白い人・黄色い人(新潮文庫) [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
3.56
  • (4)
  • (3)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (152ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  オーディブルで聴きました。「白い人」という話はたぶん「私が捨てた女」という小説の原点なのではなかろうか?「黄色い人」は「沈黙」とか、「女の一生」とかと重なり合う気がしました。そういった意味では遠藤周作ワールドの入門書としてとても良い本だと思います。

  • 容姿の醜さ、父からの蔑み、母の潔癖。
    禁欲的な正義への嫌悪。
    キリスト教的道徳感に対して少しづつ悪が芽生えていくさまは急に脈を打つように生々しく荒々しい。
    キリスト教由来の平和によって抑制されていた悪の萌芽が戦争という偶然で花開き解放される。
    悪と正義と嘘の興味が端的に詰まった小説です。

  • 完成度が高すぎる。

著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤周作の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
遠藤 周作
安部公房
ドストエフスキー
ツルゲーネフ
ミヒャエル・エン...
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×