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感想・レビュー・書評
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あちこちでとても評判いいドイツの警察小説シリーズ。なので期待して読んでみることに。
コンビを組むオリヴァー刑事とピア刑事のそれぞれの私生活だとか、警察組織のなかでの軋轢とかあれやこれやとか、そういう部分がおもしろくテンポもよく暗くなく描かれていて、謎解き部分はナチスがかかわるドイツの歴史に関連して重厚で、一族の問題がゴシック風で、とバランスよさそうで、最初は、おもしろい!と興奮ぎみなほどだったんだけど……。
一気に読まなかったのがいけないのかもしれないけど、だんだん、謎解き部分の、一族の人間関係がごっちゃになっていき、人の名前が混乱してきて、集中力が切れていき……。(人名が、苗字で出てきたり名前で出てきたりすると混乱する、と思うのは勝手ないいぶん?)とにかく、一気に読むべきだったのかも。
結局、こういうミステリだったら、デボラ・クロンビーの警視シリーズのほうがおもしろい、と思ってしまった。まあ単にシリーズで読みなれているからなんだろうけど。この作品もシリーズものなので読んでいけばだんだんおもしろくなるのかも。次作を読むか迷うわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素晴らしいの一言! 自分としては今のところ今年度最高かもしれない。酒寄氏のドイツ翻訳物にはまっているが、その中でも最高ではないかと思う。
それにしても、ナチス親衛隊の犯罪をテーマしたミステリーがこれだけ人気を博すというところに、ドイツと日本の国民性の違いというか、歴史に対する考え方の違いのようなものを感じた。例えば、今の日本で、従軍慰安婦の問題に絡めたミステリーを書けば、大顰蹙だろうと思うからだ。(こういうことを書くだけで、顰蹙を買うんだろうなあ) -
あまりに話が広がりすぎたので、途中からやや追いつけなくなったけど、そのタイミングで主人公たちが「全然解決できない」と悩んでたので、自分の心境と重なったのが救いに感じられた。後半はぐんぐん読み進めることができた。実は第3作だと知り、日本で翻訳されているのは現在ここからなので、ややがっかりしたが、素敵なシリーズに出会えたことに感謝。
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2018/12/02
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大どんでん返しとかは無いのだが、、ドイツ人の名前が覚えられないし、人間関係が複雑で読むのに少し苦労しました。主題はドイツということでナチスを主題とした重厚なミステリー作品
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やばい、これはヤバすぎる。
とーーーっても面白くって、ヤバいくらいにハマった。
ドイツのミステリーだよー。
スケールの大きさに圧倒され、事件の真相の残虐さに度肝を抜かれ、残された家族の無念さに胸が痛くなった。
登場人物が始めから多すぎて覚えるのに大変だったけど、話に入り込むと自然とイメージしやすい。
ネレ•ノイハウスの本をもっともっと読んでいきたい。