- Amazon.co.jp ・電子書籍 (250ページ)
感想・レビュー・書評
-
筆者の藤田晋が社長を務める株式会社サイバーエージェントは、1998年3月創業。2000年3月、創業から2年で上場。メディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業等を手がける。手がけている事業としては、Abema TVなどが有名。2021年9月期の業績見通しは、売上高6,500億円、営業利益1,000億円である。売上高は前年対比+35.8%。
会社勤めをしたことのある人なら、これがどれくらいすごいことなのか理解できると思う。会社を設立してから20年ちょっとで売上高6,500億円の高収益の大企業に育て上げることが。
本書のオリジナルの発行は、2005年6月である。サイバーエージェント社は上記の通り2000年に上場を果たすが、その後のITバブル崩壊の中で、株価は低迷し、また、会社の業績も周囲の期待ほどには良くならない。そういった苦しい状況の中、藤田晋は頑張りぬき、何とか2004年9月期の決算を黒字で締めることができ、また、株価も上場時の価格を取り戻すことが出来る。従って、サイバーエージェント社が本当の成長に向けて歩みを始める時期、また、藤田晋が経営者として自信を取り戻す時期に、本書は書かれ発行されている。
本書は、高校・大学時代から、インテリジェント社での経験を経て、サイバーエージェントを設立、その後の上記の苦しい時期を乗り越えるまでの歩みを藤田晋本人が記録したものである。
いくつか、このような成功をおさめることが出来た要因的なことが書かれている。人材ファーストを貫いたこと、ハードワーク、今の言葉で言えばアジャイルな仕事の進め方、また、藤田晋の経営者としての資質。しかし、これらは成功の必要条件ではあるけれども、十分条件ではない。おそらく、成功と失敗は紙一重であり、そこには運やタイミングなども必要だろう。そしてこれも十分条件ではないけれども、何よりも必要なのは、経営者の成功しようとする、強い意思と執念なのだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイバーエージェント社長の藤田氏の20代の人生の告白本。
いかにして学生時代から仕事に携わって来たか、サイバーエージェントという立ち上げの裏側など、裏のストーリーを知ることができる。
会社創設から上場まで、紆余曲折ありながらも、社長として悩んだ内容や人との関係を綴っており、彼の熱い思いも見ることができる。
今IT産業をリードする堀江氏や楽天の三木谷氏との出会いも綴られている。
スタートアップを考える人にとっては、非常に参考になる話ではないだろうか。 -
Tさんオススメ
なぜか途中前読んだことがあるデジャブを覚えた。
昔読んだのかもしれない、アメーバでやっていた藤田さんドラマ(こっちも面白かった)と重ねているのかもしれない。(自分と重ねているのかもしれない。(思い違いw))
昔作家を夢見てたこともあって、また実体験を自身で綴っているのもあってか、すごいリアリティがあって面白かった。
特に、宇野社長がカッコいい。
特に凹んだ藤田さんへの一言は、電車内でちょっと泣いたw <= ネタバレのため詳細は秘密
会社起こすぞーみたいにギラギラしてるひと or したい人は是非。
それ以外の人も是非。 -
サイバーエージェントを作った藤田社長が綴った本。
タイトルからは少し驕った雰囲気を感じるが、実際読んでみると謙虚で実直な人だと感じ取れる。
印象に残ったのは、ずっと一つの信念のために努力し続けているという点。
学生時代の目標を胸に、それを突き通す姿はカッコよかった。
ハッタリを実現するという点が良くも悪くも印象に残った。 -
身近な起業家の生活の理解を深めたくて読んだ本。熱い気持ちになった!
-
水を飲む休憩時間すら設けずに、約2時間半ぶっ通しで読んでしまった。
そしてこれも本を閉じた瞬間から書き始めている。
内容はサイバーエージェントの創業初期における、繁栄と困難と社長の苦悩のお話。
起業を夢見て、全力で立ち向かってきた男のお話。
刺激的で感化される内容であった。
藤田社長とサイバーエージェントの歴史を振り返るような内容となっており、都度都度の感情については記載があるものの、藤田社長自身の思想や考え方については多く記載されていなかった。
勉強をするというより、刺激を得たいという方におすすめ。 -
すてきすぎた。読んだら絶対人として好きになってしまう魔法にかけられた。お見事。
やりながら学ぶ、それで頂点に立ってしまう実力派。 -
目標に対する仕事の熱量が凄かった。どこの会社も創設時はそうなのかなって思うと頑張れそうー、自分が何かやりたい、自信がなくなった時に読む。
-
一言で言えば壮絶…
起業以前から藤田さんが凄まじいハードワーカーだということがよく理解できた。
ネットバブルの波に乗り上場したところまでも息を呑む展開だったが、上場後の株価低迷、マスコミの手のひら返し、クーデター未遂、ワラント行使制約と迫り来る買収危機…後半は身の毛がよだつ話の連続で一気に読んでしまった。
オン・ザ・エッジ時代の堀江氏や楽天三木谷氏との関係性なども描かれており、当時のネットベンチャーの様相を振り返る資料のひとつとしても良い本。
何より藤田さん自身の言葉で綴られたサイバーエージェントの生々しい歴史を知ることで、読了後の印象がガラリと変わる人も多いだろうと感じた。
若手起業家はもちろん、スタートアップやベンチャー企業に身を置く人にはぜひ読んでほしい一冊。