった。
    中盤までずっとバ…ッ……教育熱心なママゴンのお説教を散々聞かされるという罰ゲーム。Audibleだけに輪をかけてキツイ。この作品の方向性ってなんなんだ、と何度も言いたくなった。いや、言った。きっとみんな一緒でしょ。

    しかし中盤以降、ママゴンの大事な子ども2人ともが暗雲の兆しがさしてきて、逆に何もしないグータラのパパゴン株がにわかに急上昇してきて、ようやくタイトルの意味が腹に落ちはじめる。作者の思う壺。

    最後にあれほど苦痛だったお説教が鱗を剥がすようにスッキリに変わっていく。
    そして訪れる『ドラゴン桜』な展開。
    えーっ⁇そうなっちゃうの?

    親としての人間を辛辣に風刺している所が醍醐味。
    ただ私はあまりにも主人公が受け付けなかった、というかZ世代通り越して努力ゼロを貫き通すアンタ宇宙人ですか?本宮ひろしのグッジョブですか?
    いまいち共感しづらかった。

  • Viva 日本

著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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