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- / ISBN・EAN: 4988105066601
感想・レビュー・書評
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離れて暮らす両親のこと、自分自身の将来のことを考えながら観てしまう作品でした。作品の後半、涙もろいわたしは折りたたんだティッシュを眼鏡の鼻のところに挟んで、涙止めをしながらの鑑賞しました(笑)エンドロールの空の色がとてもいい色でしたね。また観よう。今度は大切な人と観たいです。
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カメラワークとかもろに小津映画へのオマージュですが、描かれているのは今の家族。
台詞回しが古い感じにしてあるので、舞台は現代でももっと昔のことのように一瞬思うけれど、上京しても子供たちは忙しくて居場所がない感じとか、葬式後ふっとドライになるところとか、ほんとリアル。
俳優さんたちの演技が素晴らしくて、なんてことはない台詞で凄く泣けてきました。
病院の屋上のシーンとか、東京へは二度と行かないと口にするシーンとか。
でも、一番好きなのは吉行和子と妻夫木くんがコイバナする場面。
「東京物語」では戦死した次男がこちらでは今時の優しい若者として登場していて、このアレンジが素晴らしいなと思いました。
鬱陶しくなることもあるけれど、家族を大切にしたくなる映画でした。 -
現代版「東京物語」。さすが山田洋次監督作品。
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噂には聞いていたけど,見ていて小津安二郎監督の『東京物語』を思い出していた。それもそのはず,映画の最後には「小津安二郎監督に捧ぐ」なんてエンドロールが出てきたから,もう山田監督はそのために作ったんですよね。
まさに「山田監督が,山田監督の視点で,小津安二郎監督の『東京物語』を描いたとすると…」みたいになっているので,まだ小津安二郎の『東京物語』を見ていない人は,是非ご覧になり,比べてみることをお薦めします。わたしももう一度『東京物語』が見たくなりました。
『東京物語』では,老夫婦のことを気にかけてくれるのが次男のお嫁さんの紀子でしたが,『東京家族』でも,その役は妻夫木くん扮する3人兄姉弟の末っ子の次男昌司のガールフレンド紀子(蒼井優さん)です。この蒼井優さんが,とてもいい味出していて,素直さが好きです。そうだよなあ,こんな対応するよな。でも,どっかに必ず優しさはあるし…。
もともと山田洋次監督の作品が好きなので,いい評価になるのはしかたないね。これだけ,大好きな先輩監督の作品を徹底的にマネしていくってのもおもしろいなと思います。 -
あぁ、映画ってこういうのんか、と
そういう意味ですごくわかりやすいのもそうだけど
あぁ上手だなって感心するけど
でもそれと一方で
この時代の日本という国の
遺伝子のある、
私にはこういう田舎はないけれど
なのになぜかひとつひとつに共感できてしまうのは
遺伝子としか言いようがない -
毒がない。
親戚大集合映画での良作といったところかな。
妻夫木聡と蒼井優の出会いの件が震災ボランティアだったのが、とてもほっこりエピソードでした。
誰もが心当たりがあるシーンが散りばめられていて見守りたくなる映画でした。 -
9月より日本に帰国することになり、また東京生活が始まる。そんなときに観たくなった1本。
家族も子供たちも、それぞれの一人の人間として人生を生きていく。その中にあるはずの絆ってどんなものだろう。昔のように太くはないのだろうか?でも、やっぱり人間って昔も今も変わらないはず。そんな思いを抱きました。 -
言葉や態度に出さないけど、うざったい。大切な気持ちはあるのに。離れるとこんなふうになってしまう。来られたらうざくなるし、来た方はどうして過ごしたらよいかわからなくなる。昔は一緒が当たり前だったのに。
これから親とどう生きていくのかを考えさせられた。
また、「こう言っとけばいいよね?」というような台詞が劇中に溢れている。家族同士なのに。全然自然じゃない。家族なのに。
今の日本の人間模様を風刺しているようだった。