ようこそ地球さん(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 色々と読んだ中で、この本には最高傑作とも言えるショートが2本収録されている。「処刑」と「殉教」。調べてみたら多くのファンの間でもこれら2本の作品は相当評価が高いみたい。
    基本、宇宙を舞台にちょっとホラーでシュールな作調なのに、この2本だけは徹底的に死生観のようなものをショートと呼ぶには長大なスケールで書いている。文量もいつもよりちょっと多め。
    星新一ファンでこれを読んでなかったら間違いなくオススメする。

  • みんな「殉教」を読んだら良いのに。

  • 著者によるあとがきで、これと「ボッコちゃん」が初期短編集のセットになっていると知る。初めて商業誌に載った作品や、それより前に書いたものなどもあると。途中、乾いた文体の星新一にしては叙情的な作品もあるんだなぁと思った作品は、ちょうどその超初期作にあたるものと知り、少しずつ作家性が形作られていった変遷を体験した気分になった。「桃源郷」「早春の土」「殉教」が好き

  • 「殉教」と「処刑」が異色を放ってる

  • 著者初読み
    皮肉的小話集
    クスッと笑えるものから、少し昔の作品なので、
    今読むとほぼ現実通りになっていて恥ずかしいやら恐ろしいやら
    著者の視点の柔軟さ、物事の裏側を捉える力に驚く作品。

  • 昭和30年代の作品集という事ですが、全く古さを感じ出せません。今読んでちょうど良い感すら覚えます。時代を超えた良さと言うのはこういうものをいうのですね。
    私も書いてみたくなるほどです。

    「殉教」はインパクトが強いかもしれませんのでお気をつけて

  • 2022.5.26 6-4 不満、しぶといやつ

    2022.1.13 5-2(しぶといやつ、小さな十字架)
    2021.7.15 5-4
    2021.6.10 5-4(すばらしい天体)
    2021.5.20 5-3

  • 面白かった。ただ宇宙に関する話題が多いのは、雑誌連載中の時代的な背景があった故らしい。あとがきで説明があるが、あまりにも古い話なのでピンと来なく、その時代背景を知らないいま読むと、その宇宙の話に多少飽きが来てしまった。

    内容的にはさすが星新一といった感じ。寝る前に読むのにちょうどよい。ショートショートというジャンルでは仕方のないことではあるが、感動という要素がなかったので星は四つ。

  • 収録の半分ほどが宇宙モノ。あとがきに、そのすべての短編は1969年の人類月面着陸以前の作品であることが書かれている。
    また「カタログから無線システムで他の惑星から受注して宇宙カプセルで届ける」という、まるでアマゾンのドローン配達のようなアイデアが含まれた作品もある。

  • 文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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